不動産市場の格言に「ロケーション、ロケーション、ロケーション」というのがあります。 この格言は或る物件の値段が高いのは「ロケーション」という要因が働いているからであり、他の場所の物件価格と単純比較するのは意味がないし、ましてや両者を合計して平均値で物事を考えることはナンセンスであることを指しています。 12月1日に国際通貨基金(IMF)が中国の不動産市場に関する調査レポートを出し、これがチョッとした話題になっています。 このレポートの結論は中国全体としてはバブルの兆候は見られないけれど、深センや北京など一部の都市では不動産価格は現実から乖離した水準に達しているというものです。 北京の住宅価格は可処分所得の22倍、深センは18倍です。因みに東京は現在8倍、米国では6.4倍がピークでサブプライム・バブルが弾けました。現在は4.7倍です。 住宅価格対可処分所得比(出典:IMF) IMFの調査レポ