読み終わったミステリについてコメント。でも最近は脇道にそれぎみ。 このブログは水樹奈々さんを応援しています。 ★★★☆☆ “日本問題象徴介入改変装置”が次々に物語を生み出す街。侵略者と密室殺人であふれかえる、狂った街。そこで起こる出来事は、すべてが日本問題の象徴だ。勇者が、巨大侵略円盤を撃退すれば、防衛法が整備される。探偵が、妊婦殺人事件を解決すれば、出生率が上昇する。だけど、陳腐なスペクタクルにまみれたこの街で、彼女の身に起きたのは、物語とは何の関係もない、“ただの事故”だった。 大樹連司×鬼頭莫宏の『ぼくらの』コンビが贈るミステリーです。『2010本格ミステリ・ベスト10』で紹介されていたので読んでみました。 ミステリファンがミステリに対して求めるのはたいてい、何らかの謎が解かれる面白みだと思うんだけど、この作品にはそういうのはありません。ただし、探偵の存在(物語の掌握力)や犯行被害者
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