『愛國戰隊大日本』 ©DAICON FILM ―― 僕はプロになってから、自主映画では納得できるまで撮り直したりして作り込めたのに、プロになると時間や予算の都合で妥協しなきゃいけないという現実に直面して、「だったら映画なんか撮っていいんだろうか」みたいなことを思ったんですけど、庵野さんは自主映画で既に同じような思いを持たれていたんでしょうか? 庵野 そうは言ってもちょっとこういうのができますという素人が集まってやっているものですから、自主制作で。それもボランティアで手弁当ですからね。お金が出るわけでもなく、好意でやってくれているわけです。こういうのが面白いから、楽しいから、または1本映画を作るという作業を経験したいから。そういう別のところに満足があって、スタッフの人たちは作業をしてくれているわけです。だから、それに応えないといけないですよね。そっちの重圧のほうが強かったと思います。中途半端
