ハーバード・ビジネス・レビュー編集部がおすすめの経営書を紹介する連載。第65回はマイケル・マンキンスとエリック・ガートンによる『TIME TALENT ENERGY』を紹介する。 資本があり余る時代の 競争力の源泉は何か この文章を読みながら、心の中で「そうそう」と頷いてしまう方は多いのではないか。 「現場の社員や中間管理職は、会社の手続きや規則、延々と終わらない会議、おびただしい数のメールに辟易している。 おまけに、組織の階層が多すぎて部門長には自分たちの声が直接届かないし、顧客の顔も見えないなど、不満が渦巻いている。そして決まって出てくるセリフが『これじゃ仕事にならない』」 『TIME TALENT ENERGY』第1章より 何を決めるのかもわからない不毛な会議に参加し、情報共有という名目で送られてくるメールの確認に時間を奪われ、日が暮れ始めた頃、ようやく価値を生む仕事に取り掛かる。い