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ブックマーク / gendai.media (390)

  • なぜいま「脱植民地化」がより一層重要になってきているのか「その背景」(中井 杏奈) @gendai_biz

    「冷戦時代のチェコスロヴァキアやポーランドのことを研究するのに、ロシア語を勉強しなくてもよいのですか?」 これはソ連の福祉政策を専門とするアメリカ人研究者に、とある学会の場で尋ねられた質問だ。コーヒータイムの何気ない会話だったが、どのように答えてよいかすこし迷った。結論から言えば、わたしが対象とする東欧社会主義圏に属していた個々の国々の調査をするにあたっては、現地の言葉で書かれた大量の資料があり、ソ連側の見解を知るにあたっても、ロシア語で「しか」読めないようなものが多いわけではない。 それでも回答に窮したのは、社会主義という体制の研究という意味では、ソ連、そしてその後継のロシアを取り上げた研究が積み上げてきた理論や枠組みの豊かさを決して無視できないからである。一般に「スラブ・東欧学」と呼ばれる分野の、特に20世紀後半以降の歴史文化・社会を考える上で、やはり、「ロシア」と「ロシア語」の影響

    なぜいま「脱植民地化」がより一層重要になってきているのか「その背景」(中井 杏奈) @gendai_biz
  • 【特別公開「論点」国立西洋美術館抗議活動をめぐって】組織化された自律性 Autonomia Organizzata(松浦 寿夫)

    3月11日、国立西洋美術館で、参加アーティストらによる、イスラエルのパレスティナ侵攻への抗議が行われた。 特集展示「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?――国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ」は会期を終えたが、議論はいまだ尽くされていない。 出展作家の一人でもある松浦寿夫さんによる批評「組織化された自律性 Autonomia Organizzata」(群像2024年6月号掲載)を特別公開する。 自律的だからこそ連繫できる 二人の女性が互いに手を取り、緊張した趣きを示しながらも、正面に視線を向けたまま沈黙を保ち歩き続ける。そして、決して広くはない国立西洋美術館地下ロビーを何度となく往復する。その場に偶然居合わせた人々からの遠巻きの視線に反応することもなく、彼女たちの視線は、どこか別の場所に向けられているかのようだ。二人の身につけた白い衣服には無数の赤

    【特別公開「論点」国立西洋美術館抗議活動をめぐって】組織化された自律性 Autonomia Organizzata(松浦 寿夫)
  • 「自分が本当に虐待されているように錯覚して…」日本アカデミー賞最年少受賞の「天才子役」が芸能界を去った「本当の理由」(佐藤 隼秀) @moneygendai

    3歳で芸能界デビューし、演技未経験で挑んだ映画『八日目の蝉』(2011年)で、日アカデミー賞を受賞ーー。 元子役の渡邉このみは2012年春、当時5歳にしてスターとなった。天才子役として脚光を浴び、瞬く間に仕事のオファーが殺到。その後はNHKの連続テレビ小説『まれ』や大河ドラマ『西郷どん』をはじめ、数々の作品に出演。将来を嘱望されるのは、子役の宿命とも言える。 しかし、2019年に突如、中学受験を理由に芸能界を離れる。ただ、学業専念は「あくまでも表向きの理由でした」と人は振り返る。 「当時の私は、これ以上活動を続けられないほど、芸能界に疲弊していたんです」 そう音を打ち明けた渡邉に、一体なにがあったのか。現在17歳となった彼女が、子役時代に抱えていた苦悩や葛藤、精神的に追い込まれてしまった過程を明かす。 渡邉が芸能活動を始めたのは3歳に遡る。地元関西のタウン誌を読んでいた母親が、子役事

    「自分が本当に虐待されているように錯覚して…」日本アカデミー賞最年少受賞の「天才子役」が芸能界を去った「本当の理由」(佐藤 隼秀) @moneygendai
  • 志尊淳が大河ドラマで演じた「あの男」。渋沢栄一と貴重な渡欧日記を残していた!(学術文庫&選書メチエ編集部)

