任天堂(京都市)などソフト関連メーカー55社は5日、違法コピーされたゲームソフトが携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」で使えるようになる機器「マジコン」の不正流通で被害を受けたとして、東京都内の通信機器販売業者など4社に、輸入、販売の差し止めと計約4億円の損害賠償を求め東京地裁に提訴した。 任天堂によると、DSには複製ソフトの使用を防ぐ機能があるが、インターネット上で不正に公開されているソフトのデータをSDカードなどの記録媒体に取り込み、マジコンに挿入してDSにつなぐと使用可能になるという。 任天堂は「販売業者には警告を続けているが、真摯(しんし)な対応が見られないケースがあり、法的措置を取った。マジコンのまん延で業界全体が深刻な被害を受けていることをユーザーも知ってほしい」としている。