20~30代の若手社員で「うつ状態」に陥る人たちが急増しているという。これまでは40代以上の管理職世代のうつ状態が顕著だったが、ここに来て若手社員まで症状が広がっているのはいったいなぜだろうか。それは高度成長期がもたらした年功序列・終身雇用の崩壊、人材流動化の広がり、組織文化の激変と大きな関係がありそうだ。 心の病患者が40代から30代に逆転 20~30代の若手社員で「うつ状態」に陥る人たちが急増しているという。これまでは40代以上の管理職世代のうつ状態が顕著だったが、ここに来て若手社員まで症状が広がっているのはいったいなぜだろうか。 財団法人労務行政研究所が2005年1月から2月にかけて調査した『職場ストレス増大時代―メンタルヘルス対策の最新実態』調査によると、下記の表のように最近3年間で「メンタルヘルス不全者」が増加している企業は52%と過半数を超え、従業員1000人以上の大手企業