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ブックマーク / yamabug.blogspot.com (8)

  • 誰がJASRACをカスと呼ばせるのか?〜状況整理と幾つかの提言

    音楽教室からの著作権使用料徴収問題が世間を騒がせている。AbemaTVなどのメディアからもコメントを求められることが多くなってきた。以前、ブログで「JASRAC音楽教室から著作権徴収に関する論点整理」という記事を書いたけれど、その後もあまりにも内向きで、後ろ向きの議論が多く感じている。多少の提言を含めて、改めて件について言及したいと思う。 ●JASRACのガバナンス不全という問題 ネット上では、「カスラック」と呼ばれることも少なくない。JASRACへの批判や不満は、誤解や無知によるものも多いのだけれど、JASARACが説明責任を果たそうとしないので、どんどん誤解が広がるという側面もある。昨今、ここまで自らのブランディングができていない団体は珍しいのでは無いだろうか? 改めて言うけれど、JASARACは、日音楽業界に大きな貢献を果たしてきている団体だ。日での音楽著作権の徴収分配は世

    誰がJASRACをカスと呼ばせるのか?〜状況整理と幾つかの提言
  • 日本の音楽ビジネスを進化させる、JASRACの対抗軸、NexTone設立の期待

    一方、演奏(コンサート、カラオケなど)については、まだJASRACの独占状態の改善のメドが経っていない。音楽プロデューサーという立場で問題視したいのは、26%という手数料が高すぎるからだ。 しかも、某洋楽アーティストが日でコンサートをした時に著作権料が安すぎると問題提起したことで、コンサートの著作権料はこの10年間で2倍近くにあがっている。当然下がると思っていあ管理手数料率がそのままというのはどう考えても不合理だ。 JASRAC的な言い分としては、片田舎のカラオケスナックにまでスタッフを派遣して著作権料を徴収しているのですというロジックなのだろうが、だとしたら少なくとも、カラオケとコンサートは分けて管理することを可能にするべきだ。既に 通信カラオケは日は第一興商とエクシングの二社に集約されている。店舗に関するカラオケ徴収についても、この通信カラオケの二社経由で徴収できる範囲だけで良しと

    日本の音楽ビジネスを進化させる、JASRACの対抗軸、NexTone設立の期待
  • iTunesの音楽が売れないのは音楽業界衰退の兆しじゃない!反転上昇のノロシだよ!〜「iPhone PLUS by週刊アスキー」の記事が浅すぎる件について

    iTunesの音楽が売れないのは音楽業界衰退の兆しじゃない!反転上昇のノロシだよ!〜「iPhone PLUS by週刊アスキー」の記事が浅すぎる件について マネージャーやプロデューサーといったスタッフ側の仕事をずっとしているので、自分が原稿を書くときは、締切は守るタイプだ。スケジュールが守られずにプロジェクトが進まなくなることは避けたい生理を持っているからだと思う。ところが、「デジタルコンテンツ白書2014」は締切を大幅に遅れてしまっている。この週末はずっと、ノートPCを抱えている。なんでそんなことになったのかの言い訳は、納品してから書くことにするけれど、いずれにしても、ブログ書いている場合では無い。ただ、捨ておけない記事があったので、久々に更新することにした。

    iTunesの音楽が売れないのは音楽業界衰退の兆しじゃない!反転上昇のノロシだよ!〜「iPhone PLUS by週刊アスキー」の記事が浅すぎる件について
  • JASRACの審決取消で、新聞が書かなかったこと。 〜キーワードは、デジタル技術活用とガラス張りの徴収分配

    JASRACの審決取消で、新聞が書かなかったこと。 〜キーワードは、デジタル技術活用とガラス張りの徴収分配 音楽ビジネスに関する記事が新聞の一面記事になることは珍しい。東京高裁が公正取引委員会の審決を取り消したことは、11月2日付けの朝日、読売、毎日朝刊で、トップ記事になっていた。著作権への関心が高まるのは嬉しいことだけれど、記事の内容には、首是できない部分も散見された。

    JASRACの審決取消で、新聞が書かなかったこと。 〜キーワードは、デジタル技術活用とガラス張りの徴収分配
  • 日本の音楽配信事情2011 〜ジャーナリストや評論家に音楽ビジネスの間違った認識が多すぎる!〜

