今年5月までの3か月間に福島県内で発生した侵入盗被害が、昨年の同時期より約4割増の695件に上ったことが警察庁のまとめでわかった。 東日本大震災の影響で留守宅が多い福島第一原子力発電所の半径30キロ圏内などが狙われたとみられ、福島県警では警視庁などと合同で約300人態勢の「特別警備隊」を発足させ、重点的に警戒に当たっている。 警察庁によると、岩手、宮城、福島の3県の刑法犯の認知件数は前年より約17%少ない1万394件で、強盗18件(前年同期比36%減)、強姦(ごうかん)8件(同47%減)など、凶悪犯の多くは減っている。窃盗被害も3県合わせて8355件と約11%減で、福島県も21%減だった。 ただ、福島県では、民家や事務所から金品がとられる侵入盗が前年より207件の大幅増。被害件数は県下の合計で原発周辺に絞った件数はわからないが、同県警によると、住民の一時帰宅が始まった5月から今月9日までに