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ブックマーク / www.sankei.com (421)

  • 【追悼】石牟礼道子さん 「生類の命への冒涜」訴え続けて 批評家・若松英輔(1/3ページ)

    どうしたら、若い人たちに『苦海浄土(くがいじょうど) わが水俣病』を伝えていくことができるのか。いのちの尊厳を踏みにじった、水俣病事件を次の世代に語り継ぐことができるのか。このことをめぐって、著者の石牟礼(いしむれ)道子さんとは幾度も話した。会うときは、単に彼女の話を聞くというよりも小さな「会議」のような心持ちだった。 ある日、考えることに多くの時間と労力を割くようになった現代人は、何かに「ふれる」のが、あるいは「感じる」のが不得意になった。いのちの姿は考えるだけでは現れてこないと思うと私がいった。すると彼女は、しばらく沈黙したあとこう語った。 「手をたくさん動かすといいですね。手仕事をするとよいと思います」。現代は、なるべく手を動かさずにすむように社会を作ってきた。このことで人は便利な生活を送れるようになった。しかし、その陰で生けるものへの感覚を見失ったのではないかというのである。 書く

    【追悼】石牟礼道子さん 「生類の命への冒涜」訴え続けて 批評家・若松英輔(1/3ページ)
  • 操縦できる!巨大ロボット 群馬のメーカー開発「親しんで」 - 産経ニュース

    群馬県榛東村の機械メーカー、榊原機械が高さ約8・5メートル、重さ約7・3トンの巨大人型ロボット遊具「LW-MONONOFU(もののふ)」を開発した。実際に乗って操縦、2足歩行して手に装着した空気銃からボールを発射することができる。開発者は「気軽にロボットに親しんでもらいたい」と話している。 榊原機械は、家畜のふん尿を堆肥処理する機械などを製造。機械の設計や制御装置の技術を生かしてアニメ「機動戦士ガンダム」のような乗れるロボットを作れないかと考え、開発課の南雲正章さん(44)が平成17年、高さ約3・4メートルで胴体と2脚だけのロボット「ランドウォーカー」を開発した。 子供でも乗って歩かせることができ、イベントなどでレンタルの依頼が相次いだ。「より人型に近く、巨大なものを」と、6年かけて1人で開発したMONONOFUは、外国人にもアピールしようと、頭に侍をイメージしたかぶとをかぶせた。顔には

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  • 「い」「た」「て」「と」は何を示す? 半世紀以上前の事件に最新鑑定「99・9%別人」(1/3ページ)

    埼玉県狭山市で昭和38年に女子高校生=当時(16)=が殺害された狭山事件で無期懲役が確定し、仮釈放された石川一雄さん(79)の第3次再審請求で、弁護団が今月、新たな研究に基づく筆跡鑑定の結果を東京高裁に「新証拠」として提出した。これまで捜査関係者らが経験的に判断してきた筆跡を、コンピューターが科学的に検証する方法で、弁護団によると、この鑑定方法が刑事裁判で審理されるのは初めて。最新の知見が50年以上前の事件の審理に影響するのか、注目される。(社会部 加藤園子) 経験か、完全な客観性か 「やはり『字調べ』をやってほしい。そうすればおのずと無実が明らかになる」 今月22日、東京・霞が関の司法記者クラブで開かれた会見で石川さんが「字調べ」と表現したのは、事件当時に被害者宅に届いた脅迫状の筆跡と、石川さんが書いた上申書の筆跡を比べる筆跡鑑定のことだ。石川さんを無期懲役とした昭和49年の東京高裁判決

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  • ソフト解析を合法化、著作権法改正案提出へ 政府、サイバー攻撃対策を強化(1/2ページ)

    仮想通貨取引大手の「コインチェック」では、「NEM」580億円相当が不正アクセスで流出した。社前には、心配そうにコインチェックの画面を見るユーザーも=27日午後、東京都渋谷区(春名中撮影) 政府がサイバー攻撃対策の強化に向けて、関連するソフトウエア解析を合法化する方針を固めたことが30日、分かった。これまで攻撃に備えたソフトウエア開発のための既存ソフトウエアの解析は著作権法上、違法か合法かの線引きが曖昧だったが、政府は同法で合法なことを明示して企業や研究機関での研究を促進し人材育成にもつなげる考えだ。開会中の通常国会に、著作権法の改正案を提出する。 ウィンドウズなど既存のソフトウエアに対するサイバー攻撃に対処するためには、著作権のあるソフトウエアの解析や複製などを行って脆弱(ぜいじゃく)性を発見した上で、セキュリティー対策のソフトウエアを開発する必要がある。 しかし、現行の著作権法では、

