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ブックマーク / lohasmedical.jp (31)

  • 梅村聡の目⑯ 政策決定過程を透明に 情報ドミノを倒したい|ロハス・メディカル

    橋下徹・大阪市長には賛否両論あると思いますが、彼の大きな功績は、政治・行政・法律・政策・予算が毎日動いていることを、市民や国民に見せたことです。政策の良し悪しではなく、「見えている感じ」が市民に満足感を与えているのです。私が、この連載を持とうと思った理由も、このポイントと重なります。 政策の決定過程は、来であれば日の将来像を見据えた上でマスメディアが報じるべきと思いますが、実際報じられているのは、いわゆる政局ニュース。政党内や政党間の勢力争い、主導権争いなどばかりです。誰がどの派閥についた、別れた、誰と誰が会合をしたといった話です。これは単なる権力争いの話であって、政治質ではありません。 政局について話すことで政治について語っているかのような錯覚をひき起こされていたとしたら、マスコミや官僚の思うつぼです。 役人の思いつき では改めて、国の政策が現在どうやって決まっているか、説明しま

    梅村聡の目⑯ 政策決定過程を透明に 情報ドミノを倒したい|ロハス・メディカル
  • 予防接種法改正 格好つけても及び腰 透ける厚労省の姿勢|ロハス・メディカル

    3月20日発行の4月号に掲載の記事ですが、文中に出てくる『誤答弁騒動』が当に『誤答弁』として処理されてしまったようなので、暗澹たる気持ちで先行公開します。 専門家の意見と厚労省案をキーグラフ®比較 予防接種法が、専門家たちの2年以上の議論を経て、改正されようとしています。厚生労働省の法改正案が、専門家たちの議論を正しく反映しているか、大澤幸生・東京大学工学系大学院教授にキーグラフ®解析(*)してもらいました。極めて興味深い差異が見つかりました。 キーグラフ®解析 文章を構成する単語の登場頻度、互いの繋がりの強さや数を計算し、重要な役割を果たしている単語を分類・抽出し、結果をネットワーク図として視覚化することで、文章の力点がどこに置かれているか浮かび上がらせるものです。黒点で示されるのは文中に使われる頻度の高い単語です。赤点で示されるのは、出現頻度は低いものの重要な働きをしている単語です。

    予防接種法改正 格好つけても及び腰 透ける厚労省の姿勢|ロハス・メディカル
  • 「平穏死の10の条件」―長尾和宏日本尊厳死協会関西支部長が講演|ロハス・メディカル

    尊厳死や在宅看取りに関する知識の普及啓発のため、日尊厳死協会関西支部大会内で開かれた。 ◆「尊厳死」 「尊厳死」について同協会は「不知で末期の患者が人の意思に従い、生命維持装置による延命治療を断るが、痛みの除去などの十分な緩和ケアを受け、人としての尊厳を保ちつつ、安らかに自然死を遂げること」と定義しており、「死を早める積極的安楽死や自殺幇助を尊厳死とは考えない」としている。 尊厳死に関する各国の動きは、1981年に世界医師会がリスボン宣言で尊厳死を容認し、1992年には日医師会も容認。オランダには安楽死法(2001年)、フランスには終末期患者の権利法の「レオネッティ法」(2005年)など、各国の考え方や基準による「尊厳死」を認める法律がある。日では現在、患者が自ら延命治療の中止を望んだ場合であっても医師が治療を差し控えらると罪に問われる可能性がある。これまでにも、家族の了承を得て呼

  • 埼玉・千葉が危ない①|ロハス・メディカル

    救急医療から見る 病気やけがで、「一刻も早く病院へ!」と思って119番したら救急車が来てくれました。やれ一安心と思ったのに、救急車がいっこうに走り出しません。救急車が自宅前に停車したまま30分以上滞在するようなことも珍しくありません。これで当に救急車の意味があるのでしょうか?(論説委員 新井裕充) (新聞社版・がん研版のオリジナル記事で、体には載っておりません) 現場で立ち往生 救急隊員らが現場で何をしているかと言うと、受け入れてくれる病院を探しているのです。あちこちの病院に患者の状態を伝えていますが、断られているようです。受け入れ先の病院が見つかるまでにかなり時間がかかります。いわゆる「たらい回し」とか、「受け入れ拒否」などと報道される状態です。 つい先日も埼玉県で不幸な出来事がありました。午後10時ごろ、さいたま市内で車いすの女性が乗用車にはねられ、救急車が約10分後に現場に到着し

