本連載は、元ソニーの最高情報責任者(CIO)で現在はガートナー ジャパンのエグゼクティブ プログラム グループ バイス プレジデント エグゼクティブパートナーを務める長谷島眞時氏が、ガートナーに在籍するアナリストとの対談を通じて日本企業のITの現状と将来への展望を解き明かしていく。 今回は、セキュリティがテーマだ。デジタル化が進む世の中において、サイバー空間のリスクはかつてないほど拡大しており、全ての企業にとって無視できないものになっている。もはや企業は、場当たり的な対応を取れる状態ではなくなりつつある。どうやって企業のセキュリティとリスクに関する成熟度を高め、最適なセキュリティ戦略の立案や実施が可能になるのか。ガートナーでセキュリティを担当する礒田優一氏に、そのヒントを尋ねた。 いろんな人に勇気を与えられるような仕事ができる 長谷島:まず初めにガートナーのアナリストになろうとしたきっかけ