一年で汚くなる1000円のお椀も 10年使って美しさを増す1万円のお椀も 年間使用料は同じ1000円だったら 気分よく使える1万円のお椀の方がずっと得だ 信州の漆器やさんに教わったこの価値観はすべてのモノに当てはまると思う 目黒区美術館で開催中の『秋岡芳夫展』で見つけたこの言葉に、 私は深い感銘を受けました。 1920年に生まれた秋岡芳夫さんは、 50年代にはカメラや家電など、工業製品のデザイナーとして活躍しましたが、 60年代の大量生産・大量消費の社会に対して疑問を抱くようになり、 その後、97年に亡くなるまで、個々の使い手や地域の生産者に目を向けて、 良いものを長く使おうという活動をなさった方です。 その活動の内容はたとえば、メーカーとデザイナー、使い手でひとつのグループを結成し、 モノの長く使えるデザインについて考える場をつくり出したり、 手仕事の作品を展示するだけでなく、実際に触
深澤直人さんがデザインされたダイニングセット「Roundish」の取り扱いを開始するにあたって、先日、マルニ木工の方による説明会が行なわれました。 デザインや製法について、ひとつひとつ解説を受けていく中で、 「デザイナーは椅子を斜め後ろから見る」という話が深く印象に残りました。 インテリアショップに行った時、多くの人は椅子を前から眺めます。 けれど実際にダイニングセットを使い始めると、 ほとんどの場合は、リビングのソファに座って眺めるようになります。 その時に見る角度は正面ではなく、斜め後ろ。 だから椅子をデザインする人は、ちょっとしゃがんで、後ろ姿をチェックするのだそうです。 その話を聞きながら、私は山田詠美の小説を思い出しました。 「放課後の音符」だったかと思いますが、 年上の恋人を持つ、大人びた感じの女子高生が 耳の裏側に日焼け止めを塗るというエピソードが出てきます。 彼女の耳の裏側
名称 NIPPON VISION 4(ニッポンビジョン フォー) 会期 2011年4月6日(木)〜11日(月)10時〜20時 最終日は18時まで 会場 伊勢丹新宿店本館6階 催事場 住所:東京都新宿区新宿3-14-1 電話 03-3352-1111 入場 無料 主催 株式会社伊勢丹/D&DEPARTMENT PROJEC キュレーション ナガオカケンメイ 巡回展 D&DEPARTMENT 全国6店舗(札幌、長野、東京、静岡、大阪、鹿児島)を5月〜8月巡回予定 日本全国の伝統的工芸品をロングライフデザインという視点で選定し、 普段の生活に取り入れる提案をしながら、昔から受け継がれる技術や商品、 そこから生まれた新しい活動を紹介するのが「NIPPON VISION」(ニッポンビジョン)です。 4回目となる今回は伊勢丹新宿店を会場とし、D&DEPARTMENTと
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