橋下徹・大阪市長には賛否両論あると思いますが、彼の大きな功績は、政治・行政・法律・政策・予算が毎日動いていることを、市民や国民に見せたことです。政策の良し悪しではなく、「見えている感じ」が市民に満足感を与えているのです。私が、この連載を持とうと思った理由も、このポイントと重なります。 政策の決定過程は、本来であれば日本の将来像を見据えた上でマスメディアが報じるべきと思いますが、実際報じられているのは、いわゆる政局ニュース。政党内や政党間の勢力争い、主導権争いなどばかりです。誰がどの派閥についた、別れた、誰と誰が会合をしたといった話です。これは単なる権力争いの話であって、政治の本質ではありません。 政局について話すことで政治について語っているかのような錯覚をひき起こされていたとしたら、マスコミや官僚の思うつぼです。 役人の思いつき では改めて、国の政策が現在どうやって決まっているか、説明しま