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  • 【明治の50冊】(4)文部省音楽取調掛編 小学唱歌集 理想に終わった和洋折衷(1/3ページ)

    『小学唱歌集』は、文部省音楽取調掛が編集した日初の五線譜による音楽教材だ。明治14(1881)年から17年にかけて、初編から第三編まで出版された。全91曲中には「蝶々」「蛍の光」「仰げば尊し」「庭の千草」など、今も歌い継がれる曲が含まれる。 楽譜部分を1曲ずつ模造紙大の紙に刷った『唱歌掛図(かけず)』や『小学唱歌集』は、全国の師範学校や主だった小学校に配られた。東京学芸大名誉教授の沢崎真彦氏は、「唱歌集を手にしたのは教師が主で、生徒は教室に掲げられた掛図を見て歌ったのだろう」と話す。 当時、西洋音楽に接したことがあるのは、幕末に生まれた軍楽隊関係者など限られた人だけ。初めて見る五線譜で声をそろえて歌う体験は、新時代の国民を実感させたことだろう。教室以外でも、鹿鳴館ふうの洋装の紳士淑女が、『小学唱歌集』の曲を歌う錦絵が残っている。 「唱歌」(音楽)は明治5年の学制発布により、小学校の教科と

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  • “名古屋メシ”の定番調味料「八丁味噌」でブランド論争 国が本場抜きで認定、岡崎の老舗2社不服申し立てへ(1/2ページ) - 産経WEST

    農林水産省が昨年12月に産地の風土と結びついた地理的表示(GI)ブランドと認めた愛知の豆みそ「八丁味噌」を巡り、江戸時代からの製法を守る場・同県岡崎市の老舗2社が、登録から外れたことが26日分かった。 ■「岡崎城から西へ8丁」味噌なのに… 「GI」のお墨付きマークが付けられるのは、県内の幅広い業者で組織する名古屋市の組合のみそ。組合に加入していない「まるや八丁味噌」社と「カクキュー」ブランドを展開する「八丁味噌」社の老舗2社は国へ不服申し立てする構えだ。 八丁味噌の名称は、徳川家康が生まれた岡崎城から西へ8丁(約870メートル)の八帖町に由来。2社はこの地域内で温暖な気候を利用して大豆を入れた木のおけに、石を積み長期熟成させる伝統手法を守ってきた。 2社は「県内に生産地域を広げ製法の基準を緩くすれば、品質を保てず顧客をだますことになる」と主張。愛知県組合は「県の共有財産としてブランド登録

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  • 後漢の銅鏡、完全形で出土 福岡仲島遺跡、2世紀前半 - 産経WEST

    福岡市博多区の仲島遺跡で、2世紀前半(弥生時代後期)に中国・後漢で製作されたとみられる銅鏡が完全な形で見つかった。市によると、弥生後期の銅鏡が割れていない状態で発掘されるのは珍しく、福岡平野では初めてという。 銅鏡は直径11・3センチで「内行花文鏡(ないこうかもんきょう)」と呼ばれるタイプ。コウモリのような文様に、子孫繁栄を意味する「長宜子孫」の4文字が施されている。さびもなく、鏡面に物がかすかに映るほど状態が良かった。 中国歴史書「後漢書」には、107年に倭国(日)が奴隷を献上したとの記述があり、市は銅鏡と時期が重なることから「大陸との交流を考える上で貴重な資料だ」としている。 今年4月、弥生時代後期の土器と一緒に捨てられたような状態で出土した。 出土した銅鏡は12日から来年4月1日まで福岡市博物館(同市)で展示される。

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  • 逆風に見舞われる「紙の辞書」 改訂は「社会的使命」…新字源 23年ぶり、広辞苑 10年ぶり(1/3ページ)

    漢和辞典『角川新字源』(KADOKAWA)が23年ぶりに全面改訂された。国語辞典『広辞苑』(岩波書店)も10年ぶりの改訂版を来年1月に刊行することを発表。ネット検索が普及して、「紙の辞書」は大逆風に見舞われているが、「正しく言葉を使うための必需品」「社会的意義がある」という思いが辞書編集者たちを支えている。(磨井慎吾、篠原知存) 『新字源』は、ほぼ半世紀前の昭和43年に初版を刊行。平成6年に改訂版が出た。累計570万部で、日でもっとも利用者が多い漢和辞典とされる。 今回の改訂では見出し語(親字)を9000字から13500字に増やし、JIS第1〜第4水準をすべて収録した。デジタル機器の普及によって印刷で使える漢字が増えて、人々が目にする漢字も増えていることに対応したという。字の意味や読み方、用例についても、研究が進んだ点などを取り入れてすべて見直し、書き直した。どのページを開いても、押さえ

