株価・地価バブルとは 株価・地価などの資産価格は、本来、当該企業や不動産の賃貸収入で決まってくるはずである。株価であれば、その株式を発行している企業の現在・将来の税引き後利益の割引現在価値が評価基準になる。また不動産価格であれば、その不動産から得られる現在・将来の税引き後賃貸収入の現在価値が基礎となって価格が形成される。しかし、1980年代後半の日本では、不動産価格が賃貸収入から見て非常に高い水準まで上昇した。こうした株価・地価がその収益性からみて、過度に高値になっている場合には、「資産価格のバブルが発生している」と言われることが多い。 資産価格の形成において、バブル的な価格の上昇や高値での取引が発生する原因としては、次の2つの要因が考えられる。 (1)その資産から得られる利益の予想成長率が非常に高い場合。 (2)金利水準が低いため、将来の収益の割引現在価値が大きくなる場合。 特に、利益の
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