    埼玉・千葉が危ない①|ロハス・メディカル
  • 放射線って何? きほんのき|ロハス・メディカル

    東日大震災によって引き起こされた福島第一原発の事故は、にわかに放射線への恐怖を高めました。マスメディアによる報道も、派手に大量に流れた割にはよく分からないものが多くて、無用のパニックを呼びました。そもそも、放射線は医療の世界で有効に使われているものでもあります。原発のことはさておき、医学的な基礎知識を整理してみましょう。 監修/西尾正道 北海道がんセンター院長 いきなり恐縮です。「放射能」と「放射線」という言葉の意味が違うこと、ご存じですか? 区別せず、ごっちゃにしていた方も多いのでないかと思いますが、実は違うものなんです。 「放射線」は、「放射線を出す物質(放射線源)」から出てきて、色々な効果を生む無色無味無臭のものです。「放射能」は狭義には「放射線を出す能力」のことを指しますが、放射線源と同じような意味で使われています。 イメージしやすい比喩として、ホタルを思い浮かべてみましょう。ホ

    放射線って何? きほんのき|ロハス・メディカル
  • 「大地震でジャーナリスト、医療者はどう動いたか―被災地からのレポート」 ②|ロハス・メディカル

    ※ 医療関係者5人の報告概要はこちらを参照。 [田辺功氏(医療ジャーナリスト、元朝日新聞編集委員)] これまで医療者5人の方々に当に生々しいレポートをしていただきました。この後、3人はジャーナリストです。最初に、前野一雄さん。読売新聞の医療関係の編集委員です。 [前野一雄氏(読売新聞編集委員)] はい、前野でございます。「今、医療力が試されている」という非常に大仰なタイトルにしたんですけれども......。 実は、旧来の天変地異に関しては救急、災害医療が問われた。今回はそれ以前の、もうあの......、日の医療そのものが問われているという認識を持っているので、少し大げさなタイトルにしました。 これ(スライドの記事)が(震災)当日、11日過ぎの朝刊です。ここにおいては「マグニチュード8.8」となっている。実際は9......。0.2増えているので、2倍のエネルギー力を持っている。それが巨

  • 「大地震でジャーナリスト、医療者はどう動いたか―被災地からのレポート」 ①|ロハス・メディカル

    シンポジウムの模様は以下の通り。 [近藤龍治氏(株式会社コスモ・ピーアール)] 皆様、日はお忙しい中、日医学ジャーナリスト協会主催の緊急公開シンポジウム「大地震でジャーナリスト、医療者はどう動いたか─被災地からのレポート」、これにご出席いただきましてありがとうございます。ただ今より始めさせていただきます。 シンポジウムの開催に当たりまして、今回の東日大震災でお亡くなりになられた多くの犠牲者の方に黙祷を捧げたいと思います。皆様、起立していただき、1分間の黙祷をお願いいたします。 黙祷。 ありがとうございました。ご着席ください。それでは開会に当たりまして、最初に日医学ジャーナリスト協会を代表いたしまして......。 昨年まで、5期10年にわたりまして会長を務められた大野(善三)さんに替わりまして、この2011年度から会長になりました水巻新会長より一言ご挨拶を申し上げます。では、よろし

  • 放射線って何? きほんのき|ロハス・メディカル

    東日大震災関連の『ロハス・メディカル』5月号記事。今度は各版共通に掲載するものです。零細メディアゆえ機動力に欠けるという点は忸怩たるものがありますが、その分、少し俯瞰して理解する助けにはなると思います。実は、意外と分かってなかったことが多いのではないでしょうか。 (ここから) 東日大震災によって引き起こされた福島第一原発の事故は、にわかに放射線への恐怖を高めました。マスメディアによる報道も、派手に大量に流れた割にはよく分からないものが多くて、無用のパニックを呼びました。そもそも、放射線は医療の世界で有効に使われているものでもあります。原発のことはさておき、医学的な基礎知識を整理してみましょう。 監修/西尾正道 北海道がんセンター院長 いきなり恐縮です。「放射能」と「放射線」という言葉の意味が違うこと、ご存じですか? 区別せず、ごっちゃにしていた方も多いのでないかと思いますが、実は違うも