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  • 4300年前の人の顔が描かれた石製品出土 全国初 北海道・木古内町 - 産経ニュース

    北海道埋蔵文化財センターは29日、木古内町幸連5遺跡の約4300年前(縄文時代中期後半)の竪穴住居跡から、顔料で人の顔が描かれた石製品が出土したと発表した。同センターによると、顔料で人体が描かれた土器はこれまで長野県富士見町で見つかっているが、顔料で人の顔が描かれた石製品は全国初。 石製品は一辺12~13センチの三角形の砂岩。瞳が描かれた目や、眉とつながった鼻などが、黒い顔料で表現されている。砥石で成形したような跡も確認できる。 発掘調査は自動車専用道路の建設に先立ち、同センターが今年5月に開始。10月19日、竪穴住居跡の地中50センチほどの場所で見つかった。縄文文化に詳しい小林達雄国学院大名誉教授(考古学)は「縄文時代にはこのような写実的な絵はほとんどなく、非常に珍しい。三角形も類似のものより大きい。顔は命の象徴でもあり、縄文人はこの石製品に特別な意思を込めていたのではないか」と指摘した

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  • たいまつの明かりに照らされ、天皇陛下「別のお姿」…きょう新嘗祭 過酷な儀式どのように執り行われるのか(1/3ページ)

    23日は国民の祝日「勤労感謝の日」だが、その年の収穫を神々に感謝する戦前の大祭日「新嘗祭(にいなめさい)」から引き継がれたことは意外と知られていない。連合国軍総司令部(GHQ)が神道の神話や祭礼、儀式を起源とする祝日の廃止方針を示し、昭和23年に施行された祝日法で「新嘗祭」の名が消えたためだ。一方、皇居の神嘉殿(しんかでん)では、今年も天皇陛下が新嘗祭に臨まれた。「宮中祭祀(さいし)の中でも最も重要で、かつ過酷な儀式の一つ」(宮内庁幹部)である新嘗祭とは、どのように執り行われるのか。(社会部 伊藤弘一郎) 新嘗祭の「夕(よい)の儀」が始まるのは23日午後6時。白の絹でできた伝統の「御祭服(ごさいふく)」を身にまとった陛下が、綾綺殿(りょうきでん)から儀式が行われる神嘉殿に移られる。御祭服は新嘗祭でのみ陛下が身につけられる装束。その重さから、着替えられるのに数十分かかるという。 たいまつの明

    たいまつの明かりに照らされ、天皇陛下「別のお姿」…きょう新嘗祭 過酷な儀式どのように執り行われるのか(1/3ページ)
  • 【広角レンズ】いまやフォント(書体)を味わう時代…理想を求めて写植が残す本への思い(1/4ページ)

    語の「文字」に関する書籍の刊行が続いている。印刷用の書体(フォント)をつくるデザイナーの仕事が注目され、さまざまな書体の違いを味わうも人気だ。パソコンでだれでも文字印刷ができる時代、文字を楽しむ新たな視点とは。 (永井優子) ◇ 「もっと湿り気のある、遠くから響いてくる声のようなフォントがいいんだよね」 コミック誌編集部を舞台に、出版界の人間ドラマを描く人気漫画『重版出来(しゅったい)!』(小学館)。先月発売の第10巻では、フォントをめぐるエピソードが登場する。 人気女性小説家が、自作の世界観に合わせたフォントを新たに作ってほしいと言い出す。そこで登場する書体デザイナーのモデルとなったのが、フォント制作会社「字游(じゆう)工房」代表の鳥海(とりのうみ)修さん(62)だ。 や新聞、パソコンなどで目にする文字は、読みやすさや美しさを追求するデザイナーの手で生み出されている。鳥海さん

    【広角レンズ】いまやフォント(書体)を味わう時代…理想を求めて写植が残す本への思い(1/4ページ)
  • 【スイスデザイン】進化する機能美(2) 生活に寄り添う「良い形」 マックス・ビル(1/3ページ) - 産経ニュース

