離婚歴4回、結婚歴5回の失敗番長である父・高橋源一郎(作家)と、結婚歴・離婚歴共にゼロ、失敗も挑戦もサボり気味の娘・橋本麻里(美術ライター)が、恋愛・結婚の「果て」を描いた小説3冊を挟んで語り合う、「それでも大丈夫」な理由。 初出:BRUTUS No.769『この本があれば、人生だいたい大丈夫。』(2013年12月15日号)
ダブルトップ新しい製作技術の中でもっともメジャーなものはダブルトップかと思います。この製作技術を最初に開発したのはマティアス・ダマンとゲルノット・ワーグナーの二人といわれています。 通常のクラシックギターは薄く削った1枚の木の板からできています。正確には、薄い板を何枚か張り合わせているのですが、縦方向には1枚の板です。このような構造は単板ともいわれ、ベニヤ板(合板)ではないことを表しています。 一方、ダブルトップはその名の通り2枚の板を張り合わせた構造になっています。その意味では単板ではなく合板です。 薄く削った木板の間に強靭な構造体を挟む構造単に2枚の板を張り合わせたのではなく、間に何らかの構造体を入れるのが一般的です。 アストリアスのHPより上の写真ではデュポン社のNOMEX(ノメックス)といわれる素材を間に挟んでいます。この素材は強靭な繊維で湿度にも強い特性を持っています。 クラシッ
辞書を必要なときにしか手に取らないなんて、もったいない!実は「読書」の対象として開いてみると、とっても面白いんです。今日から読みたくなる、ブルータスの楽しい辞書案内。
2023年3月18日(土)に東京・銀座のヤマハホールで開催されるコンサート〈珠玉のリサイタル&室内楽 三村奈々恵 presents World of Post-Classical(ポスト・クラシカルの世界)〉。この公演は、いま欧米を中心に人気になっている新たなクラシック音楽を身近に感じ、親しみやすく楽しめるものとして、マリンバ奏者の三村奈々恵が企画したものだ。 伝統的なクラシック音楽を背景しながらも、いわゆる〈現代音楽〉の実験を踏まえて、美的な発展と進化を経たポストクラシカルミュージック。近年は、旧来のクラシックの磁場から離れた〈インディークラシック〉も盛り上がっており、ポップやロック、ダンスミュージック、アンビエントといったジャンルとの結びつきもかなり深まっている。多くの人に求められて広がっている、非常にポテンシャルの高い音楽だと言えるだろう。 そんな次世代のクラシック音楽への強い愛を持
東京駅~東京ビッグサイト間を結ぶ「臨海地下鉄」の計画が注目されています。旺盛なマンション需要で人口も増えているエリアですが、実現のカギは沿線に多いイベント施設。大量輸送の実現に期待がかかります。 都心部・臨海地域地下鉄はどんな路線? 東京都は2022年11月25日(金)、「都心部・臨海地域地下鉄構想」の事業計画案を発表しました。この地下鉄計画は、交通政策審議会の答申を踏まえて検討が進められていたもので、東京の都心と臨海部をダイレクトに結ぶ基幹的な交通基盤として期待されています。 発表された想定ルートや想定駅位置によると、東京駅から有明・東京ビッグサイトを結ぶ6km強の路線で、起終点を含め7駅が設置されます。それぞれ東京、新銀座、新築地、勝どき、晴海、豊洲市場、有明・東京ビッグサイトで、全て仮称です。 拡大画像 都心部・臨海地域地下鉄の有明・東京ビッグサイト駅(仮称)の建設が想定される有明付
――「ふるまい」の空間学 松村秀一 稲葉信子 上西明 内田青蔵 桐浴邦夫 藤田盟児 編 日本建築和室の世界遺産的価値研究会 著 A5判並製 256頁 定価:2,970円(本体2,700円) 978-4-7949-7339-9 C0052〔2022年12月〕 「和室らしさ」とはなにか? かつてはあたりまえに存在した和室はいまや絶滅危惧種である。和室と一概に言っても、なにが和室なのか? 和室を構成する条件はなにか?という問いに答えられる者は少ない。本書は寺社仏閣や茶室、あるいは昭和の日本映画といったビジュアルをてがかりに、和室での「ふるまい」に着目し、日本ならではの空間の特質を明らかにする。 ————————————– 訂正情報(2022年12月23日更新) ————————————– ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 【目次】 1章 そ
