エルサルバドル大学の研究室で撮影されたネッタイシマカ(2016年2月3日撮影、資料写真)。(c)AFP/Marvin RECINOS 【6月10日 AFP】マラリアやジカ熱などの昆虫媒介性の感染症と闘うために、遺伝子操作した蚊を野生に放つことは時期尚早で、意図しない結果を招く恐れがある。米国の最新報告書がこのほど発表された。 全米科学・技術・医学の3学会からなる全米アカデミーズ(National Academies of Sciences, Engineering and Medicine)の共同議長を務める米アリゾナ州立大学(Arizona State University)のジェームズ・コリンズ(James Collins)教授は「われわれは、警戒を強く呼び掛ける。遺伝子組み換え生物の放出が招く科学、倫理、規制、社会などに関する結果を理解するためには、さらに多くの研究を重ねる必要がある