私が学生だったころには、マネタリズム(貨幣数量説)は、まともな経済学者なら相手にしない「カルト信仰」だった。もちろん、いまでもそれは本質的にはカルトに他ならない。何故か? それは、「他の事情が不変ならば」(ceteris paribus, other things being equal)(という呪文のような言葉から始めまり)、物価は貨幣量(貨幣ストック)に比例すると述べる。数式を使えば、次のような式で示される。 P=MV/Q P:物価水準、M:貨幣量、V:貨幣の流通速度、Q:生産量 この式は、「他の事情が不変ならば」というのは、VとQが一定ならば、という意味である、ことを示している。 また物価は貨幣量に比例するという表現は、物価が従属変数(結果)であり、貨幣量が独立変数(外生的に決まる変数、つまり原因)ということを含意する。 しかし、人を馬鹿にするのもいい加減にしてほしい、と言いたい
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