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ブックマーク / www.jagat.or.jp (385)

  • 変化する紙消費量

  • 「脱三原色」から「六分光色再現」へ

    ■色にこだわるJAGAT JAGATでは色彩についてこだわっている。印刷業は文字組版と共に色彩のプロであるという自覚を持った業界だ。しかしそのような業界にもかかわらず、色の話題を取り上げると旧態依然とした色の話題が多い。「赤が浮く」という印刷の安定性のことや「顧客の好み」という定性的な苦情がその代表例だ。 しかし、世の中の進歩はデジタル時代になって加速し、色の世界も知らない間に大きく様変わりしてしまった。そんな色の世界をリードし続ける業界、新たに生まれ変わる業態、その辺の定義はどうでも良いが、新しい色の世界の中でもイニシアチブを持っていくことを目的として「色評価士」(DTPエキスパートの上位資格)資格制度などを計画中である。 そのような活動の一環としてこれまで唯一絶対としてきた「CIE的な三原色を見直す動き」には敏感にならざるをえない。これまでのリファイン技術であるCMSを突き詰めると共に

  • メディア多様化と高度情報化社会のなかで

    大衆がメディアを変えていく時代 従来のメディアを巡る議論は、「進化するメディアが大衆の生活を変える」視点に立っていた。しかし現在は「大衆がメディアを変えていく」時代を迎えているようなのであり、変化を指摘する電通総研はこのような状況を「超大衆社会」と名付けている。 既に、過去に夢物語として語られてきた「ネットワーク社会」は到来しているのではないか。携帯電話、ブロードバンド、地上波デジタル受信機の普及率は定着期を過ぎた。 メディアをリードしてきたマス4媒体の成長は減速、あるいは後退する一方で、フリーペーパーなどの成長が著しい。 総務省の調査によれば、平成7年を100とした平成17年度の国内情報流通量は40,000超に達し、いまや1人の人間が処理しきれないほどの情報量が流通している。 中間領域メディアが苦戦を強いられる時代 ネット検索の普及、検索技術の発達は供給者と購買者間の情報ボトルネックを解

  • JAGAT:エクスクルーシブフォントとAXIS Type Project

    エクスクルーシブフォントの考え方とAXIS Type Projectの経緯についてタイプデザイナー鈴木功氏のお話をお伝えする(2002年6月T&Gミーティングより)。 エクスクルーシブフォントとは,限られた範囲で使用する,あるいは専用書体として開発されたフォントである。これに対し,オープンマーケットフォントや小売り用のリテールフォント,店頭に並ぶパッケージフォントなどは,使用される範囲を限定しないフォント,一般に流通して誰がどう使うか分からないフォントといえる。 日では大手新聞社が専用書体を開発して使用する例があり,また,三省堂の辞書用書体や精興社の文用明朝体がある。DTPでも,たとえば画面表示用のOsakaフォントMac OSに限定されるという意味でエクスクルーシブフォントといえるだろう。海外では,たとえばグーテンベルグの「42行聖書」の書体,ウイリアム・モリスが「チョーサー著作集

  • 欧米の広告費 ~TV、ネットとDMの動向(2)~

  • 欧米の広告費 ~TV、ネットとDMの動向(1)~

    Coen-MacCannEricsonによれば、2006年の米国の広告費は2851億ドルとなった。この内、TV/ケーブルが23.5%(671億ドル)、DMが21%(599億ドル)、新聞が16.7%、ラジオ:6.9%、雑誌:4.7%、その他:27.1%となっている。ちなみにインターネット広告は93億ドルである。1990年台からの推移をみると、DM、新聞、TV/ケーブルは2000年初頭に伸び悩んだものの、新聞を除いて再度成長している。特にDMの伸びが大きく、数年後にはTV/ケーブルを追い越す勢いである。一方、雑誌、ラジオは2000年に入って低迷が続いている。インターネット広告は2005~2006年に18%伸びた。 一方、DMAのマーケット調査によると、欧州については、DM400億ユーロ、新聞が330億ユーロ、TV320億ユーロ、定期物が170億ユーロ、オンライン80億ユーロとDMが既にTVを超

