なぜ、限界利益(=売上-変動費)が重要な概念なのか? 単純に、「利益=売上-費用」と考えると、利益を大きくするには売上を増やして費用を抑えればよいということになります。まぁ当たり前で、これ自体間違いではありません。 しかし、ある程度の規模の会社になると、往々にして「売上増を追求する人」と「コストダウンを追求する人」は別組織で、しかも仲が悪かったりします(笑)。 逆に零細な企業になると数字の管理が苦手。特に税務に直結しない計数管理にアレルギーがあることも多く、「要は売上アップすりゃいいんだろ」的な発想に向きがちです。 いずれの会社でも、費用との関連性を深く考えずに売上が追求されるようになります。 売上(だけ)を追求するようになると、「販売単価を下げて受注を増やす」誘惑に駆られます。単価下げても受注増でカバーして、トータルで売上が上がればいいんだろ的に。 数は力だ。ボリュームは正義だ。20世紀