敷居が高いと思われがちな「茶」の文化を若い世代にも触れてもらいたいと始めたプロジェクト「SHUHALLY」。「茶」の文化を通して日本の生活文化を見直し、現代のライフスタイルに合わせ再生・提案をしていくことが「SHUHALLY」の目的であり、そのひとつのかたちがこの「文彩庵」である。横浜市・関内、駅徒歩3分の場所に建つ、オフィス住居併用ビルの5階に、小間、広間、水屋、露地といった茶事のための空間をしつらえた。都市の喧噪の中に、現代的な要素を織り込みながら、「市中の山居」と呼ばれる茶室の静寂さを生み出すことを目指した。