展示概要 SF作家・横田順彌(1945-2019)。その業績は、ひとことでは言い表せぬほど広範かつ深いものでした。 抱腹絶倒の「ハチャハチャSF」。実在の人物や当時の風俗を描き抜いた「明治SF」。独自の語り口で現物より面白いと言われた「古典SF研究」。日本SFの祖とも言われる人物の生涯を明らかにした「押川春浪研究」。その仲間たちを紹介し大河ドラマ『いだてん』の礎とすらなった「〔天狗倶楽部〕研究」。明治という時代の風俗や出来事そのものに注目した「明治文化研究」。自らの趣味に立脚した「古書研究」……。 それらの他にも、リリカルなファンタジイや児童向けSF、読者をSFの世界へ誘った『SF事典』や仁侠SF、日本の黎明期野球史研究や飛行機開発史研究など、多角的に活躍しました。 SF界では「ヨコジュン」の愛称で親しまれ、日本SFファンダム初期から活動。若き日にはアイドル的な扱いすらされていました。日本