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講演「柳沢寿男 福祉ドキュメンタリー作品特集」 ひとには、そのひと特有のリズムがある 柳沢寿男作品を語る 2012年1月28日 鈴木一誌(グラフィック・デザイナー) ■1■サイレント時代劇からの出発 鈴木です。よろしくお願いします。壇上におられる柳沢監督のお姿は観客席から何度か拝見しましたが、気がついたらお亡くなりになっていた。柳沢寿男とはいったい何者なのか、いまだに謎の作家との感じがあります。 柳沢寿男作品を考える際に役立つのが、山形国際ドキュメンタリー映画祭のスタッフが柳沢さんにインタビューしてまとめた「福祉映画づくり、いってこいの関係」という文章です。お配りした資料に転載しておきました(文末にリンクを掲載)。柳沢監督の本を一冊きっちりつくっておくべきでしたが、このインタビューがあって、救われました。聞き手は木村裕子さん。小川プロを山形に呼んだ木村迪夫さんの娘さんです。内容は、山形国際
日本的映画監督としての小津安二郎、ハリウッドの古典的映画スタイルに対抗しうる独自のスタイルを有した映画作家としての小津安二郎、あるいは映画的感性に富んだ名手としての小津安二郎…。小津はこれまで様々に冠されながら、日本映画の巨匠としての名声を恣にしてきた。 しかしながら、小津の初期サイレント作品についてはとりわけ映画美学という観点から、これまで十分な研究がなされてこなかった。小津に対するハリウッド映画の影響はよく知られている。しかし、それは正確に言って何だったのか。小津は、日本的映画作家としてであれ、独自のスタイルを有した作家としてであれ、しばしばハリウッドに対比されて論じられてきた。とすれば、先の問いはますます興味深く思われてくる。小津は何をハリウッド映画から学び、いかにして彼独自の映画スタイルを発展させていったのか。 小津に対するハリウッド映画の影響のもっとも明示的な例として、彼の初期作
1.映画分析への導入 http://youtu.be/RprJaEcd2MI 名古屋市立大学の一般教養講義のスライド・ショー。 引用はすべて学術引用とさせて頂きます。 上映会:オーソン・ウェルズ『市民ケーン』 講義概要 授業の目的・概要 メディアは私たちの環境の一つとなっています。本講義では、そうしたメディアの一つである、映画を取り扱います。 「子供らしい無垢な心で思うまま書きましょう」、などという、たわけた作文教育のおかげで 無知なままに思いつきの作文(印象批評)することで事たれり、と思っている、ナイーブ(ばか)な段階を脱して、映画を分析的によりおもしろく見ることができるようになりましょう。 学習到達目標 印象批評を脱して、映画をその構造と技法にそくして分析・評論できるようになる。 授業概要 すぐれた映画論の教科書に即しながら、映画をより分析的により豊かに観ることを学ぶ。 授業計画 1.
渋谷アップリンクXのトークショーに登壇した『チェルノブイリ──家族の帰る場所』スクリプト担当のフランシスコ・サンチェスさん(中)とイラスト担当のナターシャ・ブストスさん(右)、翻訳の管啓次郎さん(左) 現在渋谷アップリンクで公開中の映画『プリピャチ』トークショーに、グラフィック・ノベル『チェルノブイリ──家族の帰る場所』(朝日出版社刊)を刊行し、バルセロナより来日中の著者、フランシスコ・サンチェスさん(スクリプト担当)とナターシャ・ブストスさん(イラスト担当)が登壇した。愛する土地に留まり続ける老夫婦、プリピャチを突然去ることになった家族……本書は物語でありながら、プリピャチを実際に訪れて大きな衝撃を受けた作者の体験がベースになっている。本書の訳者、管啓次郎(詩人・比較文学者)さんも駆けつけ、お互いに深く響き合う本映画と本書について語っていただいた。 かつての活気があった頃の町の姿を想像し
■ ジェームズ・キャメロン 『ターミネーター』 その2 すべてのアメリカ・アクション映画は「オレ」を表現している。アメリカ・アクション映画に描かれているのは「ワタシ」ではなく「オレ」であり、「オレ」は「オレ」として自己完結することによって「オレ」でありつづける。アメリカ・アクション映画史には数々の「オレ」が出現するが、それとはまた別の「オレ」によってすぐに乗り越えられる。数々の「オレ」(すなわちオレたち)は、ひとつの首尾一貫したパワーゲームの歴史とともにあり、「一体全体、誰が一番強いのか?」という単純明快な問いとともにある。「一体全体、誰が一番強いのか?」「もちろん、オレだ。」この問いと答えがアメリカ・アクション映画で表現されているすべてであり、その都度の「オレ=勝者の確定」によってアメリカ・アクション映画史がそのつど閉じられる。 ところで「オレ」とは何か。それは「主体=私」の強さの表現で
