タグ

ブックマーク / www.newsweekjapan.jp (32)

  • 「ダライ・ラマは小児性愛者」 中国が流した「偽情報」に簡単に騙された欧米...自分こそ正義と信じる人の残念さ

    「ダライ・ラマは小児性愛者」 中国が流した「偽情報」に簡単に騙された欧米...自分こそ正義と信じる人の残念さ <チベット弾圧から世界の目をそらすため、欧米の無知と偏見に付け込んでダライ・ラマを炎上の的にさせた中国と、見事に引っかかった世界> チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世に対して4月8日、世界の主要なSNSで新たな中傷キャンペーンが開始された。 と言っても、それだけなら今に始まった話ではない。抗中独立運動が拡大した1959年のチベット動乱以来、祖国を脱出したダライ・ラマは隣国インドで亡命生活を送っている。今もなおチベット人には敬愛されているが、中国政府はダライ・ラマの写真を所持することも禁じている。そして一貫して、ありとあらゆるメディアで誹謗中傷を続けている。 今回もまた「メイド・イン・チャイナ」の偽情報なのはほぼ間違いないが、不愉快な新手法があった。ダライ・ラマを、なんと小児

    「ダライ・ラマは小児性愛者」 中国が流した「偽情報」に簡単に騙された欧米...自分こそ正義と信じる人の残念さ
    genosse
    genosse 2023/06/02
    中国は以前から、自国の人権問題について批判されると欧米の価値観の押し付けだと反発してきたが、今回はその欧米の悪癖をうまく利用してダライ・ラマを貶めることに成功したといえる
  • 武漢研究所は長年、危険なコロナウイルスの機能獲得実験を行っていた

    厳戒態勢(写真は今年2月、WHOの調査団が訪ねたときの武漢ウイルス研究所) Thomas Peter-REUTERS <パンデミック発生以来、世界は新型ウイルスは動物から自然発生した、と信じ込まされてきた。だがアマチュアネット調査団「ドラスティック」の活躍で、風向きは大きく変わった。ドラスティックの発見を知った主要メディアが、新型コロナの始祖ウイルスが発見されたとみられる雲南省の鉱山へ取材に向かったのだ> ※前編はこちら:「研究所流出説」を甦らせた素人ネット調査団、新型コロナの始祖ウイルスを「発見」! ......最初に現地入りを試みたのはBBCのジョン・サドワース記者。数台のトラックと治安要員に行く手を阻まれ、鉱山には近づけなかった(サドワース記者はその後まもなく中国当局に記者証を取り上げられ国外退去を命じられた)。ほぼ同時期にAP通信の記者も試み、NBC、CBC、USAトゥデーなど他の

    武漢研究所は長年、危険なコロナウイルスの機能獲得実験を行っていた
    genosse
    genosse 2021/06/05
    中国が自由に調査させてくれない以上、断片的に見え隠れする情報からパズルを組み立てていくという手法も肯定される。(というか、それ以外に真実にたどり着く方法はあるのか?)
  • 「研究所流出説」を甦らせた素人ネット調査団、新型コロナの始祖ウイルスを「発見」!

    <パンデミック発生後早い段階で「反中の陰謀説」とされてきた新型コロナウイルスの「研究所流出説」がここへ来て急に見直されているのは、中国の説明がおかしいと感じた世界各地のアマチュアネットユーザーがチームを組んで否定しがたい新事実を科学界と大メディアに突きつけたからだ> 新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的な大流行)は中国・武漢の研究所から手違いでウイルスが流出して引き起こされた──これはつい最近までオルト・ライト(新右翼)的な陰謀論としておおむね無視されてきた主張だ。 ワシントン・ポストは2020年初め、「専門家が何度もその誤りを証明した陰謀論を、執拗に蒸し返している」として、トム・コットン上院議員を批判。CNNは「陰謀論や誤情報を信じている友人や家族を説得する方法」を伝え、ニューヨーク・タイムズも「非主流の説」扱いをし、公共放送のNPRも「研究所の事故で流出したという説は虚偽だと

