住宅は消費増税前に購入するのと、拡充された住宅ローン減税を受けるのとではどちらがトクなのか? ◆現金給付や増税後の値下げも考慮しよう 前回(https://nikkan-spa.jp/515525)紹介したように、消費税が8%になってからのほうが節税メリットは大きいことがわかる。 「試算すると、消費税を多く支払っても、住宅ローン減税による還付を受けたほうが有利になるケースがあります。1000万円や2000万円の場合には増税前のほうが有利ですが、年収510万円以下の中低所得者層向けに最大30万円を現金給付する『すまい給付金』が創設されます。それを考慮すると、ローンを組む人にとって増税後でも必ずしも負担増にはなりません」(生活マネー相談室代表でFPの八ツ井慶子氏) とはいえ、年間40万円の所得税を払っている人は少ない。 「実は、所得税で控除しきれない分は住民税から最大13万6500円が還付され