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ブックマーク / nihonkanbungaku.blogspot.com (9)

  • 学会レポート 学術大会「江戸の窓から朝鮮を見る―江戸時代の古典研究と思想文芸の革新」(8/18、韓国・高麗大學校)

    2017年8月18日(金曜日)、韓国高麗大学校・民族文化研究院(会議室)において「江戸の窓から朝鮮を見る―江戸時代の古典研究と思想文芸の革新」という学術大会が開催された。これは、槿域漢文学会と高麗大学校民族文化研究院<東アジア文明と韓国>企画チームが共同で主催したものである。韓国国内の国文学(漢文学)研究者、日文学研究者30余名参加し、基調講演及び学術発表が行われた。以下、大会の概況を記す。 会は、槿域漢文学会会長の沈慶昊(シムキョンホ)教授が、長年、構想をあたためてきたものであり、江戸時代日の漢文学を調査し、それとの比較を行うことを通して、朝鮮の漢文学の性質や特徴を、より客観的に分析することを趣旨とするものである。韓国の国文学系の学術大会において、江戸時代日の漢文学についての研究を主要なテーマとする大会が開催されるのは、今回が初めてとなる。 冒頭、沈慶昊教授による基調講演「方法と

    学会レポート 学術大会「江戸の窓から朝鮮を見る―江戸時代の古典研究と思想文芸の革新」(8/18、韓国・高麗大學校)
  • 合同研究会「漢文学研究がつなぐ“世界”―古代/近代―」終了いたしました

    2日間で約30名の参加者があり、4の報告にもとづき、荒木浩氏の司会のもと、熱のこもった議論が行われた。 合山林太郎氏は、これまでの日漢文学プロジェクトの成果について報告するとともに、大衆化、日化、和漢などの日漢文学を通史的な視点から見通すためのいくつかの視点について考察した。 劉雨珍氏は、明治初年に、宮島誠一郎らと黄遵憲らとの間で交わされた漢文の筆談について、場の状況、人物たちの性格、筆談の内容を踏まえながら詳細に分析するとともに、日中文人の間で交わされた唱和詩が、刊行物収録時などに改稿された事象などを取り上げ、筆談資料の取扱いの難しさについて述べた。 エドアルド・ジェルリーニ氏は、近読(狭い範囲のテキストを詳細に読むこと)とともに遠読(翻訳や注釈などを参照しつつ広い範囲のテキストを読むこと)を行う重要性について指摘しつつ、道真の詩を中世ヨーロッパの詩人と比較し、詩文の儀礼性などの

    合同研究会「漢文学研究がつなぐ“世界”―古代/近代―」終了いたしました
  • 国際ワークショップ「東アジアの思想と文学+α : 古文辞派を考える」終了いたしました

    20名の参加者があり、活発で具体的な議論が行われました。 はじめに、盧京姫氏の講演があり、まず、日では通常「古文辞派」や「格調派」などと言いあらわされている前・後七子の影響を受けた人々(日では徂徠一派と同義で使用されることが多い)の呼称について、韓国では、必ずしもグループをなしたいたわけではなく、時期や身分なども違っていたことが説明され、これらの人々の総称については、「擬古文派」あるいは「秦漢古文派」など、文脈や背景によって複数の用語を使用していく旨が説明されました。 次に、朝鮮王朝の「擬古文派」または「秦漢古文派」と言い得る代表的な人物として、許筠(ホ・ギュン、1569~1618)、申維翰(シン・ユハン、1681~1752)、李彦瑱(イ・ウォンジン、1740~1766)の3名について説明がなされ、これらの人物の身分(両班、中人の別)などが大きく違っていることなどが解説されました。なお

    国際ワークショップ「東アジアの思想と文学+α : 古文辞派を考える」終了いたしました
  • 合同研究会「漢文学研究がつなぐ“世界”―古代/近代―」を開催します 8月1日(火)2日(水)、京都・国際日本文化研究センター

    国際日文化研究センター共同研究「投企する古典性―視覚/大衆/現代」 国文学研究資料館公募型共同研究「日漢詩文における古典形成の研究ならびに研究環境のグローバル化に対応した日漢文学の通史の検討(日漢文学プロジェクト)」 合同研究会 「漢文学研究がつなぐ“世界”―古代/近代―」 2017年8月1日(火)、2日(水) 国際日文化研究センター第1共同研究室 http://www.nichibun.ac.jp/ja/information/access/index.html 司会:荒木浩(国際日文化研究センター) 8月1日(火) 13:30~14:00 事務手続き・諸連絡など 14:00~15:30 研究発表1及び質疑:合山林太郎(慶應義塾大学) 「様々なる<和漢>―日漢文学プロジェクトの成果と展望」 15:45~17:15 研究発表2及び質疑:劉雨珍(南開大学教授・日文研外国人研究員

    合同研究会「漢文学研究がつなぐ“世界”―古代/近代―」を開催します 8月1日(火)2日(水)、京都・国際日本文化研究センター
  • 韓国・槿域漢文学会 国際学術大会レポート