    「研究所流出説」を甦らせた素人ネット調査団、新型コロナの始祖ウイルスを「発見」!
    genosse
    genosse 2021/06/05
    これを揶揄している人、後編(https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/06/2-361.php)までちゃんと読んで評価しているのかしら。少なくとも、流出説をもう一度俎上に載せただけでも評価に値する。
  • 窮地のクオモNY州知事、高齢者施設に患者を戻した判断が生んだ「3つの誤算」

    <高齢者施設でのコロナ死亡者数を少なく報告していたことについては、同情すべき点もあるが......> 2020年春の新型コロナウイルスの感染爆発では、毎日昼に定例会見を行って情報公開に努めていたニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事のマネジメントは国内外から称賛されていました。私もこの時期は、毎日リアルタイムで会見を見ては新型コロナに対する政策論議における参考にしていたのは事実です。 ところが、そのクオモ知事が政治的な窮地に立たされています。その原因は、州内の高齢者向けの長期入所型福祉施設、つまり老人ホームなどでの新型コロナ死亡者数に関して、過少に発表していたという問題です。 具体的な数字ですが、ニューヨーク・タイムズ紙などによる最新報道では、こうした施設入所者における新型コロナの死亡者数は1万5000を超えているにもかかわらず、1月末の段階では8500しか報告していなかったとされていま

    窮地のクオモNY州知事、高齢者施設に患者を戻した判断が生んだ「3つの誤算」
    genosse
    genosse 2021/02/16
    災害に対応するリソース配分の誤りによる失敗は日本を含め各国で見られるので、これについては結果責任は問われても道義的な責任は問われないだろうが、政治的な理由により数字を操作したことについてはそうではない
  • 多様性と平等を重視するはずの国連高官は白人ばかり

    部機関の上級ポストは欧米人に独占され、途上国出身者には平等なチャンスが提供されていない──世界で最も多様性に富んだはずの組織内部で不平等の実情が明らかに> 誰もが平等で、人種や民族で差別されない世界を目指す。それが国連の使命。だからこそ世界各地の民族独立運動を応援し、アメリカでは黒人の公民権運動を、南アフリカではアパルトヘイト(人種隔離政策)反対闘争を支援してきた。 しかし今、人種的な正義を求める運動が世界中で盛り上がるなかで、国連内部のお粗末な実情が明らかになってきた。職員、とりわけ幹部職の採用・登用に当たって、途上国の出身者に平等なチャンスが提供されていないという。 193の加盟国を抱える国連は、世界で最も多様性に富んだ組織の1つと言える。しかし批判的な人たちに言わせれば、実は国連自体が多様性を欠いている。 国連の職員で最も多いのは今もアメリカ人だ。ドナルド・トランプ米大統領は国連

    多様性と平等を重視するはずの国連高官は白人ばかり
    genosse
    genosse 2020/11/14
    現場ではそれなりに多様性があるが上の方は均質的というのは日本の組織でもよく指摘されていることだが、そもそも現場組が叩き上げで幹部になれるキャリアパスが整備されていないという問題もありそう。
  • 肥満になって兵役逃れ 兵役で人生を無駄にしたくない若者の増加に手を焼く韓国

    <徴兵制を敷く韓国では兵役に就きたくない男性たちがあの手この手で兵役逃れを画策> 韓国兵務庁は9月11日、兵役義務を逃れるために意図的に体重を増やした大学生12人に対して厳しい処分を下す方針を明らかにした。 CNNは「兵務庁は兵役逃れの犯罪を根絶するために徹底した調査を実施する構えだ。公平かつ公正な兵役文化が根づくよう、兵役逃れをした者には見せしめとして厳しい処罰を科す所存だ」という当局者の発言を報じている。 問題の12人はいずれもソウル市内の同じ大学に通う音楽専攻の学生。兵役によってキャリアが中断されるのが嫌で、体重オーバーを理由に兵役検査で不合格になるために、急激に体重を増やす方法についてメッセージアプリで情報交換をしていたという。 肉やピザの事を1日5回摂るほか、体重を増やすためのプロテインパウダーを摂取したり、アロエを含むジュースを飲んだりした。アロエは粒があるので水より排泄され

    肥満になって兵役逃れ 兵役で人生を無駄にしたくない若者の増加に手を焼く韓国
    genosse
    genosse 2020/06/07
    昔は、兵役を務めると公務員試験で加点される優遇措置があったが性差別的とされ撤廃されたそうなので、メリットを与えて忌避感を無くす対策も男女平等の観点から困難で、忌避者に罰を与える方法しか出来ないんやろね
  • 中国は「ウイグル人絶滅計画」やり放題。なぜ誰も止めないのか?

