公益財団法人・かながわ考古学財団は、神奈川県秦野市菩提の菩提横手遺跡で、内部が空洞の「中空土偶」が出土したと発表した。 新東名高速道路の建設に伴う同遺跡の発掘調査で、頭や胴体、腰などの部分が見つかり、左の腕と脚の一部は欠けているものの復元に成功した。高さ約25センチ、幅約12センチと推定されるという。胴体の上部には、乳房を表現したとみられる二つのこぶがあるという。 同財団によると、神奈川県内で自立した中空土偶が見つかったのは、上土棚南遺跡(綾瀬市)、王子ノ台遺跡(平塚市)に次いで3例目という。 土偶は3~8日、横浜市歴史博物館で開催される「発掘調査成果展示会」、10月23日~11月4日に秦野市立桜土手古墳展示館で開催の「秋季特別展」で展示される。