    この7月、20年ぶりに日の紙幣のデザインが一新される。一万円札の新しい顔は、渋沢栄一。ところで、この「日主義の父」による、若き日の「ヨーロッパ渡航記」があるのをご存じだろうか。しかもこの渡航記には、歴史の中で忘れ去られていた共著者がいた。大河ドラマ「青天を衝け」で鮮烈な印象を残した、あの男である。 ともにパリ万博使節に随行 その男の名は杉浦譲(ゆずる)、通称は愛蔵という。渋沢より5歳年長の1835年生まれの幕臣で、甲府勤番の後、江戸幕府の外国奉行の役人となり、1863年と67年の2度、ヨーロッパに渡航している。 この2回目の渡欧で、杉浦は渋沢とともに時の将軍・徳川慶喜の弟、昭武に随行した。日が初めて正式に参加した万博、パリ万博の使節団である。今月、講談社学術文庫で刊行された『航西日記 パリ万国博見聞録』(渋沢栄一・杉浦譲著、大江志乃夫現代語訳)は、その渡航・滞欧記録だ。 その内容

    志尊淳が大河ドラマで演じた「あの男」。渋沢栄一と貴重な渡欧日記を残していた!(学術文庫&選書メチエ編集部)
  • “正しい日本語”というのは幻想…国語辞典のレジェンド編集者がそう言い切る、意外な理由(木下 千寿) @gendai_biz

    元小学館辞書編集部編集長の神永曉(かみながさとる)さんは、日最大級の国語辞典『日国語大辞典 第二版』をはじめさまざまな辞書の編集に携わること、37年。その経験を活かして『悩ましい国語辞典』『辞書編集者が選ぶ 美しい日語』などの著書を執筆、日語の魅力を多くの人々に伝えている。日頃、何気なく使っているさまざまなことばについて、また辞書や図鑑といった書物について、神永さんと共に見つめ直してみたい。 *神永さんが監修する図鑑『日のことばずかん』シリーズの最新作『日のことばずかん あじ』の発売を記念して、以前に行ったインタビューを再編集してお届けする。 辞書とはことばの変遷を切り取り、記していく書物 今では読者から“国語辞典のレジェンド”と称される神永さんだが、辞典編集の職に就いたばかりのころは、仕事がイヤでイヤで仕方なかったと笑う。 「もともとは文芸書を作りたくて出版社への就職を目指し

    “正しい日本語”というのは幻想…国語辞典のレジェンド編集者がそう言い切る、意外な理由(木下 千寿) @gendai_biz
  • クリエイターに過度な負担が…「韓国の縦読み漫画業界」で起きている「意外な現状」(飯田 一史) @moneygendai

    韓国コンテンツ振興院(KOCCA)が毎年実施・公表している『ウェブトゥーン事業体実態調査』と『ウェブトゥーン作家実態調査』の2023年度版が2024年1月に発表された。ウェブトゥーン連載の締め切りは週1回来るのに、個人作家が1話に対して制作にかかる平均日数は8.2日、作家にとってムリのない1話あたりのコマ(カット)数は30~40と思っているのに実際には平均65コマ(スタジオ制作では中央値が70コマ)と、読者やプラットフォームからの要求に対して現場のクリエイターには過度な負担がかかっている現状が浮き彫りになっている。 すべてひとりかアシスタントひとりで物語も絵も手がける作家が過半 『ウェブトゥーン作家実態調査2023年』によれば、「すべての過程を単独で創作」する作家39.3%、「単独創作(補助作家=アシスタントあり)」19.0%、「(ほかの)作家と共同作業」12.9%,「臨時雇用しての単独創

    クリエイターに過度な負担が…「韓国の縦読み漫画業界」で起きている「意外な現状」(飯田 一史) @moneygendai
  • 意外と知らない、戦時中の「漫画」の実態…プロパガンダ大国日本が描いた「虚勢・痩せ我慢・負け惜しみ」(髙井 ホアン) @gendai_biz

    漫画を通してみる世界 筆者は2024年2月、パブリブ社より『鬼畜米英漫画全集』を出版した。「鬼畜米英」に「漫画」と、中々異様なタイトルに驚かれる方もいるかもしれない。と言っても、これはあくまで過去の漫画についてのであり、2024年現代のアメリカ合衆国・イギリスについて攻撃するではない。 現代の日において、漫画、まんが、マンガ、MANGA……という表記を見るとき、私たちは何を思うだろうか。 恐らく最初に、そのストーリーや形式(ギャグ、恋愛、バトル、広報etc)はどうあれ、まず面白く、気負いせず、難しい学習などなしに娯楽や手っ取り早く読めるものとして認識する人が、多数を占めるだろう。 書店や配信サイトに行けば、「燃え」であれ「萌え」であれ、いろいろな漫画が所狭しと並び日々更新されているのを見ることもできる。まさに日漫画大国である。 しかし、日漫画はかつて、政治に強く関連付けられ、