    中国はウイグル人の抗議活動を徹底的に抑え込む構え(写真は13年7月、新彊ウイグル自治区のウルムチ市)REUTERS <中国政府によるウイグル人弾圧の実態を示す内部文書が明らかになった。100万人を強制収容して思想改造を行っても各国政府からの反応はなし。世界で民族浄化が横行するわけだ> 11月16日付の米ニューヨーク・タイムズ電子版は、中国の新疆ウイグル自治区で大勢のイスラム教徒(主にウイグル人)が中国共産党の「再教育」キャンプに強制収容されている問題について、弾圧の実態が記された共産党の内部文書を入手したと報じた。それによれば、習近平国家主席はイスラム過激主義について、「ウイルス」と同じようなもので「痛みを伴う積極的な治療」でしか治せないと考えているということだ。 問題の内部文書は、新疆ウイグル自治区に帰省した人々に、当局が家族の身柄を拘束していることについてどう説明するかを指示している。

    中国は「ウイグル人絶滅計画」やり放題。なぜ誰も止めないのか?
    genosse
    genosse 2019/11/20
    中国が「対テロ戦争」という言葉を都合よく使っているというが、最初に都合よく使ったのは当のアメリカだった。愛国者法、グアンタナモ、PRISM等々、対テロ戦争の名の下にどれだけの人権侵害をやってきたのか。
  • 米共和党内の「ワクチン論争」に意味はあるのか?

    9.11の十周年が日曜日で、その翌日の12日には「ティーパーティーとCNNの主催」という変則的な形で共和党の大統領候補ディベートが行われました。ところが、翌日のメディアを賑わせたのは、極めて内向きの話題でした。9.11絡みの、例えばエジプトでの反ムバラク派を支持できるかというような外交政策の論争は格的には戦われず、話題にもならなかったのです。 話題になったのは、トップランナーのリック・ペリー・テキサス州知事が「子宮頸癌ワクチンの一斉接種」を知事として実施したことで「炎上した」という問題でした。前回の(といってもつい先週ですが)7日のディベートでも取り上げられていたのですが、とにかくペリー知事が「一斉接種」を行ったのは保守政治家にあるまじき「汚点」だとして各候補から総攻撃を受けたのです。 どうして、このような問題が大きな騒ぎになるのか、何とも奇妙な現象の中に、「ティーパーティー」を含む現在

    genosse
    genosse 2011/09/15
    「ニセ科学」と小さな政府志向と宗教保守主義が悪魔合体したみたいなかんじだな
  • 紅茶を愛するイギリス人は過去の遺物?

    自分の生まれ育った国が変わったのを実感させられるのは、時にはほんの些細なことだったりする。僕がいま直面しているのは、紅茶を愛する国民として有名だったイギリス人が、いまや「完璧な1杯」よりも「お手軽な1杯」を選ぶようになったという事実だ。 僕に紅茶を語らせたらきりがない。だからほどほどにしておくつもりだが、紅茶はポットに茶葉を入れ、きちんと蒸らして入れるほうがおいしい、と言えばそれで十分だろう。ティーバッグ、それもカップに入れてお湯を注ぐだけでは味が劣る。 僕はスーパーマーケットに行くと紅茶のコーナーに足を運ばずにはいられない。何か興味深い商品やお買い得品がないか探すためだ。 もっともその答えは、「今はもうない」。まずは約4年前、僕のお気に入りブランドの1つであるトワイニングが、6~7種類あった茶葉の商品ラインアップを3~4種類に減らした(オレンジペコもロシアンキャラバンもさようならだ)。ト