    スイスデザインと聞いて真っ先に浮かぶのは、シンプルな機能美。20世紀にその実践と理論の両面でスイスデザイン、およびモダンデザイン全般を牽引(けんいん)したのが巨匠、マックス・ビル(1908~94年)だ。グラフィックやプロダクトのデザイナー、建築家、画家、彫刻家とオールラウンドに活躍したばかりでなく、教育者、理論家、評論家でもあった。 スイス北東部の都市、ビンタートゥール生まれ。チューリヒで彫金の修業をした後、27年から2年間、ドイツの造形芸術学校、バウハウスでクレーやカンディンスキーらに学んだことが、ビルの芸術家としての立ち位置を決定づけた。人呼んで「バウハウス最後の巨匠」。実際彼は、建築や彫刻、デザインそれぞれの領域の機能を発揮させつつ、それらを統合・調和させるバウハウスの理想を、自ら体現してみせた。第二次大戦後にはバウハウスの精神を継承しようとウルム造形大学(西ドイツ)設立に尽力、初代

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  • クリームシチュー「ご飯にかける?わける?」全国調査で「かけ」派が健闘した地域は? (1/2ページ)

    ほわんと立ち上る湯気、心癒やされる優しい味わい-。秋の深まりとともに恋しくなるべ物といえばクリームシチュー。主に家庭内で親しまれてきたため、そのべ方が表沙汰になることはなかった。ところが今秋、ご飯にかける専用のクリームシチューのもとが新発売され、ご飯にかけることの是非をめぐる議論が一気に熱を帯びている。 シチューとご飯 僅差で…《あなたはシチューとご飯を分ける? かける?》 ハウス品(東京都千代田区)は昨年、インターネットの特設サイトでこんな問いを投げかけた。同社が「分ける」といっているのは、クリームシチューをご飯に「かけない」という意味だ。すると全国から9万件以上の回答が寄せられ、「予想を上回り、関心の高さに驚きました」と、同社広報担当の前澤壮太郎さんは話す。 その結果は? ・「分ける派」58% ・「かける派」42% 「分ける派」が上回った。分ける派が最も多いのが奈良県(71%)、

    クリームシチュー「ご飯にかける?わける?」全国調査で「かけ」派が健闘した地域は? (1/2ページ)
  • 【展覧会へ行こう!】天才仏師の仏像が東京に集結 文化部記者の「運慶」みどころリポート(1/5ページ)

    史上最も高名な仏師(ぶっし)といっていい。平安末期から鎌倉初期、ちょうど貴族から武士へ政権が移る乱世に活躍した天才、運慶(うんけい、?〜1223年)。現存作は三十数点とされているが、その約3分の2がいま、東京国立博物館(台東区)の「運慶」展に集結し話題を集めている。 「慶派」がアツい そもそも今年は春に奈良国立博物館で「快慶」展が開かれるなど、「慶派」がアツい。朝廷や貴族に絶大に支持された平安後期の大仏師、定朝(じょうちょう)以降、仏師集団は3派(院派、円派、奈良仏師)に分かれるが、うち奈良・興福寺を拠点とする奈良仏師を率いたのが運慶の父、康慶(こうけい、生没年不詳)。慶派とは、康慶以降の運慶一門を指す近代の呼称である。当時の規範だった、穏やかで起伏を抑えた定朝様(じょうちょうよう)ではなく、写実的でめりはりの効いた彫り口が奈良仏師の特徴だ。 中でもダントツに個性的なのが変革者、運慶。端正

    【展覧会へ行こう!】天才仏師の仏像が東京に集結 文化部記者の「運慶」みどころリポート(1/5ページ)
  • 【正木利和のスポカル】しき嶋の大和心を…コスプレ好きな国学者、本居宣長(1/3ページ)

    若いころ手にとったものの、難しすぎて、結局はお蔵にはいったまま、というが何冊もある。 そのなかに小林秀雄(1902〜83年)が著した「居宣長」も入っている。 小林の晩年、11年あまりにわたって雑誌に連載されたあと、さらに加筆・補正を加えて、単行として出版され、発売当時から名著として名高かった。 知識人の中元だったか歳暮だったかに贈られる箱入り、などと噂されるほど、外見も立派なものだったが、当方、このを読むに足る知識がなかったため、あえなくあきらめたのだった。 その小林が講演をしたCD集なるものを近ごろ手に入れてたまに聞いている。 まあ、日近代の文芸評論を確立した人物なので、話はおもしろいのか、と聞かれても、勢いよく、うん、とは答えづらいのだが、どういうわけか、しばらく聞かないでいると、また聞きたくなってくる。 よくとおる甲高いしわがれ声で少し早口にぽんぽんと言葉が飛び出してくる

