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ブックマーク / karafuneya.exblog.jp (22)

  • 印刷見聞録|からふね屋|京都 : ギャラリー&ショップ唐船屋オープン

  • 印刷見聞録|からふね屋|京都 : 印刷用紙事典 その5「アート紙」

    京都の印刷会社、からふね屋のブログです。現在主流のオフセット印刷の他に、美術印刷や複製印刷にも対応できる様々な印刷をご提供しております。巷では欲の秋、とともに美術の秋、芸術の秋とも言われますが、美術館や博物館、それにギャラリーなどもたくさんある京都でもこの秋も様々な美術・芸術系のイベントが目白押しです。 という訳で今回の印刷用紙事典のテーマは「アート紙」です。 今ほど美術印刷向けの紙のバリエーションが豊富ではなかったふた昔前ぐらいまでは、写真集や画集、それに展覧会の図録など美術文やポスターといえばアート紙がほとんどでした。 アート紙とは、上質紙をベースに光沢を与えるグロス系の塗料を塗布した用紙のことで、両面の塗工量が40g/m2前後のものをA1アート紙、20g/m2前後のものをA2コート紙と呼びます。つまりアート紙とコート紙の違いは光沢を与えるために塗布された塗料の厚みの差です。当

  • 印刷見聞録|からふね屋|京都 : 印刷用紙事典 その4「和紙」

    京都の印刷会社、からふね屋のブログです。現在主流のオフセット印刷の他に、美術印刷や複製印刷にも対応できる様々な印刷をご提供しております。今回のテーマは和紙です。 洋紙が大きなメーカーでナショナルブランド的に生産されるのに対し、和紙は、全国の産地に点在する比較的小規模なメーカーや家庭内手工業的な生産者がそれぞれ独自に生産しています。 したがって地域ごとにブランド化されており、主な産地である、越前和紙や、土佐和紙、美濃和紙などのほか非常にたくさんの産地ごとにいろいろな和紙が存在します。 主な和紙の産地(Wikipediaより) http://ja.wikipedia.org/wiki/和紙#.E7.94.A3.E5.9C.B0.E3.81.A8.E5.92.8C.E7.B4.99 ただ意外と和紙の定義はむずかしく、現に製法や原材料は伝統的な和紙のものを使っていても海外で生産されているものもあり

  • 印刷見聞録|からふね屋|京都 : 印刷用紙事典 その1「上質紙」

    京都の印刷会社、からふね屋のブログです。現在主流のオフセット印刷の他に、美術印刷や複製印刷にも対応できる様々な印刷をご提供しております。私たち印刷に携わっている者でも、なかなかその全ての銘柄までは把握しきれていないほど印刷に使われる紙の種類は非常にたくさんあります。 そこで新シリーズとして、これからできるだけ印刷用紙のいろいろをご紹介してゆこうと思います。 まず第1回目は「上質紙」です。 上質紙は、紙の品目分類によると、印刷・情報用紙の中の非塗工印刷用紙の中の上級印刷紙にあたります。 つまりコート紙やアート紙のように表面に塗工(コーティング)が施されていない紙で、不透明度が高く、平滑性に優れています。また、表裏の差が少なく、鉛筆やボールペン、万年筆などの筆記具との相性も良く、あらゆる印刷様式に適しています。したがって主に書籍や手帳をはじめ、ノート、メモ、原稿用紙、伝票、コピー用紙やチラシ、

  • 印刷見聞録 : 技術の高度化は感性の劣化をもたらす

    京都の印刷会社、からふね屋のブログです。現在主流のオフセット印刷の他に、美術印刷や複製印刷にも対応できる様々な印刷をご提供しております。今年のゴールデンウィークの「杉博一展」を観に行って以来、すっかり杉博一フリークになってしまい、とは言うもののの作品に手がでないのは言うに及ばず、写真集も高価だったり、手に入りにくい状態なので、まずは彼の書いたエッセイを2冊立て続けに読みました。 これらのの装丁もさすがに徹底的に細部にこだわる氏の姿勢を反映した美しいデザインで、しかも彼の作品もふんだんに図版として掲載されています。 そしてもちろん内容も、 「私にとって、当に美しいと思えるものは、時間に耐えてあるものである」(「苔のむすまで」より) 「私の中では最も古いものが、最も新しいものに変わるのだ」(「苔のむすまで」より) 「私は現代美術の作家として、自我の発露として作品を作りえるのではない