  • 中東革命、世界の大いなる勘違い

    現在の中東情勢の質を鋭く表現した動画がインターネット上で話題になっている。まったく理解不能な赤ちゃん言葉で会話している(ように見える)双子の赤ん坊の映像に、香港で広告関係の仕事をしているグレッグ・サトクリフというイギリス人が絶妙な字幕を付けたものだ。 字幕によれば、片方の赤ん坊は、リビアの独裁者ムアマル・カダフィを「ひねりつぶす」べきだと強硬に主張。もう片方の赤ん坊は、軍事作戦を切り上げる「出口戦略」がないこと、反政府派に提供した武器が国際テロ組織アルカイダの手に渡る可能性に懸念を示す。 2人の議論は堂々巡りで、結論が出ない。欧米の政治指導者や専門家の間で繰り広げられる議論そのものだ。 民衆革命運動がアラブ世界に拡大するなか、揺るぎない地位を築いていたはずのアラブ諸国の統治者たちと、彼らを支持してきた欧米の指導者たちは、いま途方に暮れている。どう行動すべきかも、何を語ればいいかも分かって

    genosse
    genosse 2011/05/19
  • パキスタンは裏切り者か、無能なだけか

    隠れ家 米軍の襲撃後、ビンラディンが潜んでいた建物を警備するパキスタン軍兵士 Faisal Mahmood -Reuters ウサマ・ビンラディン殺害後の混乱の中で、さまざまな疑問が浮上しているが、なかでも最大の謎は、パキスタンがどの時点で何を知ったのかという点だ。 ビンラディン殺害の一報が伝えられ、バラク・オバマ米大統領がパキスタンの支援に謝意を表明したのを受けて、私はこの作戦にパキスタンが関与していたに違いないと考えた。アフガニスタンからパキスタンにヘリを飛ばせば撃墜される恐れがあるし、パキスタン政府の同意なしに襲撃作戦にゴーサインを出すのは、オバマにとって政治的・軍事的リスクがにあまりに高いからだ。 だが私の予想は外れたようだ。アメリカ当局はビンラディン襲撃作戦を事前にパキスタン側に伝えなかったと語っており、パキスタン当局も反論していない。アメリカはパキスタンを信用しておらず、ビンラ

    genosse
    genosse 2011/05/14
    ややこし
  • ビンラディンが遺した幻の逃亡計画

    殺害時に、衣服に縫い付けられていた現金500ユーロから、生前に検討していたかもしれない逃走ルートを大予測 ウサマ・ビンラディンは、いざというときの逃走計画を密かに練り上げていたのかもしれない。CIAのレオン・パネッタ長官は先週、パキスタン北部アボタバードの隠れ家で殺害されたビンラディンの衣服に、2つの電話番号と現金500ユーロが縫い付けてあったことを議会関係者らに明かした。 もしビンラディンが米軍特殊部隊の急襲から逃れていたら、支援者らが旅費や費、宿泊費などを提供していただろう。しかしここでは、ビンラディンが自力で逃亡すると仮定して、手持ちの500ユーロ(約720ドル相当。現地通貨では約6万パキスタンルピー)でどこまで逃げられるかシミュレーションしてみよう。 空港のセキュリティーをくぐり抜けることができれば、有望な逃亡先のなかで最も遠方なのは、おそらく台湾だろう。 まず、潜伏していたアボ

    genosse
    genosse 2011/05/09
  • ビンラディン殺害「2つの疑問」とは?