    意外と知らない、戦時中の「漫画」の実態…プロパガンダ大国日本が描いた「虚勢・痩せ我慢・負け惜しみ」(髙井 ホアン) @gendai_biz
  • 「源泉徴収はナチスの発明」というウソ(田野 大輔) @gendai_biz

    ナチスの政策のなかにも「良いもの」はあった。ネット上を中心にしばしばそんな主張を見かける。 しかし実はそうした主張の多くは少なからぬ事実誤認を含んでいたり、政策の全体を見ずに一部だけを切り取っていたりする――そうした巷間の「ナチス擁護論」の杜撰さと危うさを指摘した『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』(小野寺拓也・田野大輔)がベストセラーとなっている。 「ナチスは良いこともした」という主張の根拠の一つとしてしばしば持ち出されるのが、「源泉徴収はナチスが発明した」という説だ。同書の著者の一人である甲南大学教授の田野大輔氏が、この説の虚実、そして、なぜこの説が広まったのかを検証する(文中敬称略)。 当に「ナチスの発明」か? 日の税制のことが話題になるとき、しばしば紹介される俗説がある。「源泉徴収はナチスの発明」――給料から税金を天引きする制度を作ったのはナチスだという説である。SNS

    「源泉徴収はナチスの発明」というウソ(田野 大輔) @gendai_biz
  • 鉄柵に看守に制裁…まるで監獄! 明治時代の図書館は厳しすぎる規律が支配していた(学術文庫&選書メチエ編集部)

    で最初の官立図書館「書籍館」が開館したのが明治5年(1872年)8月1日。以後図書館の数も利用者の数も順調に伸ばすと思われましたが、明治10~20年代になると公立図書館は低迷、廃館が相次ぎます。 直接的には地方財政の逼迫が原因でしたが、そもそも図書館読書の有用性が社会的に認知されていなかったのでした。 しかしその後、日露戦争の勝利による一等国意識が読書の価値を(再)発見せしめると、図書館利用者数は明治40年までに延べ年間100万人規模に達し、明治末年までにその数は300万人を越えるまでになりました。 永嶺重敏氏による『読書国民の誕生――近代日の活字メディアと読書文化』には、誕生間もない図書館およびその利用者の初々しい実態が描かれています(以下断りのないかぎり、引用は同書から)。 図書館読書の訓練? そもそも明治時代の人たちは、図書館という新しく生まれた空間をどのように経験したので

    鉄柵に看守に制裁…まるで監獄! 明治時代の図書館は厳しすぎる規律が支配していた(学術文庫&選書メチエ編集部)
  • 【町田康×こうの史代】関西弁とボールペンで「古事記」を表現したら、神話の世界が身近になった!(町田 康,こうの 史代)

    約1300年前に書かれた日神話を現代に生まれ変わらせた、町田康さんの『口訳 古事記』が話題です。書の刊行を記念して、町田さんと、漫画『ぼおるぺん古事記』の著者・こうの史代さんの初対談が叶いました。古事記の世界を関西弁で口語訳した町田さんと、ボールペンで漫画化したこうのさんに、古事記の魅力と、それぞれの表現方法について語り合っていただきました。(「コトゴトブックス」で配信中の全編動画から、一部を抜粋してお届けします。) 古事記との出会い 町田 『口訳 古事記』を出したことでいろんな取材をしていただいていると、まず聞かれるのが、「なんで古事記やねん」と。なので今回は僕がまず聞いてみたいんですが、こうのさんは「なんで古事記」だったんですか? こうの 古事記はもともと大好きで、いつか漫画にしたいと思っていたんです。最初に好きになったのは小学一年生のときで、『日の昔ばなし』という子供向けの

