アイドルグループKAT―TUN(カトゥーン)元メンバー・田口淳之介被告(33)と元俳優・小嶺麗奈(れな)被告(39)の大麻取締法違反事件の捜査を巡り、関東信越厚生局麻薬取締部(麻取)が2人の自宅の捜索時に撮影した動画をテレビ制作会社に提供していたことが分かった。厚生労働省は関係者の処分を検討するとし、過去にも同様のことがあったとして詳しい調査を始めた。 被告側の弁護人は「重大なプライバシー侵害」と批判し、21日に麻取幹部2人について国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで東京地検に告発した。 関係者によると、動画は麻薬取締官らが5月の捜索時に2人に手錠をかけて連行するまでのもの。捜査手続きが適法と証明するために撮影された。密着取材を希望する制作会社に依頼され、放映前の内容確認などを条件に動画を提供した。 7月30日に判決が言い渡される予定だったが両者で内容の調整がつかず、動画は放送されなかった