    2011年5月1日深夜、オバマ大統領は長年アメリカが追い続けていたオサマ・ビンラディンを殺害したと発表しました。詳細は既に全世界で報じられていますが、とりあえず2点の「疑問」について簡単に整理しておこうと思います。 1つは「どうして殺害したのか?」という点です。オバマの発表では海軍特殊部隊を中心としたグループが、パキスタンのイスラマバード近郊にあるビンラディンが潜伏している邸宅に対して「作戦」を実施したところ、銃撃戦となり結果的に殺害したというのですが、恐らくは最初から捕縛は考えていなかったと思われます。では、どうして殺害したのでしょうか? (1)裁判が厄介です。アルカイダ系の人間で911に直接関与した人間を、ニューヨークで一般の刑事法廷で裁こうとしたこともあるのですが、被告人移送時に仲間が「奪還作戦を行う危険」などを理由として保守派が騒いだために、結局軍事法廷に戻したという過去の例があり

    genosse
    genosse 2011/05/04
    興味深い。どこまで正しいかは分からないが。
  • コートジボワールから始まる選挙革命

    国連が力づくで独裁者を排除したのは、選挙結果の捏造はもう許さないというアフリカ全土への強烈なメッセージだ 昨年11月の大統領選後、対立が激化していた西アフリカのコートジボワール。大統領職に居座り、最大都市アビジャンにある大統領公邸の地下塹壕に立てこもっていたローラン・バグボ大統領(65)が11日、ついに身柄を拘束されたことで、この国は何とか内戦の瀬戸際から引き返すことができた。 大統領選で当選し、国際社会からも勝者と認められているアラサン・ワタラ元首相(69)には、今後困難な課題が待ち受けている。国民と一丸になり、コートジボワールの民主主義と経済を再建させなければならない。世界最大規模のカカオ豆生産・輸出国であるコートジボワールにとって、密接にからみ合う西アフリカ諸国の経済にとって、その任務は非常に大きな意味を持つ。 さらに意義深いのは、バグボの拘束がアフリカ各国のリーダーたちに強烈なメッ

  • 中国がタイムトラベル禁止令

    中国政府は、このところテレビドラマで人気を集めるあるジャンルの取り締まりを始めた。中国に関するブログ「チャイナ・ハッシュ」の記事を見てみよう。 タイムトラベル物のテレビドラマではたいてい、現代に生きる主人公が何らかの理由、何らかの手段で時空を旅し、古代の中国へたどり着く。そこで彼(または彼女)はさまざまなカルチャーショックを体験するが、少しずつ環境に慣れていき、ついにはその時代の誰かと恋に落ちる。 中国の視聴者がこの手の話が好きなのは間違いない。政府当局の国家ラジオ映画テレビ総局はそれが気に入らないようで、タイムトラベルを扱うドラマの制作停止を命じた。 停止の決定は4月1日のテレビドラマ監督委員会の会合で下されたが、なにもエイプリルフールの悪ふざけというわけではない。ドラマ制作に反対する当局にはもっともな理由がある。 「タイムトラベルはテレビ映画で人気のテーマになりつつある。だがその内容

  • アメリカ人「資本主義はもうたくさん」

    冬の時代 長引く不況が貧困層の資主義への不信感を助長している(ニュージャージー州の求職者) Mike Segar-Reuters 世界で最高の経済システムは「自由市場」なのか? これはカナダ・トロントを拠点とする調査会社グローブスキャンが02年から毎年行っている世論調査の質問だ。調査の対象は現在、23カ国にまで拡大している。 調査を開始した頃は、大半のアメリカ人は口をそろえてこう言ったものだ。「当たり前じゃないか。なんでわざわざそんなことを聞く」 実際、02年の調査ではアメリカ人の80%が、資主義と自由市場は世界に繁栄をもたらすのに最も望ましい経済システムだと答えた。この割合は調査対象国の中で、最も高い数値だった。 しかし、それから10年の間に何が起こったのか。収入格差は広がり続け、大企業やウォール街を舞台としたスキャンダルが繰り返され、失業率は10%を超え、米経済は大恐慌以来で最も暗

    genosse
    genosse 2011/04/09
    もう、アメリカには貧乏人が一から成り上がれるようなフロンティアは無いからね(まあ、マイノリティにはもともとそんなものは関係なかったわけだが)
  • 東電の原発の状況を「戦争」に例えるのは不適切ではないのか?