    【町田康×こうの史代】関西弁とボールペンで「古事記」を表現したら、神話の世界が身近になった!(町田 康,こうの 史代)
  • 1ヵ月に76軒のラーメンを実食したコラムニストが気がついた…ラーメンを食べていて「悲しくなる瞬間」(堀井 憲一郎) @gendai_biz

    『34日間で76軒…!ラーメン好きコラムニストが全部べて見つけた「最安値なのにスープがうまい店」《激戦区・高田馬場の「ラーメン値段」最新事情》』からつづく。 どんどん不調を来していく我が身… 9月の終盤から一か月ちょっとかけて、ラーメン店を76店まわった。 その間、9月25日から10月27日までのあいだ、ずっとラーメンだけをべて暮らしていた。 冷蔵庫にあるものは何ひとつ減らず、今日はラーメン店3軒いけるか、2軒にしておいたほうがいいのか、それだけを考えて事していた。 お店のラーメンしかべないで生きていくなら、一日2軒でまわるのがもっとも安全である。3軒ずつまわると3日でけっこういっぱいになってくる。 身体がどんどん不調を来してくるので、胃が身体におさまってない感覚になってきます。 連日全ラーメン生活を送るなら、なるべく毎日2軒ずつまわるようにしたほうがいい、とおもう。誰に有効なア

    1ヵ月に76軒のラーメンを実食したコラムニストが気がついた…ラーメンを食べていて「悲しくなる瞬間」(堀井 憲一郎) @gendai_biz
  • 「ラーメン二郎」を580回食べたコラムニストが、はじめて二郎で「屈辱」を感じたワケ(堀井 憲一郎) @gendai_biz

    遠路はるばる「二郎」をべに… ラーメン二郎をべ続けていると、ときに、調子の悪い状態でべることもある。 東京圏内の店だと調子悪いときは行かなければいいのだが、地方店の場合、わざわざラーメン二郎をべるためだけに北海道や宮城や新潟や会津や京都に行っているので、当に「ラーメン二郎をべることだけが目的」で飛行機乗ったり新幹線に乗ったりして向かっているので、調子悪いってだけで中止にするわけにはいかない。 とりあえずべに行く。 もちろん、その日、ラーメン二郎に行くまではほぼ何もべず、腹をおもいっきり減らした状態で向かい、なるべく勢い良くべられる準備はしている。 いつもべ終わるまでの時間を計測しているので、だいたい同じコンディションになるように、可能なかぎり自分の身体を他者的に(機械的)に扱うようにしているだけである。 ただ、それでも万全ではないときがある。不調になる原因のひとつは寝不

    「ラーメン二郎」を580回食べたコラムニストが、はじめて二郎で「屈辱」を感じたワケ(堀井 憲一郎) @gendai_biz
  • 作曲家・大友良英が選ぶ「繰り返し読んでも飽きない本」(大友 良英) @gendai_biz

    自分の根っこにある人 今回選んだのは自分の核となったばかり。でも、どれか一冊となったら、間違いなく殿山泰司さんの『三文役者あなあきい伝』を選びます。 読んだ回数で順位付けしたのですが、なかでも『あなあきい伝』はPart1、2ともに2冊ずつ持っていて、どっちももうボロボロ。世界中をツアーで回る生活が長く、は大事な旅の友。鞄に入れる3~4冊のうちの一冊にいつも選んでしまうのが、殿山さんのです。 初めて読んだのは20歳くらいだったかな。福島から上京して明治大学に入ったものの、勉強はそっちのけ、音楽漬けの生活で、音楽家の高柳昌行さんに弟子入りしたばかりの頃です。 当時、「これはいいな」と思ったフリージャズのライブに片っ端から行っていました。すると、そこには必ずと言っていいほど殿山さんの姿があった。気軽なジーンズ姿で、お客が数人しかいないようなライブにもいるんですよ。 戦後映画界を代表する名脇

    作曲家・大友良英が選ぶ「繰り返し読んでも飽きない本」(大友 良英) @gendai_biz
  • 東京上空の勢力図に異変…オオタカが明治神宮で、ハヤブサが六本木ヒルズで繁殖…カラスが東京から消える「ヤバすぎる未来」(週刊現代) @moneygendai

