キラ☆キラ 出版社/メーカー: OVERDRIVE発売日: 2007/11/22メディア: DVD購入: 7人 クリック: 288回この商品を含むブログ (63件) を見る「ミネルヴァの梟は黄昏に飛び立つ」というヘーゲルの言葉はあまりに有名である。ひとつのものが完成し、崩壊し始めるときに、新たな知のあり方が可能となる。黄昏は夜更けであると同時に夜明けでもあるのだ。「現実的なものは合理的である」というもうひとつの命題とは完全に矛盾しているように思われるのだが、それは措いておこう。 今回、『キラ☆キラ』という作品を通して「終り」を象徴するもののひとつである「敗北」の経験について考えてみたい、と思っている。「ミネルヴァの梟」のように、敗北という終りが同時に始まりでもあるような経験があるとすれば、それはどのようなものなのか。『キラ☆キラ』においてはノーマルエンドとトゥルーエンドという風に複数の物語
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