  • ITとデジタル印刷による新印刷ビジネスモデル

    デジタル印刷機はオフセット印刷機と併存していくこととなるだろう。ビジネス面での活用には、ハードだけではなくソフト面の強化が要求される。デジタル印刷機活用のビジネスモデルを検討した。【モデレータ・パネラーご紹介】 ビジネス・フロー・オートメーションを実現するためのソフトインフラ はじめにモデレータである(有)ゲインの杉山氏から「印刷業のためのビジネス・フロー・オートメーション」についてのオリエンテーションがあった。趣旨は、企業とは「環境適応業」であり、印刷業のみならずあらゆる業界が変革の時代にある。顧客も自社も課題を抱え、生存競争に直面していて、顧客と自社との関係も「変化」を余儀なくされている。新しい印刷ビジネスモデルを構築するには、人材を含めたソフト化への対応が重要なポイントとなってくるのだという。 印刷のプリプレス技術の流れは1970年代からデジタル化が始まり、CTS→CEPS→DTP→

  • 情報多様化を乗り切るクロスメディア戦略

  • 教材出版におけるXMLパブリッシング

    ベネッセコーポレーションは、「進研ゼミ」「しまじろう」「たまごクラブ」「ひよこクラブ」などを刊行している。一部の出版物について、XMLパブリッシングに取り組んでいる。 XMLインスタンスからXSL-FOを用いた自動組版を行い、PDF/X-1aに変換して印刷会社に入稿すること、できあがったXMLインスタンスの再利用を行っている。 その結果、編集担当者がコンテンツの作り込みに専念できるようになった。テキスト&グラフィックス研究会では、同社デジタル事業開発部制作技術開発課の桑野和行氏に話を伺った。 ■誌面制作の課題とXML自動組版 出版社から見ると、DTPにはデメリットがある。コンテンツ作成イコール組版ではないため、組版時点で再入力や校正が必要になること、校正紙を出せば出すほど赤入れが増えること、DTPデータは出版社ではなく印刷会社に所有権があることである。 XMLを採用する最大の理由は、校了

  • 世界のデジタル印刷事情:2008年3月

  • 新聞CTSとDTPの融合

    富士通では1980年頃からメインフレームベースの新聞CTSを開発・販売してきた。DTP等のオープン技術の進展に伴い,新たにInDesignをプラットフォームとした新聞組版ソリューションを開発した。 テキスト&グラフィックス研究会では,同社報道メディアシステム開発統括部のチーフアーキテクトの茂木一政氏に,開発の経緯と今後の展望について伺った。 ■新聞制作と出版・印刷制作の相違 新聞制作における時間的制約は非常に厳しく,1面を15分程度でレイアウトしなければならない。また,素材が揃わない時点でレイアウトをおこなうことや,次々に重要なニュースが来るなど,レイアウト変更にも柔軟に対応することが必要である。1日に編集・発行する面数も非常に多い。 したがって,新聞制作システムには分業対応,同時並行処理などを含めた高い生産性が要求される。出版印刷分野における組版レイアウトは個人の能力に依存するが,近年の

  • XML化に取り組む出版社とサポートする印刷会社

    電子辞書の急速な普及や小説やコミックの電子配信サービスの急成長など、出版分野におけるWebやデジタルメディア利用が格化しつつある。印刷物製作と同時にWeb・携帯サイト配信や電子書籍製作を行うには、XML形式でのコンテンツ保管とパブリッシングが有効である。 一部の出版社では、既にコンテンツのXML化に積極的に取り組んでいる。大手印刷会社でも、出版社に対するXMLデータベース化、編集・加工など積極的なサポートをおこなっている。 PAGE2008「出版分野のXML活用」セッションでは、コンテンツのXML化に取り組む出版社の立場、およびそれをサポートする印刷会社の立場から、今後の展開と課題について議論をおこなった。 ■書籍製造における「XML直しシステム」の開発 凸版印刷は、Adobe InDesignに独自の組版プラグインを搭載したバッチ型自動組版システム(次世代DTPシステム)を開発し、20

  • プロダクションプリントはどうしたら進展する?

