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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/semi_colon (8)

  • 手塚治虫の学位論文を読んだよ - 蝉コロン

    研究者@h_hiraiさん経由で知ったtweet 手塚治虫の博士論文がついに誰でも見られるようになった。ありがとう、インターネット。GINMU: Item 10564/1075 URL 異型精子細胞における膜構造の電子顕微鏡的研究 2012-02-01 22:28:14 via web ということで、いつから読めるようになっていたのかは知らないのですが、眺めて見ました。GINMU: Item 10564/10751960年の奈良医学雑誌 Vol.11 No.5 p.719-735『異形精子細胞における膜構造の電子顕微鏡的研究』というタイトルでタニシの精子を電子顕微鏡で観察したのだそうですよ。ファイル名が「手塚治氏原稿(真).pdf」なのだけれど、(真)ってなんだろ。 透過型電子顕微鏡(TEM*1)は細胞内の超微細構造を観察する手段。サンプルを樹脂に埋めて、この樹脂の重合も季節によって配合を

  • 査読とはいったい・・・・・うごごごごご - 蝉コロン

    ぼやぼやこないだ話題になった某論文が一向に掲載されないので毎日PNASをチェックしてたらやっとでた。それはそれとしてPNASの論文見ててふと気づいたのが、Editorのところの注釈「*This Direct Submission article had a prearranged editor.」あれ、こんなの前からあったっけ? PNAS。Proceedings of the National Academy of Sciences USA。新聞記事だと「米科学アカデミー紀要」とか表記されることもある。最近はPLoS ONEにその座(どの座?)を奪われつつあるけど、面白げで新聞受けの良さそうな論文が載ったりする( ジャーナリズムはPLoS ONEがお好き? -朝日新聞編- - かたつむりは電子図書館の夢をみるか)。 PNASはIF*1がすごく高いというわけではないけれど、総合誌という見方で

  • 自分の尻尾を追いかける犬の動画を400も集めた論文がある - 蝉コロン

    動物NCBI ROFL: A scientific analysis of 400 YouTube videos of dogs chasing their tails. | Discoblog | Discover Magazine 「NCBIのお茶噴いた論文:イヌが自分の尻尾を追いかけるYouTube動画400についての科学的解析」みたいな訳になるかな。 論文はこちら。PLoS ONE: A Vicious Cycle: A Cross-Sectional Study of Canine Tail-Chasing and Human Responses to It, Using a Free Video-Sharing Website PLoS One. 2011; 6(11): e26553. Published online 2011 November 9. doi: 10.137

  • 「霊長類」の「霊」って何?お化け? - 蝉コロン

    ぼやぼやちょっと別件で霊長類について思いを馳せる機会があり、そういえば何で霊長類って言うのかなーと。 まずは京都大学霊長類研のページを訪問。霊長類研究所・世界の霊長類原猿、サル、類人猿、ヒトをすべてあわせたグループを霊長類と呼んでいます。「霊長」とは、万物の首長たるものという意味です。分類学上の正式な和名は霊長目(プリマーテス、Primates)といいます。原猿類、新世界ザル、旧世界ザル、類人猿、ヒトを含み、現存するものは約220種が知られています。なるほど。ところで霊長類研究所の略語は霊研ですかね。霊験あらたか。英語のPrimateはランキング一位を意味するprimeから来ています。オプティマスプライムのプライムですね。ちなみに大司教様もprimateなので、絶対創造論を茶化すジョークがあるはず。 一番偉いんだぞというところは解ります。賛成するかどうかは別として、「長」の部分はオーケー。

  • 2種のイルカの共通言語 - 蝉コロン

    動物BBC - Earth News - Dolphin species attempt ’common language’いわゆる普通のバンドウイルカとあんまり聞いたこと無いですけどギアナコビトイルカの話です。こいつらはコスタリカのカリブ海沿岸に生息している。この動画のどこかにいる。つかいっぱいいるなクジラ目。 基的にはどちらも特有の音を出しているんだけど、両者が一緒にいるときは鳴き方を変えて、お互いの中間的な言語を使ってコミュニケートしているんだって。 体長差はバンドウイルカ3.8mに対してギアナコビトイルカは名前の通り小さくて2.1m。バンドウイルカ同士で泳いでいるときは低周波音長めな鳴き声でコミュニケートしてて、ギアナコビトイルカは高周波のホイッスルなんだって。ところが二種類のイルカが一緒にいるとき、両者とも中間の周波数、中間の長さの声になる。不思議なもんですなあ。 種の壁を超え

  • 海は巨大ウイルスでいっぱいだー - 蝉コロン

    科学, ウイルスここ数年、巨大ウイルスの存在がちらほら報告されている。巨大ウイルスはただおっきいだけじゃない - 蝉コロン ウイルスに感染するウイルス - 蝉コロン 一般的に言ってウイルスは、ゲノムサイズが小さく最低限の遺伝子セットしか持っていない。複製には宿主細胞の機構を利用するので、自分自身はわりとコンパクトにまとまっている。遺伝子10個とかそんな感じ。B型肝炎ウイルスなんて全長3kbくらいで遺伝子4つ。こんなシンプルな(ように見える)構造のウイルスをなかなか排除できないってのも一つの興味ではあるけれども、今回は巨大ウイルスの話。 ゲノムサイズ最大のウイルスであるミミウイルスの仲間、ママウイルスは淡水に棲むアメーバに感染するウイルスで、ゲノムサイズ1200kbで1200個以上の遺伝子を持っている。どうですHBVと桁違いすぎでしょう。で、こういうでっかいのは極めてレアなケースなのか、ある

  • 日本の学術雑誌 - 蝉コロン

    科学日の国際学術誌(ライフサイエンス系)ってどんな感じなんだろと思い調べてみた。自分が知ってるJournalの名前をいくつか並べて検索したら2chのスレしか引っかからなかったので、とりあえず僕の知ってるのとそこで言及されてたのだけです。いやらしいことにIF順にしました。どの雑誌もgoogleで雑誌名入力するだけで「"雑誌名" Impact factor」がsuggestされるので検索が楽だった。 DNA Research 4.917 かずさDNA研究所いきなりなんですが、これは知らんかった。雑誌自体は何か見たことあるけどかずさだったとは。おみそれしました。Nucleic Acid Researchという雑誌がこの分野で一目置かれている印象で、そこのIFが7くらいだから、投稿先候補としてNARの次くらいに挙がるんじゃないでしょうか。Cancer Science 3.771 日癌学会かつて

  • そしたら日本の専門家はパンデミックを煽っていたでしょうか - 蝉コロン

    この間こういうエントリを書きましたが、まあWHOにそーゆー不正は無いでしょう。ガイドラインを途中で変えたりパンデミックを煽ってワクチン大量購入を促すような輩はどこにもいないと思います。ちょっと国内ではどうだったか見てみます。 2008年パンデミック前当初、厚労省ガイドラインではプレパンデミックワクチン接種はフェーズ4になったときに開始する予定でした。ところが、政府「まだフェーズ3ですが、そろそろトリインフルエンザのパンデミックが来そうな気配がするので、プレワクチン打ちましょう。専門家がそう言ってます」専門家「えっ」 ... 専門家「そもそもどのタイプがパンデミックになるかわからない。H5N1(トリ)で話を進めてるけど他のかもしれない」厚労省「トリ用ワクチンを2000万人分備蓄してるんだ。そろそろ使おう」 結局...ご存知通りブタから来たので、プレパンデミックワクチンは不要に。毎年1000万

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