威厳あふれる米国の国鳥ハクトウワシは、驚くほど喧嘩っ早いところがある。縄張り争いで空中戦を繰り広げる一方で、魚の切れ端をめぐって鋭いかぎ爪を振るうこともある。写真家クリスチャン・ザッセが、米アラスカ州アリューシャン列島東部のダッチ・ハーバーでこのほど、ハクトウワシが争っている光景をスローモーションで撮影した。(参考記事:「素顔のハクトウワシ」) 動画を見ると、まだら模様のある若いワシが鳥の群れに向かって急降下し、のどかに魚をついばんでいた成鳥に体当たりを食らわせた。不意をつかれた成鳥は後ろに押し倒され、あわや水中に沈みそうになるが、どうにか体勢を立て直す。 「若いワシのかぎ爪が、すんでのところで成鳥の目に届くところでした。どうりで、目に傷を負ったワシを見かけるはずです」と、ザッセ氏は話す。このような激しい格闘の帰結として、くちばしが欠け、脚に傷を負い、顔に深い切り傷を残すワシも多い。 「こ
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