夢中人について 一杯のかけうどんが私の人生を変えてしまった。 それはルーブル美術館の近くにある日本食堂街の一角にあるうどん屋さんであった。 夏季研修を終え、久しぶりに口にするうどんに胸を躍らしながら、のれんをくぐった。 かけうどん1500円にも関わらず、外には行列が出来ていた。パリで「讃岐うどん」の楽しさや面白さもっと知ってもらう方法はあるだろうか。 私の脳裏に浮かんだことはサブカルチャーの祭典として最近とみに注目されているジャパンエキスポであった。主催者に打診して出展のOKをもらってからは、ひたすら狭い香川を西へ東へと飛びまわった。 おうどんだけでなく提供していただいた香川県産品の重さはざっと200キロを超えていた。 そして、行政が作った観光パンフレットや観光DVD50キロが「さぬきの夢2008inパリ」のブースにぎっしり飾られた。壁面には前衛書道家が書いてくれた花鳥風月の6枚の大型掛け
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