    2017年2月10~11日、韓国・大田(テジョン)・忠南大学校において、槿域漢文学会(근역한문학회、クンヨックハンムンハクフェ)2017年春季国際学術大会が開催されました。 韓国には、中国学とは別に、漢文学研究(経史の学問を基礎として修得し、自国の漢文学を韓国独自の方法により研究する)の伝統があり、大学にも多く漢文学科が設置されています。槿域漢文学会は、こうした漢文学の学会の一つです。「槿域」とは韓半島を意味します。 今大会のテーマは、「韓国漢文学を眺める海外の視線(The Global Views of the Korean Literature in Classical Chinese)」というものであり、韓国の漢文学研究者に加え、中国、マレーシア、台湾、日などの漢文学研究者が集まり、韓国漢文学研究をさらに発展させるための報告と議論がなされました。多くの発表において、中国語圏、英語

    韓国・槿域漢文学会 国際学術大会レポート
  • ワークショップ「『ケンブリッジ日本文学史』を読む」を開催します 7/28(木)18:30~

    以下のような催しを行います(国文学研究資料館の研究集会の前日です)。 多くの方のご来場をお待ちいたしております。 歴史的典籍NW事業 ワークショップ 『ケンブリッジ日文学史』を読む―漢文学関連の章を中心に― Workshop Analyzing “The Cambridge History of Japanese Literature”: Focusing on the Chapters of Sinitic Literature Written by Japanese 2016年7月28日(木) 18:30~20:00 慶應義塾大学 三田キャンパス 東館4階 セミナー室 ゲスト マシュー・フレーリ氏(Prof. Matthew Fraleigh) 英語圏でひろく読まれているケンブリッジ・ヒストリーのシリーズにおいて、昨年、「日文学」の巻が刊行されました。このワークショップでは、書の

    ワークショップ「『ケンブリッジ日本文学史』を読む」を開催します 7/28(木)18:30~
  • 「第1回日本漢文学総合討論」(3/23)パネルディスカッションの要旨です

    パネルディスカッション1 「日漢詩の古典化と近代の文芸批評及び教科書」 日漢詩文のうち、どの作品が、名詩や名文と呼ばれるかは、その時代時代の思潮や教育が大きな影響を与えている。パネルでは、主として江戸時代の漢詩を対象として、明治期以降、どのような過程を経て、名詩となったか、すなわち、古典化されたかについて検討する。明治期以降を通覧した場合、とくに古典形成の動きがとくに顕著な時期として、明治30年代(1900年代頃)と、昭和40年代(1965~74年頃)を挙げることができる。 明治30年代は、1904(明治37)年に国定教科書が採用され、それまで多様な試みがなされていた中学漢文教科書が一定の方向に集約され、掲載される漢文作品の質が統一的になった時期である。と同時に、小説などを通じて、広瀬淡窓「桂林荘雑詠示諸生」などの詩が一層人口に膾炙することとなった時期でもあった。 一方、昭和40年代

  • 第1回日本漢文学総合討論(3/23)の内容が決定しました

    公開シンポジウム 第1回 日漢文学総合討論 A Symposium of Japanese Kanbun : A Comprehensive Study on Chinese Prose and Poetry Written by Japanese, 2015 新しい学問の環境において日漢文学をどのように研究していくかについて考えるシンポジウムです。多くの方の来場をお待ちいたしております。 2015年3月23日(月)10時30分-17時30分 大阪大学豊中キャンパス文学研究科館大会議室 開会の辞・趣旨説明 10:30-10:40 パネルディスカッション1  10:40-12:10 日漢詩の古典化と近代の文芸批評及び教科書 合山林太郎 GOYAMA Rintaro (大阪大学) 高兵兵 GAO Bingbing (中国・西北大学) 大阪大学学生チーム 鈴木加成太 SUZUKI Kan

    第1回日本漢文学総合討論(3/23)の内容が決定しました
  • 日本漢文学プロジェクト:日本漢詩文における古典形成の研究ならびに研究環境のグローバル化に対応した日本漢文学の通史の検討

    漢文学プロジェクトのシンポジウムなどでの発表・報告中心をに、18篇の論考で構成された雑誌がまもなく刊行されます。古代から近代まで、日漢文学の最新、多様な研究成果がご覧いただけるかたちになっております。お手に取っていただければ、うれしく存じます。 『文化装置としての日漢文学(アジア遊学 229)』(勉誠出版、2019年2月28日〈予定〉) 滝川幸司・中大・福島理子・合山林太郎編 http://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&products_id=100973 目次 Ⅰ 古代・中世漢文学研究の射程 平安朝漢文学の基層―大学寮紀伝道と漢詩人たち 滝川幸司 長安の月、洛陽の花―日古典詩歌の題材となった中国の景観 高兵兵 後宇多院の上丁御会をめぐって 仁木夏実 誰のための「五山文学」か―受容者の視点から見た五山禅林文壇の発

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