    放射線って何? きほんのき|ロハス・メディカル
  • 「医師が12.5万人不足」 ─ 本田宏氏の見解|ロハス・メディカル

    文部科学省は1月28日、「今後の医学部入学定員の在り方等に関する検討会」の第2回会合を開き、病院関係者から意見を聴いた。 ヒアリングに参加した田氏は冒頭、「患者さんを診察して若手も指導している一勤務医の心からの叫びとして聴いていただければありがたい」と挨拶して、こう述べた。 「私はこの10年間、なぜ日は医師不足で医療が崩壊してしまったかを考えてきました。やっと、だんだん分かりました。日の国には社会保障基法、つまり憲法25条を守る基法もないし、患者の権利基法がない。グランドデザインがないから、医師をどれだけ増やすとか、どれぐらいの医療・福祉体制を取るかを決めようとしても決めようがない」 その上で、田副院長は「日の人口当たり医師数はOECDの平均以下でビリから3番目。シンプルに計算すると12.5万人不足」と指摘。病院などの医師が2.4万人不足しているとした厚労省調査について、「

  • 「どこでボタンをかけ違えたのか」 宮台真司氏講演 ~現場からの医療改革推進協議会より|ロハス・メディカル

    社会学者の宮台真司と申します。たぶん初めてお目にかかる方が大半だと思いますが、元々は15年前の援助交際ブームの火付け役、あるいは火に油を注いだ人間、つまり僕の何百人という女子高生ネットワークをメディアに紹介して、それを見た女子高生たちが雪だるま式に参加してくるという動きを作った張人として名高いかもしれません。が、元々は数理社会学、国家権力の数理的な記述ということで博士号を取っている者であります。今日は比較的、後者の方のノリでお話をさせていただきたいと思います。 どこでボタンをかけ違えたのかというテーマです。実は日の医療だけではなく、教育その他様々な行政領域で、ほとんどデタラメなことが起こっている、その背後に実は行政の問題というよりも我々社会の問題があるんだということをお話しをさせていただきます。 まず日の社会の異常性。自殺率に見られる異常さがありますよね。英国の3倍、アメリカの2倍、

    「どこでボタンをかけ違えたのか」 宮台真司氏講演 ~現場からの医療改革推進協議会より|ロハス・メディカル
  • 『がん研究、戦略持って再構築を』 中村祐輔・東大医科研教授|ロハス・メディカル

    今月18日にヒトゲノム国際機構からチェン賞を授与され帰国したばかりの中村祐輔・東大医科研ヒトゲノム解析センター長は、最近、外国へ行く度に憂国の念を抱いて帰ってくることが続いているそうです。何が問題なのか、どうすればよいのか、聴きました。(聴き手・川口恭) がん研究 薄れる日の存在感 3月から4月にかけてがん関係の国際学会3つに参加するため、オランダ、中国アメリカと回ってきました。そこで、日のがん医療やがん研究の存在感が急速に世界の中で薄れていることを痛感しました。スピーカーを見ても座長を見ても、日人がとても少ない。特に、最後のアメリカがん学会では、10年ぐらい前はアジア人というと日人が目立っていたのですが、今はほとんど中国人、ひょっとすると韓国人より少ないんじゃないかというほどの状況でした。 WHOの試算では、今年がんが世界の死因の1位になります。日国内でも3人に1人ががんで亡

    『がん研究、戦略持って再構築を』 中村祐輔・東大医科研教授|ロハス・メディカル
  • 運動不足 なぜ悪いのか。|誌面アーカイブ|ロハス・メディカル

    これまで個別の疾病を取り扱った特集で、最後に必ずといっていい程、「適度な運動を」という文言が出てきたのを覚えていらっしゃるでしょうか。 今回は、その運動に着目してみます。 監修/久住英二 ナビタスクリニック立川院長 再構築には刺激が必要 WHO(世界保健機関)によれば、世界の成人の6割以上が運動不足に分類されるそうです。先進国である我が国はもっと大変かもしれません。 適度な運動が病気の予防に役立ち、逆に運動不足だと病気を招くというのは、今や常識と言っても過言でないと思います。その効用をくだくだ説明せずとも、運動した時の爽快感や身の周りの元気な人の様子を思い出していただくだけで納得がいく所はあるでしょう。 ただ、「運動」と聞いた時にスポーツを連想していないでしょうか。もちろんスポーツも素晴らしいのですが、対象をスポーツだけに限定してしまうと、心理的な障壁が上がってしまい、やらなきゃと思いつつ

