ひねり出した惹句が帯になるというのが、書籍編集者の書籍編集者たる所以です。 雑誌編集者はせいぜい目次脇にリードコピーを付けるくらいで、それすらない雑誌の方が多いくらい。コピー勝負させてもらえるのは、書籍編集者の特権といっていいのかもしれません。 さて、この惹句ですが、昔は、内容説明一辺倒でした。1975年前後の書籍の帯と言えば、 ○な○を通して○を描く表題作他、珠玉の名短編○編収録 とか、 現代人の危うい状況を鋭く捉えた問題作 とか 愛の不毛を鋭く問う文芸巨編 とか。 川崎徹、糸井重里、仲畑貴志、大貫卓也ら天才コピーライター(CMプランナー)がわんさか出た80年代~90年代を経て、ようやく、ここ15年、書籍編集者の書くコピーも、単純な「内容説明」以外の観点で、考えられるようになってきたようです。というのが、「アイキャッチ」という考え方です。「いかに書店に来たお客さんの目を惹くか」ということ
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