イタリア・フィレンツェにある「ワインの小窓」でワインを手にするウエーター(2020年8月12日撮影)。(c)Tiziana FABI / AFP 【9月20日 AFP】疫病によってハエのようにバタバタと人が倒れていった16世紀のフィレンツェ(Florence)で、生き残った人々は小さな窓から出されるワインを飲んで恐怖を紛らわせたという。この窓が、新型コロナウイルスの流行によって復活している。 高さ30センチ、幅20センチほどの小さな「ワインの窓」は、イタリア・トスカーナ(Tuscan)州の州都フィレンツェの至る所で目にすることができる。貴族の豪邸の表玄関の脇につくられた小窓は、貴族がワインをフラスコに入れて直接顧客に販売するために使われていたが、その後使われなくなった。 しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)によって、バーなどの店舗がワインの小