「コロッケ衣から2万6千ppm農薬」「残留基準値の260万倍」-。冷凍食品から農薬「マラチオン」が検出された問題で頻繁に目にするこれらの表記。農薬がたくさん検出されたのは分かるが、数字が大き過ぎて実際にどれぐらいの量なのかイメージがわかない人も多いのではないだろうか。今回問題となっている冷凍食品をケースに考えてみた。(平沢裕子) ◇ 1個食べれば同じ ppmは「100万分のいくつであるか」という割合を示す単位で、主に濃度を表すために用いられる。2万6千ppmは2・6%のことで、「コロッケ衣から2万6千ppmの農薬」は、コロッケの衣の部分の2・6%が農薬成分という意味だ。このコロッケの中身の部分は4千ppmで、中身の農薬成分は0・4%。この数値から、農薬がコロッケ全体に均一に入っていたのでなく、外側の衣部分にべったりとついていたことが分かる。 当初、このコ