  • 食べすぎ なぜいけないのか。|誌面アーカイブ|ロハス・メディカル

    「暴飲暴が体によくない」とはよく言われること。必要な栄養素が不足しているならまだしも、摂りすぎはどうしていけないのでしょう。 監修/小田原雅人・東京医科大教授 小原まみ子・亀田総合病院腎臓高血圧内科部長 先月号から始まった病気の「リスク因子」に関する話、今回は、誰しも可能性のある「べすぎ」について考えたいと思います。 私たちの体は普段、飲んだりべたりする一方、エネルギーを消費・放出したり排泄したりと、物質を絶えず体に出入りさせながら、ほぼ一定の状態を維持しています。これが健康な状態。ところがべ物を過剰に摂取した結果、このバランスが崩れてしまう事態が往々にして生じます。すなわち病気や疾患になる確率が高まってしまう、というわけです。 ではべすぎると具体的に何が問題となるのか、ざっと挙げていってみましょう。 最初に思いつくのが、いわゆるカロリーオーバーです。べ物の3大栄養素といえば、

  • 「病院は植民地じゃない」・・・幕内・広尾日赤院長吼える|ロハス・メディカル

    国立がんセンター中央病院院長主催講演会『新しい病院作りに向けて』が9日開かれ、立場ある医療者たちから爆弾発言が連続で飛び出した。特に、新病棟への移行が済んだばかりの日赤十字社医療センター・幕内雅敏院長(肝胆膵外科医としても高名)の「告発」はビックリすること請け合いだ。(川口恭) この勉強会のプログラムは以下の通り。 ●「がんセンター麻酔科再建」 帝京大学麻酔科准教授 大嶽浩司 先生 ●「新規診療科の立ち上げ」 帝京大学腫瘍内科講師 堀明子 先生 ●「新病院の歩み」 日赤十字社医療センター院長 幕内雅敏 先生 ● 総合討論 全員の講演が三者三様に面白かったのだが、特にビックリした幕内院長の発言と討論を中心にお伝えする。 幕内 「私は大学にいる時、手術があったので教授会には出なかった。そうすると悪口を言われる。教授会には出ない代わりに経営指標は全部見てた。ところが日赤はそういう指標が一切出

    「病院は植民地じゃない」・・・幕内・広尾日赤院長吼える|ロハス・メディカル
  • 漢方をどうしたいか国民に問う 班会議が提言|ロハス・メディカル

    厚生労働科学研究として設置されていた『漢方・鍼灸を活用した日型医療医療のための調査研究』班会議(黒岩祐治班長=国際医療福祉大大学院教授)は25日、「国民の期待は大きいけれど実状は瀕死という漢方の実態をさらけ出して、どうしたいのか問いたい」(渡辺賢治・慶応義塾大漢方医療センター長)と5項目の提言をまとめ、長昭・厚生労働大臣あてに提出した。(川口恭) 5項目の提言は ①体質にあった「オーダーメイド医療」実現のための基盤整備 ②生物資源の安定的確保 ③国際ルール作りへの迅速・積極的な対応 ④国民への知識普及 ⑤施策推進のための組織的整備 この班会議は非常に充実したwebページを持っており、詳しいことは原典に直接あたっていただければ幸いだが、いくつか印象に残った点を会見での言葉も使いながら簡単に説明したい。 ①に関して、人材育成の観点から、医師国家試験に漢方を含め、将来的には鍼灸も検討すべしと

    漢方をどうしたいか国民に問う 班会議が提言|ロハス・メディカル
  • ウイルス感染症 新型インフルエンザ 基礎のおさらいもう一度|誌面アーカイブ|ロハス・メディカル

    感染とは 感染とは、生体に他の微生物が侵入・定着する状態をいいます。侵入される側を宿主と言います。侵入する側の微生物には、大まかな大きさ順に、寄生虫、真菌、細菌、ウイルスなどの種類があります。これらの微生物によってひき起こされる病気が感染症です。 微生物のうち最も小さく、新型インフルエンザなどの原因でもあるウイルスは、一言で表現するならば「さまよう遺伝子」。自らが生きるのに必要なエネルギー製造ラインを持っておらず、宿主の中でのみ増殖が可能です。 遺伝子とは、アミノ酸の並び方を指示してタンパクを作らせる設計図のようなものです。条件さえ整えば自分自身のコピーを作ることもできます。 ウイルスは、宿主の細胞に入り込んで、その細胞内の仕組みや材料を利用して自分のコピーを作らせます。立場をひっくり返して宿主側からすると、自分の細胞のタンパク製造工場を乗っ取られて、ウイルスの増殖に必要な(自分には必要な

