デフレは悪で、リフレ政策でデフレ脱却すべし、とずっと思っていたんだけど、ちょー混乱中。 まず自分の理解を書いておくと、なんでデフレが悪なのかというと、賃金の下方硬直性や名目金利の非負制約(=実質金利の高止まり)で需要が落ち込み、潜在成長率が達成できないから、というもの。で、どうして混乱しているかというと、 日銀の岩田規久男副総裁は26日、東京都内で講演し、日銀の大規模な量的金融緩和策が日本経済の潜在成長率を引き上げたとの見解を示したうえで、現状では「(成長率は)実質1%ぐらいがせいぜい。政府が目指す2%に上げるのは成長戦略の役目だ」と話し、政府の取り組みに期待を示した。「金融政策にないものねだりをしてもらっては困る」とも述べ、“追加緩和頼み”にクギを刺した。 http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140526/fnc14052621170009-n1.
社内ベンチャーの立ち上げでは往々にして、イノベーションに取り組むという行為自体が目的化してしまうという。やがて経営陣の意図との乖離が発覚し、後退と時間のロスにつながる。これを防ぐには、「ゲームのルール」を事前に明確にする必要がある。 そのプロジェクトチームは明らかに、事業計画案のプレゼンに備えて十分な準備をしていた。入念に作成されたパワーポイントには、中国でマネジメント研修の市場がブームを迎えていることを示す、データや図表が数多く盛り込まれていた(守秘義務のために本記事では詳細を変えている)。スライドに埋め込まれた動画には、チームが試験的に提供したサービスを熱烈に歓迎する見込み客の様子が映っている。細心の注意を払って作成されたこの事業計画案では、まずは中国の主要6都市から慎重に事業を展開する旨が示されていた。 しかしこのプレゼンによって、チームと経営陣との間にある決定的なギャップが浮き彫り
という論文(原題は「Highway to Hitler」)をUCLAのNico Voigtländerとチューリッヒ大のHans-Joachim Vothが著し、voxeu記事も書いている(H/T Mostly Economics、UDADISI)。 以下は論文の要旨。 Can infrastructure investment win “hearts and minds”? We analyze a famous case in the early stages of dictatorship – the building of the motorway network in Nazi Germany. The Autobahn was one of the most important projects of the Hitler government. It was intended
1955年、東京都に生まれる。東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。1980年、大蔵省入省。理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、総務大臣補佐官などを歴任したあと、2006年から内閣参事官(官邸・総理補佐官補)。2008年退官。金融庁顧問。2009年政策工房を設立し会長。2010年嘉悦大学教授。主要著書に『財投改革の経済学』(東洋経済新報社)、『さらば財務省』(講談社)など。 高橋洋一の俗論を撃つ! 元財務官僚の経済学者・高橋洋一が、世にはびこるもっともらしい「俗論」の過ちをズバリ解説。 バックナンバー一覧 物価上昇はディマンド・プル型 岩田規久男日銀副総裁が26日に都内で講演した。相変わらず、教科書をきちんと踏まえた講演でわかりやすい。その中で話題になっているのは、「量的・質的金融緩和」以降の物価の上昇は、ディマン
1963年、福岡市長浜生まれ。1990年、東京理科大学大学院修士課程(物理学専攻)修了後、電機メーカで半導体デバイスの研究・開発に10年間従事。在職中より執筆活動を開始、2000年より著述業に専念。主な守備範囲はコンピュータ全般。2004年、運動障害が発生(2007年に障害認定)したことから、社会保障・社会福祉に問題意識を向けはじめた。現在は電動車椅子を使用。東京23区西端近く、農園や竹やぶに囲まれた地域で、1匹の高齢猫と暮らす。日常雑記ブログはこちら。 生活保護のリアル みわよしこ 急増する生活保護費の不正受給が社会問題化する昨今。「生活保護」制度自体の見直しまでもが取りざたされはじめている。本連載では、生活保護という制度・その周辺の人々の素顔を知ってもらうことを目的とし、制度そのものの解説とともに、生活保護受給者たちなどを取材。「ありのまま」の姿を紹介してゆく。 バックナンバー一覧 今
90億人の食を支えるうえで、有望な動物性タンパク源は「魚」だ。今回は、環境を壊すことなく多くの魚を育てる、これからの養殖に焦点を当てる。 文=ジョエル・K・ボーン Jr./写真=ブライアン・スケリー 近年、世界のあちこちで大規模な養殖場が生まれている。 養殖業は1980年以降、世界全体で約14倍の成長を遂げた。養殖魚介類の生産量は2012年に6600万トンに達し、初めて牛肉の生産量を上回った。今や世界で消費される魚介類の半分近くは養殖ものだ。今後も養殖の需要はまだまだ拡大すると予想されている。 餌が牛肉の7分の1で済む 魚の養殖には、牛や豚など家畜を育てるのに比べて飼料がはるかに少なくて済むという利点がある。魚は変温動物だし、水中で重力に抵抗する必要もあまりないので、生きていく際のエネルギー消費を抑えられるからだ。たとえば肉牛の体重を1キロ増やすには約7キロの飼料が必要だが、養殖魚1キロに
一つだけ数字を挙げても、必ずしもその数字が持つ価値を正しく伝えられるとは限りません。具体的にイメージできるように、営業成績を報告するケースを考えてみましょう。 明るくて元気なAさんは、鼻息を荒くしながら「今月は100万円を売り上げました!」と報告しました。一方、見るからに大人しそうなBさんは、「今月は100万円を売り上げました。これは前月比10%アップです」と淡々と報告します。さて、あなたはどちらの報告に納得感や説得力を感じますか? Aさんの話し方や口ぶりから、「おっ!今月は100万円“も”売り上げたのか」といった印象が伝わってきます。しかし、「100万円」が実際には良い結果なのか悪い結果なのか、客観的に判断することはできません。その点、Bさんの報告は客観的に判断できます。「売り上げ100万円」が持つ価値は、相対的な目安となる数字「10%増」が組み合わさってはじめて明確になったのです。 こ
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