初めて読んだ作家でしたが、面白かった。 永く永く続く一瞬の出来事。 手を触れればたやすくぐんにゃりと融けてしまう現実。あるいは非現実。 そう。ダリの「柔かい時計」のような。 現実と非現実の不確かさを感じながら読んでいたはずなのに、最後の作品「幻影師、アイゼンハイム」でも、いつ現実と非現実が入れ替わったのか、さっぱりわからない。 想像を現実化していく主人公たち。 だが、彼らだって作者の創造した人物なのだ。 そして、現実に生きているはずの私を、現実だと証明しうるものは今のところない。 これすらも、誰かの想像の産物なのかもしれないのだ。 バーナム博物館。 あったら行きたなあ。 世の中は不思議なことだらけのようだよ。京極堂。 ことのほか面白かったのが、「アリスは、落ちながら」と「クラシック・コミックス #1」 特に「クラシック・コミックス #1」は、詩を漫画化したものを文章で説明するという、ほぼ無
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