  • 印刷見聞録 : 今さら聞けない印刷用語集 その5「付け合わせ」

    京都の印刷会社、からふね屋のブログです。現在主流のオフセット印刷の他に、活版印刷、シルクスクリーン印刷など、様々な印刷をご提供しております。ほとんど忘れた頃に久しぶりの「今さら聞けない印刷用語集」ですが、今回のテーマは「付け合わせ」です。 これも一般の方にはあまり耳慣れない用語かもしれませんが、通常A4サイズを印刷する場合は、菊判(もしくA判)の紙の全紙に8丁付け、あるいは半裁(全紙の1/2)に4丁付け、4切(全紙の1/4)に2丁付けなど、印刷機械の大きさと印刷数量の兼ね合いに合わせて、1枚の紙に同じ絵柄を複数同時に印刷します。 ところがA4サイズのものを同時に2種類印刷する場合には、普通はこれらの工程を種類ごとに2回繰り返すのですが、もしこの2種類が紙質・紙厚・色数・刷り色のすべての条件が同じであれば、1枚の紙に2種類の絵柄をいっしょに付けて印刷することによって効率化をはかることができ、

  • 印刷見聞録 : 自社活版印刷工場閉鎖のお知らせ

    京都の印刷会社、からふね屋のブログです。現在主流のオフセット印刷の他に、活版印刷、シルクスクリーン印刷など、様々な印刷をご提供しております。突然のことで恐縮ですが、急遽3月20日付をもちまして、弊社の活版印刷工場を閉めることになりましたので、お知らせいたします。 弊社の活版印刷工場は、創業時から今日に至るまでの88年間、戦時中の一時期を除き常に休まず稼働して参りましたが、この度、最後に残ったたった一人の活版印刷職人から定年での退職の申し出があり、重ねて慰留に努めましたが人の事情もあり、已むなく申し出を承諾し、この機会をもって工場は閉鎖することを決定いたしました。 最盛期には鋳造から文選、植字、印刷とフルラインを揃え、工場だけで20人近くの職人さんを抱えておりましたが、時代の流れには抗し難く、弊社の営業内容もほとんどがオフセット印刷へと移行してしまい、今日のような状況を迎えるに至りました。

  • 印刷見聞録 : 2009年 和のデザイン(春の新作)

  • 印刷見聞録 : 今さら聞けない印刷用語集 その4「取り都合」

    京都の印刷会社、からふね屋のブログです。現在主流のオフセット印刷の他に、活版印刷、シルクスクリーン印刷など、様々な印刷をご提供しております。取り都合というのは、紙の全判から製作する印刷物がどれだけ取れるか、ということで、「取り都合が良い」とか「取り都合が悪い」といった言い方をよくします。 「取り都合が良い」とは、全判に対して、印刷物として使う部分を除くとほとんど紙のロスが出ない状態のことを指して言い、逆に「取り都合が悪い」とは紙のロスがたくさん出る状態を指します。 紙の全判のサイズは、通常四六判、菊判、B判、A判、ハトロン・・・

  • 印刷見聞録 : 今さら聞けない印刷用語集 その3「版下」

    京都の印刷会社、からふね屋のブログです。現在主流のオフセット印刷の他に、活版印刷、シルクスクリーン印刷など、様々な印刷をご提供しております。DTP全盛の今となっては、来の意味では死語になりつつある「版下」ですが、意外と私たちは今でも何気なく「版下データ」などという呼び方で使っています。 来「版下」とは、アナログ製版時代、紙台紙に写植や図版の紙焼き(印画紙)を貼付けてトンボや罫線などをレイアウトしたものの名称でした。この版下台紙を製版カメラで撮影し、印刷用のフィルムを作成していたのです。またDTP初期は、レイアウトが完成したデ・・・

