南シナ海で接近する中国の沿岸警備隊の船舶(上)とフィリピンの補給船(2014年3月29日撮影、資料写真)。(c)AFP/Jay DIRECTO 【4月23日 AFP】フィリピン当局は23日、南シナ海(South China Sea)の中国が実効支配に着手している海域で、中国の沿岸警備隊がフィリピンの漁船に銃口を向け、漁獲物を強奪したと非難した。 フィリピン水産当局によると今月11日、南シナ海の好漁場「スカボロー礁(Scarborough Shoal、中国名:黄岩島、Huangyan Island)」で、中国の沿岸警備隊の印をつけた3隻の船舶に乗った漁業従事者らがフィリピンの漁船2隻に乗り込んできて、漁獲物を奪っていったという。 AFPが同局から入手し報告書によると、フィリピンの漁業従事者らは「銃口を向けられて脅され、中国に漁獲物を強奪された」。さらに、銃で武装した男たちはフィリピン漁船の漁