一人で東京ディズニーランドに行ってきた。前にTDLに行ったのは、遥か昔、高校生のころ。あの頃のTDLのスターといえば、キャプテン・イーオーだった。時は移ろって、マイケル・ジャクソンはネバーランドへと帰還し、ジャック・スパロウなるパイレーツがスターになったけれど、TDLは日本の代表的なレジャー施設として君臨し続けている。大衆の欲望と消費の集積場。そこに単身で乗り込む。いかにもハードボイルドな、僕らしい休日の過ごし方ではないか。とにかく、だ。平日の昼間だから空いているだろうと高をくくって、僕は出かけた。 TDLに着くや否や、僕は打ちのめされた。どこを見ても人、人、人。人の山。アトラクションはどれも100分待ち。ハードボイルドの余裕なし。人ごみは、ハロウィンのイベント期間だからなのかもしれない。この、数万の人の海のなか、単身で来ている男は、恐らく僕だけではないだろうか。身軽さを生かして、次々と、