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  • 平清盛の「血曼荼羅」公開 高野山で大宝蔵展

    和歌山県高野町の高野山霊宝館は13日、「第38回大宝蔵展『高野山の名宝』平家物語の時代と高野山」の展示概要を発表した。14日から12月3日まで同館で開かれる。平安時代の武将・平清盛が絵の具に自らの血を混ぜて彩色したとされる重要文化財「血曼荼羅」など約40点を公開する。 金剛峯寺所有の国宝「金銀字一切経」、同「源義経書状」などを展示。血曼荼羅は、縦横約4メートル。平安時代末に落雷で焼けた伽藍を復興した清盛が奉納したという。 源義経書状は、都で代官だった義経が土地の所有権争いについて、高野山側の訴えを認めた内容。

    平清盛の「血曼荼羅」公開 高野山で大宝蔵展
  • 【手帖】小出版社の志と綱渡り的経営語った「風から水へ」出版(1/2ページ)

    フランス文学や幻想文学に関心のある読者にとって、水声社は小さいながらも屹立(きつりつ)した、存在感のある出版社である。仏文学者の鹿島茂さんは「週刊文春」の「私の読書日記」に「小出版社の中で『歴史』に残る出版社といったら『水声社』にとどめを刺す」とまで書いている。 国書刊行会で《世界幻想文学大系》(45巻)や《ゴシック叢書(そうしょ)》(30巻)、《ラテンアメリカ文学叢書》(15巻)といった空前絶後のシリーズを手掛けた鈴木宏さん(70)が、前身となる書肆(しょし)風の薔薇(ばら)を創設したのは昭和56年。平成3年に現社名となり、今日に至っている。 その鈴木さんが小田光雄さんのインタビューに応じ、自身の来し方、小出版社経営の実態を語った『風から水へ ある小出版社の三十五年』(論創社・3000円+税)を出した。宮下和夫さんや安原顕さんといった個性的出版人との交友や出版界、会社の危機的状況が語られ

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  • 【動画】103系オレンジ引退へ 鮮烈カラー、時代見つめた運転士からも惜しむ声(1/2ページ)

    昭和44(1969)年に導入され、48年にわたり大阪環状線で通勤や通学客を運び続けてきた、オレンジ色の103系が「103」にちなんだ10月3日、営業運転を終了する。時代を見つめてきた車両だけに、さまざまな思いを抱える人も多い。「あこがれだった」「一番落ち着く車両」。運転士らも別れを惜しんでいる。(小泉一敏) 導入された44年当時は茶といった地味な色の車両が主流だったという。その中で、環状線は、前身の車両を含め、オレンジで統一されていた。「派手という評価もあるほど、とにかく鮮烈だった」。約7年後の51年から運転を任されたという元国鉄職員の山下正雄さん(68)は振り返る。 運転士の間では、103系などは「国鉄に入社したからには一度は運転してみたい車両」としてあこがれの存在となり、また、その派手さが逆に大阪の街にもすぐになじんだという。 高度成長期には、超満員電車の象徴として取り上げられることも

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  • 東京駅の「祈祷室」が好評 宗教や宗派を問わず利用可能

    JR東日が東京駅構内(東京都千代田区)に開設した、無料の礼拝施設「プレイヤー・ルーム(祈祷(きとう)室)」が好評だ。 祈祷室は、外国人旅行者の増加を受けて設置。2人程度が静かに過ごせるスペースで、係員が扉を開錠し、宗教や宗派を問わず利用できる。6月の開設以来、毎日10人前後の利用があるという。 主な利用者はイスラム教徒。1日に5回、暁、正午、午後、日没後、夜にお祈りする習慣があるが、移動中は難しかった。一方、日政府はイスラム教徒が多いマレーシアやインドネシアなど東南アジア5カ国のビザ発給要件を緩和し、訪日客が急増している。

    東京駅の「祈祷室」が好評 宗教や宗派を問わず利用可能
  • 【書評】変化に法則 日本音とベトナム音の類似から古代の漢字音類推も『詳説 世界の漢字音』大野敏明著

    漢字は約3000年前、中国の黄河流域にあたる「中原(ちゅうげん)」で生まれ、現在、世界の4分の1、約16億人が使っている。では、同じ「愛」でも、なぜ国や地域によって発音が異なるのか。書は日韓国中国(北京、上海、福建、広東)、ベトナムの各音の違いから、漢字文化の流れを分析した世界初の解説書である。 漢字音の変化には一定の法則があり、それを読み解くことで文化の流れが理解できる。例えば、日音とベトナム音の類似から、古代の漢字音を類推することも可能なのだという。また、共通の漢字音を知ることで語学の勉強にも役立つという。(慧文社・4000円+税)

    【書評】変化に法則 日本音とベトナム音の類似から古代の漢字音類推も『詳説 世界の漢字音』大野敏明著