日経BPコンサルティングが2009年7月に実施した「コーポレート・メッセージ調査 2009」*の結果をまとめた(表1)。「企業名想起率」(メッセージを提示して企業名の記入を求めた時、正しく記入できた回答者の比率)をみると、対象メッセージの約7割強で、5%以下となった。また、メッセージと発信企業を合わせて提示して、「この企業がこのメッセージを発信していることを知っているか」という設問に対しても、対象メッセージの6割弱について、認知率が5%以下という結果となった。自由意見を募ったところ、「テレビで聞いた覚えはあるが会社名が全く浮かんでこない」、「メッセージから受けるイメージと企業イメージにギャップがある」、「何を伝えたいのか全く解らない。消費者に対する企業の姿勢に疑問を感じる」などといった生活者の手厳しい声が多く上がった。対象となったメッセージは、従業員向けに企業内でしか使用していないものや、