    デジタルの近未来予測や電子書籍で、音楽業界事情を引用される事は多い。これまでも何度か指摘したけど、高名な方で、全体の趣旨は正しくても、音楽ビジネスの引用は事実誤認が多い。おそらくちゃんとデータを調べずに、書いているのだろう。やめてほしい。 音楽業界側に説明する姿勢が無かったという反省はあるので、取り急ぎ、ブログでまとめてみた。 読んでないの事を採り上げて申し訳ないけど(すいません。急いで読んで、そのものの感想は別途に書きます。)友人の引用&紹介によると、田雅一著『これからのスマートフォンが起こすこと』(東洋経済社)には、 「音楽のデジタル配信において日はあまり良い事例を残すことができなかった。あれほど導入時に抵抗の強かったiチューンズ・ミュージックストアが、日音楽デジタル配信の中で圧倒的な存在になっている」 と書いてあるそうだ。 前後の文脈がわからないけれど、この文章そのも

  • 電子書籍は音楽配信の夢を見るか(2)

    デジタルコンテンツ財団がまとめたデジタルコンテンツ白書からの引用です。 コンテンツ全体では、音楽の3.7倍ある出版業界の売上が、デジタルだと98%しかないですね。 この白書における各ジャンルの定義がどうなっているのか、細かく吟味はできていないのですが、大まかに言って、出版業界はデジタル化に、売上増大の可能性があるということは言えるでは無いでしょうか? ●出版市場も右肩下がり!? 業界外の私が指摘するのも、お釈迦様に説法という感じで恥ずかしいのですが、 こんなことなんですね。 そこで、音楽業界と出版業界を1980年を100として比較する表をつくってみました。 ●出版業界と音楽業界は相似形!? 全体的な傾向は同じだけれど、CD売上の落ち込みのほうが早く、激しいですね。2008年の時点で28年前の水準まで落ちてしまっています。 ●多様な収入源がある音楽ビジネス 但し、業界の比較ということで言うと

    電子書籍は音楽配信の夢を見るか(2)
  • 電子書籍は音楽配信の夢を見るか(1)

    先日、エミューの会という、出版業界のデジタル担当者の私的勉強会のスピーカーをやらせていただきました。その時、お話した内容が評判がよかったので、何回かに分けて、このblogで紹介しようと思います。 まず、最初に質問です。以下の文章にYes/Noで答えてください。 <Q1>日は世界一のCD大国である? どう思いますか? こちらの表をご覧ください。 2009年に、日アメリカを抜いて、世界一のCD売上を持つ国になりました。日もピークの半分以下に落ちているのですが、欧米の落ち込みはもっと壊滅的で、昨年、逆転しました。円高の影響も多少あるのですが、この傾向は今年も進んでいるので、しばらくの間、日の首位の座は揺らがないようです。この事実を、「日人はパッケージ好きだから」と好意的にとらえるか、「時代にどんどん遅れていっている」とネガティブに考えるかは、意見のわかれるところでしょうね。もうCD専

    電子書籍は音楽配信の夢を見るか(1)
  • 「電子書籍の衝撃」の誤りを指摘してみる

    読後すぐにアップするつもりが、半年くらい経ってしまいました。タイミングを逃しましたが、大事な話なので、blogにまとめておこうと思います。 ちょっと過激なタイトルにしてしまいましたが、佐々木俊尚さんの「電子書籍の衝撃」について。このはとても良いだと思います。出版業界の過去と現在と未来を上手にまとめてあるし、ネットに関する見識も確かです。勉強になりました。 ただ、出版業界の今後を説明する際に、音楽業界を引用しているのですが、その内容が不正確な部分が多くて、たくさんの人が読みそうなだけに困ったなと思いました。 著者が「はじめに」で「音楽に学べ」と書いてあるのですが、いきなりその内容が不正確です。たとえば「~iPodが発売されてからデジタル化が加速し、いまや音楽CDはあまり売れなくなって、インターネット配信で楽曲を購入して聴くという行為が一般化しています。おそらくは音楽と同じ道を~」と

    「電子書籍の衝撃」の誤りを指摘してみる
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