    2000年頃は大きな時代の節目であったわけで、デジタルカメラもWebもメールもケータイも普及し、世界的にみても郵便やFaxに代わって日常のビジネスコミュニケーションの主流にネットがつかわれるようになった。過去の変化との大きな違いは、コンテンツの生成はデジタルが先ということと、「世界的」という点である。2006年頃から始まったYouTubeの普及では、アクセスの急上昇がアメリカと日で全く同じ軌跡を辿ったように、当にネットでは世界同時進行になりつつある。 20世紀末には人々は「ネットで買い物する人がいるのだろうか」と気でいっていた。それは1970年代には「一般の日人が文章を作るのにキーボードを叩くなんてことがあり得るだろうか?」といわれていたのと同じで、デジタルやネットの利便性は使ってみれば明白である。ところがデジタルでもそうならなかったのが日の「デジタル印刷」である。確かにプリンタ

  • 印刷向け書体と新たな用途向けの書体デザインの違い

  • 最近の製本業界動向

  • 世界のデジタル印刷事情:2008年2月

  • InDesignのスクリプト活用と今後の可能性

    PAGE2008コンファレンスD2セッションでは、DTPの効果的な利用法としてInDesignのスクリプト活用を取り上げた。 InDesignにはスクリプティングのインターフェースがあり、AppleScriptやVBScript、JavaScriptなどのスクリプト言語でコントロールすることができる。スクリプトによって、対話式におこなえる操作のほとんどを自動化することができる。 パワーユーザは、スクリプティングを書きこなし活用することで、レイアウト操作やチェック作業の自動化を実現している。また、ネット上ではスクリプティングの情報交換コミュニティもある。このような機会を通じて、スクリプトを習得していることも多いだろう。 しかし、スクリプトとは言えプログラミングの一種であり、誰でも簡単に使うことができるわけではない。また、複雑なスクリプトではバグが発生することもある。 スクリプトの習得や知識の

  • 「RAWデータと印刷入稿」報告

    D1「RAWデータと印刷入稿」はPAGE2008グラフィックストラックのスタートを切って行われたものである。印刷業界の悪癖として当は保守的なのに、少し騒がれるとそのフォーマットに注目してそのフォーマットを使いたがるところがある。RAWデータとは仕上がり決定前のデータであるから、「この色」「この調子」で仕上げるという指針も決まっていないデータだ。要するに生フィルムを印刷会社に入稿するようなもので、常識的に考えても「?」に考える方が普通である。 ましてや普通印刷業界が主として使用するだろうと思われるPhotoshopカメラRAWなどはつい最近まで、モアレは出るは、解像力は悪いは、色はおかしいは、とても使用に耐えるものではなかったのだ。CS3レベルになって使えるようになってきたので、変な誤解を与える前にハッキリした指針を明示させておいた方が良いということで、今回コンファレンスとして取り上げたの

  • Webによるブランディングの考え方

  • ハイブリッドワークフローをつなぐ標準化技術

    ハイブリッド印刷には部数切り替え型、固定+可変情報出力型、可変丁合型がある。これを支えるハイブリッドワークフローをつなぐ標準化技術について議論した。 【パネラーご紹介】 ハイブリッド印刷の後加工はオフラインで製する ハイブリッドワークフローをつなぐJDF標準化技術について、CIP4アドバイザリー・ボードメンバーでもあるリコー・アメリカの関根氏からは、米国ではデジタルとオフセット・ワークフローについて、プルーフ用インクジェット・プリンターはオフセット専用で、デジタル印刷の校正は実際のデジタル印刷機で行う。また、オフセット印刷機とデジタル印刷機を組み合わせて使用するハイブリッド印刷の後工程はインライン加工機ではなく、オフラインの製工程で行う傾向にある。 理由は、オフセットと同じ流れにするためと、ハイブリッドでは同じ仕事が流れるわけではないのでインライン加工機の稼働率が上がらず、投資効率が悪