紀元前4世紀、カリアの中心都市ハリカルナッソスの港を見下ろしてそびえるマウソロス霊廟。装飾がふんだんにあしらわれた驚異の霊廟は、1700年にわたってその威容を誇っていた。(BALAGE BALOGH/SCALA, FLORENCE) 紀元前4世紀にハリカルナッソスを訪れた人々は、目の覚めるような光景に出会ったことだろう。丘のてっぺんからは、山々に抱かれるように広がる都市が見渡せた。そこには街を取り囲む城壁や港、王宮、劇場、神殿まで揃っていた。 中でもひときわ輝きを放っていたのが、街の中央にそびえる霊廟だ。それは、完成したばかりの墓であり、マウソロス王とその妹であり妻でもあったアルテミシア2世がまつられていた。 周囲にある建物と比べて、その大きさは群を抜いていた。古代の資料によると、高さは43メートル以上(現代の建物の10階建てに近い)あったという。上へ行くにつれて少しずつ細くなる形状によっ
――私設公民館「喫茶ランドリー」とまちづくり 田中元子 著 四六判並製 280頁 定価:1,980円(本体1,800円) 978-4-7949-7324-5 C0036 〔2022年12月〕 1階が変われば、まちが変わる、 ひとが変わる、世界が変わる! 1階づくりはまちづくり! 大好評だった『マイパブリックとグランドレベル』から5年、グランドレベル(1階)からはじまる、まちづくり革命の物語、完結編。 日本初の私設公民館「喫茶ランドリー」は、いまや地域活性化・再生、コミュニティデザインのアイコンのひとつとなった。その成功の秘密は、ハード/ソフト/コミュニケーションという3要素のデザイン手法にある! カフェや各種公共/商業施設など人が集うパブリックスペースのプロデュース事例、まちのさまざまな場所にベンチを設置するJAPAN/TOKYO BENCH PROJECT、さらには今注目されるウォーカブ
生涯に1万5000点以上の本の装幀を担当し、数々のベストセラーを生み出した装幀界のトップランナー、菊地信義。 今年3月に逝去した菊地が、35年にわたるライフワークとして手掛けたのが、講談社文芸文庫の装幀だ。 その集大成となる作品集『装幀百花 菊地信義のデザイン』が12月に刊行された。 多くの読者を魅了した菊地のデザインの「秘密」とその「思想」を、菊地に師事したデザイナー・水戸部功が読み解く。 (本記事は「群像」2023年1月号への寄稿を編集したものです)。 「文庫」という理想 グーテンベルクによる活版印刷の歴史が始まって以来、日本独自の出版形態として発展を遂げた「文庫」は、出版の理想の形といえる。活版印刷の発明が目指したのは、詰まるところ、言葉の複製だ。聖書を始めとするテキストを広く一般に普及させるには、それまでの、手で書き写すか木版かという方法では時間もコストもかかりすぎるため、効率的な
PENTAXブランドにて"フィルムカメラプロジェクト "開始 ~カメラファンの皆さんとの共創を目指して~ リコーイメージング株式会社 リコーイメージング株式会社(代表取締役社長:赤羽昇)は、PENTAXブランドにおいて、新たにフィルムカメラの開発検討を行う「フィルムカメラプロジェクト」を開始することをお知らせします。 昨今、若年層を中心に人気が再燃しつつあるフィルムカメラを、リコーイメージング/PENTAXが長年培ってきた技術を継承した新たな製品として提供することで、国内外のフィルムカメラファンの皆さんにカメラや写真を楽しむ新たな選択肢を広げることを目指します。昔からフィルムを楽しんでこられた方々、そしてこれから新たにフィルムを手にしてみたいという新世代の方々に向けて、新製品開発に伴い、アフターサービスをはじめとした「安心」もお届けしたいと考えます。 フィルムカメラプロジェクトの具体的な取
この記事は「フルリモートデザインチーム Goodpatch Anywhere Advent Calendar 2022」の18日目の記事です。UXライターです、というと「それはなに」と訊かれることが多い。「どうやったらなれるの」と相談されることも。概論的な日本語の資料は少ないし、自分のためにも書き留めておくことにした。 UXライターはどこにいるのか?UXライターという職業の人は、日本ではまだそんなに多くない。協会とかもない。公式の資格もない。野良だ。みんな野生のUXライターだ。 デザインの現場と、ゲーム制作現場、スマートスピーカーの会社なんかに生息している。あと事業会社にも。多分。 野生のUXライターUXライターになるためには、複数の領域の知識が必要だ。デザインと文章、戦略と文章、エンジニアリングと文章、などなど。いずれにせよ、ライティングの知識はあればあるほどよい。 業務内容も、業界や制