    東京の空の勢力図が変わろうとしている。都市生態系の頂点であるカラスにタカなどの猛禽類が挑戦状を突き付けたのだ。彼らはなぜ東京に来たのか。鳥たちが繰り広げる熱い「空中ドラマ」に迫る。 カラス独裁の揺らぎ 今、東京の空に異変が起きている。といっても、この異常な暑さのことではない。鳥である。一度、空を見上げてみてほしい。その変化に気付くかもしれない。 「これまで東京都上空の覇権を握っていたのは、カラスでした。しかし、個体数の減少に伴い、オオタカやハヤブサなどの猛禽類が東京都心に進出し、熾烈な勢力争いを始めているのです。両者の戦いにスズメやツバメなどの小鳥も巻き込まれ、東京の空はさながら、生態系の頂点をかけた仁義なき戦いのような状態になっています」 そう語るのは、NPO法人自然観察大学学長で、『都会の鳥の生態学-カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰』の著書がある唐沢孝一氏である。長年にわた

    東京上空の勢力図に異変…オオタカが明治神宮で、ハヤブサが六本木ヒルズで繁殖…カラスが東京から消える「ヤバすぎる未来」(週刊現代) @moneygendai
  • カラスの天下が終わる…都心制圧を目指す大型猛禽類…天敵と手を組む小鳥たち…都会鳥による「仁義なき戦い」がヤバすぎる(週刊現代) @moneygendai

    東京都心の空の勢力図に異変が......。これまでヒエラルキーのトップであったカラスが猛禽類による下剋上にあっている。いったいそこではどんなドラマが繰り広げられているのか。前編記事『東京上空の勢力図に異変…オオタカが明治神宮で、ハヤブサが六木ヒルズで繁殖…カラスが東京から消える「ヤバすぎる未来」』より続く。 調子に乗りやがって 東京都心を俯瞰すると、2つの環境が混在していることが分かる。一つは皇居、明治神宮、自然教育園(港区)などの「都市緑地」。そして、もう一つは東京駅や新宿駅周辺などにある「超高層ビル群」だ。前者に定着したのが、オオタカである。具体的な個体数は判明していないが、確実にカラスの勢力に拮抗し始めているという。 山間部や郊外では家畜を守るため、音や光を使って追い払われることもあったが、都内でそんなことは起こらない。しかも、エサとなる肉質の良い小鳥がいくらでもいる。さらに、一度

    カラスの天下が終わる…都心制圧を目指す大型猛禽類…天敵と手を組む小鳥たち…都会鳥による「仁義なき戦い」がヤバすぎる(週刊現代) @moneygendai
  • 過去最高に暑い夏…「ワークマン」で爆売れ中の、“体感温度を激下げ”する冷涼ウエア(細川 麻衣子)

    連日、30℃超えは当たり前。40℃近くになるときさえあるという酷暑が続いている。果たして夏はここまで暑かっただろうか……。米国立環境予測センター(NCEP)のデータによれば、7月3日の世界の平均気温は17.01℃。2016年8月に記録した16.92℃を上回り、観測史上最も暑い日となったそうだ。熱中症対策に帽子や日傘、サングラスなど日差しを遮るものはマストアイテム。着る服だって「いかに涼しいか」が選択基準という人も多いだろう。 機能性の高い作業着やアウトドアアイテムで不動の人気と実績を誇るワークマンは、日常に取り入れるファッションとしても絶大な支持を得ている。夏の「暑さ対策」アイテムにも定評があり、この酷暑に涼しさを求めてワークマンの冷感服すでに激売れしているという。今回はそのなかでも注目すべき、体感温度を下げ、熱中症予防対策にも活躍してくれる「猛暑対策ウエア」を紹介する。 2WAY仕様の『

    過去最高に暑い夏…「ワークマン」で爆売れ中の、“体感温度を激下げ”する冷涼ウエア(細川 麻衣子)
  • 「とにかく凶暴な日本人」が、500年前の中国で起こした「衝撃の歴史的事件」。(学術文庫&選書メチエ編集部)

