南極観測隊員には全員に「事故例集」という資料が配付されています。 これは過去の観測隊が起こした事故で現在でも事故防止のため参考になる記録を60件ほどピックアップしてまとめたものです。 火災、爆発、ガス中毒、ロストポジション、怪我、クラック・クレバス・パドル転落から酔って屋外に出て救出された事例まで、長い歴史の中にはいろんな事故がありました。 この資料は極地研究所の内部資料で取扱い注意となっています。 49次隊では、安全講習の一環として平日の夕食後のミーティングに隊長が決めた順番で担当者が事故例の概要と自分としての意見、感想などを発表することにしました。 他の隊員からもそれに対する意見を出し合います。 似た事例なら何件かまとめて発表してもいいのですが、今のところ1件ずつやっています。 今回は10回目でわしの番。 案件は「昭和基地でブリザード中、ロストポジションにより遭難死」。 1960年10
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