この記事は、執筆業を15年(専業5年/副業10年)ほど続けている人間が、どのように原稿を書いているかを解説する、執筆メイキング記事です。 私が2年、寄稿していた『本の雑誌』新刊レビュー原稿を例として、初稿から完成稿までどのようにバージョンを重ねているか、説明します。 ◆【前置き】この記事を書いた背景◇想定読者想定読者は、「原稿をなかなか書き出せない人」「原稿を書くのに時間がかかる人」「原稿を思うように書けずに苦悶している人」です。 ◇きっかけもともと本稿は、執筆に悩む家族のために書いた、家庭内閲覧用の文書です。 家族(執筆の専業経験なし)は、たまに専門領域の記事や書籍の執筆依頼を受けて書いています。執筆するたびに「書けぬ……書けぬ……もうだめだ……」とうめきつつ、どうにか書き上げるのが風物詩でしたが、今とりかかっている原稿はとりわけ難産らしく、毎日「何の成果も!得られませんでした!!」状態
思想家として活躍し、世界中に大きな影響を及ぼしたミシェル・フーコー。 「権力」について徹底して考えてきたことで知られるフーコーだが、彼の思想が独特なのは、権力を「下から作り出されるもの」として捉えたところにある。 その独特の権力の見方について、『今を生きる思想 ミシェル・フーコー 権力の言いなりにならない生き方』を上梓した天理大学准教授の箱田徹氏が解説する(本記事は、同書の一部を編集したものです)。 「権力は話すことを促す」 権力をなにごとかを禁ずるものとして捉え、その禁止の命令に逆らうことによって、権力による束縛を受けない状況を作り出そう、そうすることで私たちは自由になれる──こうした考え方は当時も根強くあった。 権力とは、なんらかのことを命じる一種の「法」(政府が定める法律の意味に限らず、宗教上の掟、精神分析が考える無意識の法といったものまで広げて考えてよい)であるのだから、その法の命
思想家として活躍し、世界中に大きな影響を及ぼしたミシェル・フーコー。 「権力」について徹底して考えてきたことで知られるフーコーだが、彼の思想が生まれ、受けいられた背景には、彼がリアルタイムで目にしていた1960年代から70年代前半にかけての社会の潮流の転換があった。 では、その潮流とはどのようなものだったのか? 『今を生きる思想 ミシェル・フーコー 権力の言いなりにならない生き方』を上梓した天理大学准教授の箱田徹氏が解説する(本記事は、同書の一部を編集したものです)。 1960年代という時代 フーコーの権力論が生まれ、広く受け入れられた大きな背景には、1960年代後半から70年代前半にかけての騒然とした時代状況がある。 第二次世界大戦が終わってから間もない世界にあって、共産党は左翼運動に絶大な影響力を有していた。ファシズムや軍国主義に抵抗した唯一の政党を名乗り、それが受け入れられたためだ。
辺境ベルリン、ディー・テートリッヒェ・ドーリス ドイツ国歌の怪――替え歌から国歌へ 踊り場ベルリン、デルフィ・パラスト ベルリン音楽異聞 作者:明石 政紀 みすず書房 Amazon 辺境ベルリン、ディー・テートリッヒェ・ドーリス ベルリンは東西陣営の辺境と化しただけではない。(略)自国の辺境ともなってしまった。たしかに街の東半分は、東ドイツの首都として、この田舎っぽく垢抜けないソ連衛星国の中心の体裁は一応保っていたが、西ドイツに属したもうひとつの街の片割れ、西ベルリンは、本土よりずっと東に位置していたため、周囲を敵対する東側の領土に囲まれた飛び地「陸の孤島」と化し、一歩街の外に出るとそこは外国、それも敵の巣という文字通りの辺境となってしまったのである。こうして二百万もの人間が毎日寝起きする西ベルリンは、全ドイツ最大の都市でありながら、地理的にも政治的にも社会的にも巨大な辺境と化したのである
インドとビートルズ:シタール、ドラッグ&メディテーション 12月26日発売 シタール・ドラッグ・超越瞑想。1965年、ジョン、ポール、ジョージ、リンゴは自分を見失っていた。ファンの熱狂はピークに達し、彼らは使い切れないほどのお金、そして夢にまで見た名声に圧倒されていた。ある日、映画「HELP!」の撮影現場でジョージはシタールに出会い、そのことが彼らをドラッグによる内面への旅、国境を越えた精神性への旅、そして素晴らしい音楽に満ちた旅へと導いた。1968年、ジョン、ポール、ジョージ、リンゴは自分探しの旅に出ることにした。まるで仕組まれていたかのような運命的に出来事が続けて起こり、超越瞑想の教祖マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーの秘密のマントラによる永遠の幸せを求め、彼らはインドのリシケシュに赴いた。そこでは数々の名曲が生まれた一方で、深い失望も味わうことになった...本書は意見の相違に引き裂かれな
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