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  • 印刷見聞録 : 今さら聞けない印刷用語集 その1「くわえ」

    京都の印刷会社、からふね屋のブログです。現在主流のオフセット印刷の他に、活版印刷、シルクスクリーン印刷など、様々な印刷をご提供しております。画像はハイデルベルグ プラテン印刷機が紙をくわえているところ 今回から数回に渡って、知っているようで知らない印刷用語について、少し解説していこうと思います。 まず第1回目は「くわえ」です。 「くわえ」とは、活版・オフセット・スクリーン印刷などの技法は問わず枚葉印刷機にはかならず必要なもので、用紙を印刷機に通す際、最初に印刷機の給紙部分で爪によって用紙を引っ張ります。そのとき爪が用紙を「くわえ」てひっぱるための余白・幅を「くわえ」と呼びます。 機械によって「くわえ」に必要な寸法は異なりますが、だいたい10〜12ミリ程度がほとんどです。 ちなみに「くわえ」の部分はインキは全く付きません。このことが一番わかり易いのは包装紙などで全面ベタの絵柄を印刷した時です

  • 印刷見聞録 : 活版印刷の苦手なこと、出来ないこと

    京都の印刷会社、からふね屋のブログです。現在主流のオフセット印刷の他に、活版印刷、シルクスクリーン印刷など、様々な印刷をご提供しております。今では、実際に活(凸)版印刷を発注した経験のある方は非常に少なくなっており、発注してみたいけれどどうしたらよいかわからないという方もたくさんいらっしゃると思います。 そこで今回は活版印刷が苦手なこと、出来ないことを説明させていただき、オフセット印刷を発注するときと比べて参考にしていただければと思います。 1、印刷サイズ オフセット印刷の場合、一般的には菊全判すなわち939×636mmの大きさの紙まで対応していますが、 活版印刷機は、菊全判まで対応する機械は全国的にもほとんど残っておらず、弊社でも最大サイズは四六判4切、つまり545×394mmの紙サイズまでしか対応できません。 したがってポスターなどでもB3サイズが限界で、A2・A1やB2サイズはできま

  • 印刷見聞録 : 原色版印刷

    京都の印刷会社、からふね屋のブログです。現在主流のオフセット印刷の他に、活版印刷、シルクスクリーン印刷など、様々な印刷をご提供しております。オフセット印刷機によるカラー印刷が普及する以前は、カラー印刷も凸版式の印刷方式で刷っていました。 普通の活版印刷と同じ機械を使うのですが、版は主に銅版を使い、単色印刷と区別して「原色版印刷」と呼んでいました。 弊社でも昔はよく原色版も印刷していたようですが、オフセットの波に押され、最後に原色版で印刷したのはもう20数年前のことです。 今回ブログでこのテーマを取り上げるにあたり、工場に版が残っていないか調べてみたのですが、どうも活字を処分した際に原色版もすべて捨ててしまったようで、残念ながら見つけることはできませんでした。 原色版の工程は、4色に分解したフィルムを作るところまではCTP以前のオフセットによるカラー印刷と同じです。このフィルムを銅版に焼き付

  • 印刷見聞録 : 特色について

    京都の印刷会社、からふね屋のブログです。現在主流のオフセット印刷の他に、活版印刷、シルクスクリーン印刷など、様々な印刷をご提供しております。印刷インキには大きく分けてプロセスインキと特色インキがあります。 プロセスカラーインキはシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のインキのことで、このインキを4色印刷機(昔は2色印刷機や単色印刷機の場合もありました)の各ユニットごとにセットして印刷するのがカラー印刷です。 一方特色インキは、プロセス・カラーで表現できない色(例:金・銀など)の印刷や、常に安定性が求められる印刷(例:包装紙やパッケージなど企業のアイデンティティカラーを表現)、3版以下で特殊な色表現をしたい時などに、主にいくつかのインキを調合して使用します。 このように印刷用途に応じてプロセスインキと特色インキを使い分ける訳ですが、これまでそれぞれの印刷価格はプロセスインキの1色と特色の

