海江田万里経済財政担当相は19日、民放の報道番組に出演し、2011年度税制改正大綱で、給与所得控除の上限とすることが決まった年収1500万円について「金持ちではない。中間所得者だ」と述べた。 高所得者層を狙った増税との批判が出ていることに反論した。しかし、年収1500万円を超える給与所得者は全体の1.2%に当たる約50万人で、海江田氏の認識に批判が出る可能性もありそうだ。 政府は大綱に基づき、税制改正法案をつくり、年明けの通常国会に提出する。ただ、海江田氏は、参院で否決された法案を衆院で再可決するための「3分の2」の勢力が確保できていない現状を踏まえ「(大綱は)下手をすれば絵に描いた餅になってしまう」と懸念を示した。