すべてのものに言葉や名称が存在することは、聖書において極めて深遠なテーマとして扱われている。一方、通商の世界に必須の「HSコード」もまた、輸出入され得る品目すべてに番号を付与している深遠な存在であると言える。(画像:PIXTA) 「はじめに言(ことば)があった。言は神と共にあった。言は神であった。」 新約聖書ヨハネ福音書は、このような書き出しから始まる。 「言(ことば)」と訳されている単語は、古代ギリシャ哲学で森羅万象を司る「ロゴス」という存在からヨハネが用いたものだ。ヨハネ福音書のこの一行が、旧約聖書「創世記」にある「神は『光あれ』と言われた。すると光があった。」の一節が表わす順序の説明となっているとされる。 物理的世界すべてのものに言葉や名称が存在することは、聖書において宇宙のはじまりの由来ともなる極めて深遠なテーマとして扱われているのだ。 通商の世界には、これに準ずる壮大なロマンがあ
![「馬」に始まり「骨董品」に終わる貿易のロマン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a92b2451ff22639287f4a566cb6b8ed52cc89a98/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkei.com%2Fatcl%2Fopinion%2F16%2F070600051%2F080700003%2Ffb.jpg)