    倭寇対策の使命を帯びて、戦国時代の日を訪れた中国人がいた。鄭舜功(ていしゅんこう)という名の「在野の志士」である。その見聞録『日一鑑』には、自然風土から日人の習俗、精神文化までが記録されている。隣国人の新鮮な眼で観察された、約500年前のリアルな日とは――。『戦国日を見た中国人 海の物語『日一鑑』を読む』(上田信著、講談社選書メチエ)から紹介していこう。 「倭人」の凶暴な性格は、火山のせい!? この時代、中国人のイメージする日人は、とにかく「凶暴」だった。 まず、鄭舜功訪日の30年ほど前、1523年に起きた「寧波事件」(寧波の乱)の衝撃は大きかった。日の有力大名、大内氏と細川氏がそれぞれ仕立てた遣明船の乗組員らが、中国・寧波の町で抗争を繰り広げ、一帯を騒乱に巻き込んだのである。 そして、1550年代には、倭寇が中国沿岸部を荒らし回り、「嘉靖大倭寇」と呼ばれる。実際には、倭寇

    「とにかく凶暴な日本人」が、500年前の中国で起こした「衝撃の歴史的事件」。(学術文庫&選書メチエ編集部)
  • 「関ヶ原」で大量消費の「弾薬」はどこから来た? 海から見る戦国日本の新しい姿(学術文庫&選書メチエ編集部)

    応仁の乱に始まり、川中島、桶狭間、そして関ヶ原。「戦国時代」といえば、華やかで勇壮な合戦場のイメージが浮かぶ。しかし、「戦い」は陸上でのみ起きていたのではなかった。新刊『戦国日を見た中国人 海の物語『日一鑑』を読む』(上田信著、講談社選書メチエ)で見えてくるのは、「海に始まり、海に終わる」新しい戦国時代の姿だ。 「戦国時代」は日人だけじゃない! 書で取り上げられる中国の文献『日一鑑』は、1556年、倭寇対策の使命をおびて訪日した中国人、鄭舜功(ていしゅんこう)による見聞記だ。ここには、政治・外交から、人々の生活、自然環境まで、戦国時代の日のありさまが様々に記録されているが、船の航路にかんする記述も実に詳しい。 中国人が目にする日とは、まずは海に浮かぶ大小の島々であり、船を着ける港の賑わいであった。そして、それらの港町を支配するのは誰か、航路の治安を保つのはどんな勢力で、関所は

    「関ヶ原」で大量消費の「弾薬」はどこから来た? 海から見る戦国日本の新しい姿(学術文庫&選書メチエ編集部)
  • 宮田登の秘蔵ノートを公開 晩年の弟子が語る、民俗学者の知られざる人生(島村 恭則)

    今月は、20世紀後半を代表する民俗学者、宮田登(1936-2000)の著作が2冊も文庫で出された(『弥勒』講談社学術文庫、『霊魂の民俗学』ちくま学芸文庫)。 私は、大学院時代、晩年の弟子の一人として宮田に民俗学を仕込まれた経験を持つ。宮田登という民俗学者は、どのように生まれ、どのように民俗学を生きたのか。人から直接聞いた話も紹介しつつ、解説してみよう。

    宮田登の秘蔵ノートを公開 晩年の弟子が語る、民俗学者の知られざる人生(島村 恭則)
  • 落語家はなぜ「襲名」するのか? 歴史に根ざした深い理由(堀井 憲一郎) @gendai_biz

    三代にわたって噺を聞いている感慨 四代目の「三遊亭圓歌」が誕生した。 三遊亭歌之介が襲名したのだ。いま襲名披露興行中である。 圓歌も、もう四代目かと少し感慨深くなってしまう。 先代の、三代圓歌が襲名したのも何となく覚えているからだ。 もう50年近く前、1970年、昭和でいえば45年に三代目が圓歌を襲名した。この人は1960年代に売れに売れた人だったので、だいたいの日人なら知っていた。だからその襲名も何となく覚えている。 そのまま二代目圓歌も知ってるという気分になってしまうが、それは勘違いだ。二代目圓歌が死んだのは1964年だから、これはさすがに覚えていない。ただ、この二代目圓歌のエピソードをいろんな落語家が話すものだから、それを聞いてるうちに自分もなんとなく知ってるようにおもっていたばかりだ。 二代目圓歌。三代目圓歌。四代目圓歌。 三代にわたって圓歌を聞いているのだなと(二代は録音だけれ

    落語家はなぜ「襲名」するのか? 歴史に根ざした深い理由(堀井 憲一郎) @gendai_biz