植物を集める人の様子を描いた岩壁画。伊ローマのラ・サピエンツァ大学提供(2016年12月19日提供)。(c)AFP/Archaeological Mission in the Sahara of the Sapienza University of Rome 【12月20日 AFP】人は1万年以上前、農耕の到来よりもかなり以前から、野生植物を調理するために焼き物の容器を用いていたとの研究結果が19日、発表された。今回の発見は、人が植物を食用として処理していたことを示す最古の直接的な証拠となる。 北アフリカのリビアで発見されたこれらの容器には、ガマやサンザシなどの野草、イチジクさらにはシナモン、ナツメグ、スターアニスといった植物の葉や果実の痕跡が含まれていた。その他にも、今日でもなお食べられている水生植物の痕跡も残っていた。 調理の習得は、人類の進化に不可欠だった。調理により、人間は食事の幅