【カイロ=松本眞志】イスラエル軍がパレスチナ・ガザ地区に対し過剰な攻撃を加え、女性や子どもを含む多数の死傷者が出ています。事態を懸念する声が世界中で広がっています。パレスチナ自治政府のアッバス議長は二日、イスラエルとの和平交渉を中断しました。 イスラエル軍の攻撃は直接には、二月二十七日にパレスチナ武装勢力による同国領内へのロケット砲攻撃でイスラエル市民が死亡したことへの報復措置として開始されました。空爆と地上攻撃により、五日間で百人以上が死亡。三月二日には、一日としては過去七年間で最大の六十八人が犠牲となりました。 イスラエルのビルナイ国防次官は二月二十九日、過去のナチス・ドイツによるユダヤ人大虐殺(ホロコースト)を意味するユダヤ人の言葉「ショアー」を使って「ロケット砲攻撃をやめなければショアーを招く」とガザ住民を脅し、住民の殺害を正当化しました。 カタール有力紙アルラヤは「ジェノサイド(