兵庫県明石市内のスーパーで9月、小学5年の長男(11)に米などの食料品を万引きさせたとして、窃盗罪に問われた同県加古川市の派遣社員の男(33)と、同居していた元妻(31)の初公判が17日、地裁明石支部(種村好子裁判官)であった。 2人は起訴事実を認め、被告人質問では「ごめんやけど、万引きしてくれへんか」などと犯行を持ちかけた状況が明らかになった。検察側は、男に懲役1年6月、元妻に同1年2月を求刑し、弁護側は「反省しており、商品は返却され実害はない」と寛大な判決を求め、即日結審した。判決は12月1日午後1時15分から言い渡される。 検察側は冒頭陳述で、犯行動機について「(男が)転職し、収入が減ったため、7月頃から長男に万引きを指示していた」と主張。6人家族で収入が月10万円の時もあったという。さらに、子どもから聴取した「万引きは悪いこととわかっていたが、家族が困っており、米を食べさせたいと思