    東電原発事故の状況が一向に好転しない中、政府や東電の対応を見ていると、第二次大戦の敗戦に至った日的な組織の欠陥が繰り返されているのでは? 池田信夫氏がそのような観点から『失敗の質』というを参考にするよう勧めています。これは経営学者の野中郁次郎氏が、防衛大学の戦史研究家の戸部良一、寺義也、鎌田伸一、杉之尾孝生、村井友秀の各氏と行った共同研究で、旧日軍が組織として持っていた脆弱性を客観的に分析したです。 確かに今回の原発事故とその対策において、こうした「日的組織の脆弱性」を意識することは有効だと思います。正に、今読まれるべきだとも言えるでしょう。ですが、同時に今回の事態は「戦争」とは全く異なる問題だということも指摘しておきたいと思います。池田氏は勿論そんなことは言っていませんが、一部に「軍政を敷くべき」などという、妙な言論があるのが気になるからです。 まず、今回の事故の経緯に関

  • 「永田洋子死刑囚の死」を契機として、改めて世代の問題を考える

    いわゆる連合赤軍の幹部として、リンチ殺害事件や「あさま山荘事件」などによって死刑判決を受けていた永田洋子氏が死亡したというニュースを聞きました。永田氏とそのグループの起こした事件、および永田氏の個人的な軌跡については、私はもう関心が薄れています。というのは整理するのは比較的簡単だからです。 自尊感情の強い人間よりも弱い人間のほうが権力欲や支配欲、あるいは「大胆な行動」への飛躍をしがちだという悲劇の典型であること、これは歴史上の独裁者から、現代のブラック企業の経営者に至るまで無数な例があり、永田氏もその一つと数えられるように思います。これに加えて家庭や職場あるいは学園などで個の尊厳を勝ち取る取引のできない人間に限って、自分とは無関係な「究極の不幸」を探す旅に出て、地の果てまで行ってその「不幸の原因」へ暴力を加えることで英雄になろうとする、これもロシア・アナキストの爆弾テロから現代のアルカイダ

  • 「コミュニケーション能力」への誤解が生む悲劇とは?

    毎日新聞の電子版に、湯浅誠氏のインタビュー記事が出ていました。タイトルは「『学力のすすめ、資格で自己防衛を』というものです。私は湯浅氏の活動姿勢には誠実なものがあるし、活動を通じて得た現状認識をベースにした問題提起には、注目すべきだと思っています。ですが、この記事、特に以下の部分には引っかかるものを感じたのも事実です。 「(前略)これまで日の社会では、学校で点数をとる勉強をしていれば、卒業式が終わると自動的に企業が引き継いでくれて、社会人として一から育ててもらえた。『パイプライン』がつながっていたんですが、そこに『穴』があいてしまった。」 ――「穴」から落ちてしまう子がでてきたんですね。 「落ちないためにどうすればいいか、具体的な知恵が必要なのに、学校も企業も『コミュニケーション能力』とか『生きる力』など、抽象的なことしか言えない。子供たちにしてみたら、どうやって身につけていいかわかりま

    genosse
    genosse 2011/01/26
    多分、日本は「均質的な社会」から「多様性のある社会」への転換点にあるのだと思う。今は完全に後者になりきっていないから、「コンフリクトの結節点に立つ」スキルが重視されていない。
  • 「子供の期待に応える社会とは?」、オバマ演説の重たい問い

    1月12日の水曜日、前週末に起きた乱射事件の追悼集会で、オバマ大統領は犠牲者の中でも特に9歳の少女、クリスティナ・グリーンさんのことを何度も取り上げて、そこへスピーチのクライマックスを持って行っていました。 I want our democracy as good as Christina imagined it. (私はこの国のデモクラシーというものが、このクリスティーナさんが思い描いていたのと同じクオリティのものであって欲しい、そう願うものであります) I want America to be as good as she imagined. (アメリカという国についても同じです。彼女がそうだと思い描いていた、それと寸分たがわぬ良きアメリカでなくてはなりません) We should do everything we can so this country lives up to our

    genosse
    genosse 2011/01/14
    世の中のありようは、例え理想から遠くかけ離れていたとしても、「仕方がない」と諦めるべきものではなく、どの様にも変えていけるのだ、というメッセージを子供たちに送ることは重要だ。