  • 「医行為」って知ってますか?|誌面アーカイブ|ロハス・メディカル

    私たちが医療機関で受ける治療や手術などの技術は「医行為」と呼ばれます。しかし、法律ではっきり定義されていないために、医療界で様々な問題を起こし、私たちが受ける医療に大きな影響を与えています。 監修/土屋了介 国立がんセンター中央病院院長 亀田信介 亀田総合病院院長 何ですか? 「医行為」とは、厚生労働省の通知によると、「医師の医学的判断および技術をもってするのでなければ人体に危害を及ぼし、または危害を及ぼすおそれのある行為」と定義されています。あいまいで何の事だかよく分かりませんね。 要するに、私たちが医療機関で受ける治療や手術の内容について、「これやこれが医行為です」と法的に示しているものはないということです。根的な部分の定義があいまいになっていることは、医療界の中で多くの問題を生み出す原因になっています。 医行為を続けるには医師免許が必要 医療職に就くには資格が必要です。親が子どもの

  • チーム医療 「分数できない子が来るのに、質を担保できるか」|ロハス・メディカル

    「志と気概なんかない。行く所ないから来ちゃったという子ばかりだ」。8日の『現場からの医療改革推進協議会』で、シンポジストとして登壇し、理学療法士の養成課程を大学化することを求めた半田一登・日理学療法士協会会長から、専門学校に関する衝撃の"実態"が明かされた。(川口恭) 嘉山孝正・山形大医学部長 「色々な所で修士だとか6年だとか言っているが、あれは教える方も教わる方もバカだからそういうことを言っているんで、知識というのは毎年変わる。前と変わったからといっても、日常の診療の中で使っている知識というのはそんなに多くない。3年制を4年制にすればいいかというとそんなことではなくて、教える方も、きちんと原理をやらないと。教育というのはスパイラル。エンサイクロペディアのように年々厚くなるような暗記物で教えられる、そんな教育というのは10年やっても20年やっても30年やっても40年やっても何の意味もない

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  • 新型インフルの混乱 「健康局長の責任」木村盛世検疫官|ロハス・メディカル

    まず折角畑違いのがんセンターに来たので一言。独立行政法人化への準備が進んでいることと思う。これだけ大きな所だと、さぞや資産価値も高いだろう。きちんと開示する必要がある。民主党の政策は天下り禁止だけれど、まさこここが天下りの温床になることのないように、国民・マスコミの皆さんには注目しておいていただきたい。 さて題に入ってインフルエンザ対策。何が正しくて何が間違っていたのか。 全部、行動計画に基づいて行われている。まず最初が水際作戦。皆さんも防護服に身を固めた検疫官たちのものものしい姿を覚えていると思う。日国内に1人も入れないという水際対策が計画の大前提にある。その次にあるのが、入ってくるとは想定されていないんだけれど、万一入ってきてしまった時には学校閉鎖とか集会の自粛とかさせましょうというもの。要するに検疫に最も力を入れた計画になっている。 どのような疾病に検疫は有効か。そもそも検疫って

    新型インフルの混乱 「健康局長の責任」木村盛世検疫官|ロハス・メディカル
  • 新型インフル 「厚生労働省を信じてはいけない」|ロハス・メディカル

    司会は日医師会の代議員でもある神津仁医師。 「日は新型インフルエンザA/H1N1に関するマネジメントとワクチネーションに関するシンポジウムを開く。色々な情報が錯綜していて、厚生労働省も大臣が舛添さんから民主党に代わって輪をかけて混乱している。来なら医系技官がきちんと情報発信してくれればよいのだが、現場の医師の立場からすると心もとない現状だ。世田谷区民86万人のかかりつけ医はほとんど我々内科医だと思う。日は3人の先生に状況を整理してもらって、日常の診療に役立てると共に、区民の命を守るための行政との正しい連携のあり方なども考えてみたい」 ということで、まずは森澤雄司・自治医大病院感染制御部部長が医学的なことについて説明。その中で一般人でも知っておいた方がよさそうなことを列挙すると ・我先に病院へ行くと、例えば心筋梗塞で倒れたとか交通事故に遭ったとかで普段なら助かる人が、こんな時だったば

    新型インフル 「厚生労働省を信じてはいけない」|ロハス・メディカル