このドメインは お名前.com から取得されました。 お名前.com は GMOインターネット(株) が運営する国内シェアNo.1のドメイン登録サービスです。 ※1 「国内シェア」は、ICANN(インターネットのドメイン名などの資源を管理する非営利団体)の公表数値をもとに集計。gTLDが集計の対象。 ※1 日本のドメイン登録業者(レジストラ)(「ICANNがレジストラとして認定した企業」一覧(InterNIC提供)内に「Japan」の記載があるもの)を対象。 ※1 レジストラ「GMO Internet, Inc. d/b/a Onamae.com」のシェア値を集計。 ※1 2020年8月時点の調査。
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女性の社会進出が進む世の中でも、IT業界はまだまだ男性社会と言われているのが現状です。女性は出産や育児、介護などのライフイベントの影響を受けやすいため、思うように仕事ができないという現実があるからです。詳しくは「ライフイベントを満喫したい女性エンジニアへ」で取り上げられているのでそちらをご覧ください。 ただ、女性のエンジニアが少数派である中でも、状況が少しずつ変わり始めているのは事実といえるでしょう。2014年~2019年の5年間にかけて、男性エンジニアは減少傾向にあるのにもかかわらず、女性エンジニアは約8,000人も増加しています。その理由は、IT業界の実力主義化が進んでいるからです。スキルを身に付ければ身に付けただけ年収が上がっていくというIT業界は、働く女性にとってとても魅力的な業界といえます。また、IT業界全体で人材不足が問題になっている現在では、女性エンジニアでも転職しやすい状況
●昨日、『復讐 運命の訪問者』を観て圧倒されたので、今日は『CURE』をビデオで観た。この映画も97年の作品。かつて、何度も何度も繰り返し観た映画だけど、改めて観るのはずいぶんとひさしぶり。関係ないけど、この映画に名前が出てくるメスマー(メスメル)とぼくは誕生日が同じ。 90年代後半の黒沢清は滅茶苦茶に多作で、94年に2本、95年に2本、96年にはなんと5本、97年に3本、98年に2本、99年に3本と、この6年間に17本も映画をつくっている。多くが、当時Vシネマと呼ばれていたもので、一応映画館で短い間公開されるけど、基本的にレンタルビデオ店に置かれるソフトとして製作されたもの。最初は、お仕着せの企画モノを黒沢清なりに料理した作品という感じが、だんだん黒沢色が強くなってくる。とはいえそれは、最初は抑え目にしておいて、実績を積むにしたがってやりたいことを強く出していったというよりも、実践的に多
[タイトルを少し変えました。最後に何故か大フィルの話をしています。] しつこくもう一度だけこの本について。 帝国の残影 ―兵士・小津安二郎の昭和史 作者: 與那覇潤出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2011/01/14メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 20回この商品を含むブログ (15件) を見る 與那覇潤『帝国の残影 - 兵士・小津安二郎の昭和史』の第3章「暴力の痕跡 - 戦争の長い影」と第4章「叛乱の季節 - 中国化と日本回帰」は、敗戦から1960年までの同じ時代を別の視点から論じており、小津安二郎の同じ作品群が別アングルで語り直される形になっています。 第3章は小津の映画に戦後の戦争体験(の表象)を読む作業であり、小熊英二『〈民主〉と〈愛国〉』などを援用しながら、1955年前後での戦争体験の変容を確認したうえで、まさにこの決定的な時期に小津安二郎が沈黙しているこ
●昨日、「恐怖」と「怪奇」の違いについて書いたので、改めて久々に『リング』を観直してみた。『ラビット・ホラー』と並べてみると、恐怖と怪奇の違いが感触としてよく分かる。とはいえ、ぼくには『リング』はまったく怖くはないので、恐怖という概念ということだけど。 『リング』では、霊能者である真田広之が数学者であるところが特徴的だと思う。高橋洋的な「呪い」は、おそらく数学的な真理のような強さをもつ。だからそれは、この世の目に見えるものたちがつくる因果律よりも強く、人間による介入や努力によって揺らぐことがない(高橋洋が脚本を書いた黒沢清の『蛇の道』でも主人公の哀川翔は数学教室のようなものをやっている)。高橋洋にとって「あの世」とは、数学によって表現されるプラトン的世界のようなものなのではないか。『リング』は、呪いのビデオを分析することで、呪いの根源に遡行し、その根源を断つことで呪いをキャンセルしようとす
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