左翼の壊滅についてはわざわざ説明の必要もないだろうが、最近、保守の凋落ぶりもすさまじい。 保守と名乗る人はいても、話題になるのはせせこましいムラ意識丸出しの発言くらいだ。 国民新党なんて、バラマキや郵政国有化というトンデモ政策で支持率が低下するや、思い出したように 「夫婦別姓反対!」と撒き餌を投げる。「みんな、こういうの受けるんでしょ?」というわけだ。 こういった問題を真面目に考えているという人は、足元見られてバカにされているわけだから怒った方がいい。 要するに、もともと“反共”同好会でしかなかったから、“共”が無くなればせいぜい「日本最高!」 程度のフレーズしか出てこない薄っぺらい方々なのだろう。 「ギリシャ暴動は資本主義崩壊の号砲」といって絶賛しちゃう人たちもたいがいだが、たぶん、 おつむの程度はどっこいどっこいだ。 なんてことを考えている時に、ふと手に取ったのが本書である。 氏は冒頭