  • 印刷見聞録 : CMYKからRGBへ

    京都の印刷会社、からふね屋のブログです。現在主流のオフセット印刷の他に、活版印刷、シルクスクリーン印刷など、様々な印刷をご提供しております。些か旧聞に属しますが、4年に一度開かれる世界最大の総合印刷機材展「drupa=ドルッパ」が今年の5月にドイツのデュッセルドルフで開催されました。 ドルッパは近い将来の印刷界の技術動向や方向性を示す展示会という性格が強いと常々言われているのですが、今回のドルッパは「インクジェットドルッパ」と呼ばれ、従来の大判ロールプリンタなどに収まらず、枚葉印刷、ラベル・シール、新聞輪転など印刷のあらゆる分野で開花したインクジェット技術が競うように紹介されました。 この分だと次回のドルッパでは、現在のオフセット印刷の品質にほぼ近い製品が数多く出てくることが予想されています。 ということはひょっとすると5〜10年後ぐらいには、昔オフセット印刷が活版印刷を駆逐していったよう

  • 印刷見聞録 : 入稿の手引き 完全データ編 その1

    これまでは、テキストや画像データを個別に入稿、弊社でデザイン・レイアウトを行うケースについて説明してきましたが、そのほかの入稿方法としては、印刷データ製作用のアプリケーションソフト(Adobe IllustlatorやIndesignなど)でデザイン・レイアウトまで完了したデータによる入稿、いわゆる完全データ入稿があります。 印刷データ製作用のアプリケーションソフトは、価格が高価である上、操作難易度も高く、また印刷の専門的知識も必要なため、一般の方はほとんど使われていませんが、グラフィックデザイナーなどには必須のツールです。 したがってデザイナーの方が発注主である場合や、デザイナーを介して印刷を発注をされる場合は、ほぼレイアウト・デザイン済(≠完全)データ入稿になります。 そこで、今回はこのケースの場合のよくあるデータ不備例や注意点について説明させていただきます。 まず、非常に多いのが、入

  • 印刷見聞録 : PDF校正

    ▲inDesignにて作成した弊社の会社案内のデータをPDFファイルに書き出して『Adobe Reader』にて開いた画面 先日は、XEROX1257GAによるカラープルーファー校正について紹介しましたが、最近はもっと簡単にPDF校正、すなわち制作した印刷用データをPDF形式で保存してそれをメールに添付して校正用に送ることもずいぶん増えてきました。 今までFAXで済ませていた校正のかわりや、色校正後の変更に対する念校など、弊社でもMacOS-XとAdobe Creative Suite、それにOTF(オープンタイプフォント)の組合せ環境に移行してからは非常に簡単にPDFファイルが作れるようになったので、PDF校正を積極的に使っています。 デザイナーや印刷会社の中には未だOS-9環境に固執されている方がたくさんいらっしゃいますが、このPDFファイルの作りやすさだけでもOS-Xへの移行メリット

  • 印刷見聞録 : 凹んでいるのが活版印刷!?

    京都の印刷会社、からふね屋のブログです。現在主流のオフセット印刷の他に、活版印刷、シルクスクリーン印刷など、様々な印刷をご提供しております。今年も残すところあと3日になりました。 今年の元日からスタートした「印刷見聞録」も丸1年が経とうとしています。 この1年はちょっとした活版印刷ブームが起こり、この印刷見聞録や弊社ウェブサイト「印刷の悉皆屋」を通じて、弊社にもたくさんの方からお問合せやご発注をいただきました。 そのような中で、皆さんがご発注に際し必ずおっしゃるのが、「(少々文字などが潰れてもいいので)凹むぐらい強く圧をかけて印刷してください」というご要望です。また「印刷がかすれていてもかえって味があるのでかまいません」とおっしゃる方も結構いらっしゃいました。 皆さんからのご要望は出来る限り汲みとるようにはしたつもりですが、これらのご要望に一番困惑したのが、活版印刷の職人さんです。なぜなら