夜半過ぎに、ツェルトを雨がたたく音で目が覚めた。 最終日の今日は、滑る場所はほとんどない。修行となってもまあいいか、とは思っていたものの、雨まで降らなくても… 天気予報では、曇り止まり。その通りになることを期待して再び眠りについてみたが、朝起きたらやっぱり雨であった。 モチベーションがあがらないまま、さっさと準備をして出発する。 まずは、北ノ俣山頂まで、標高差約700mの登り。 地図を見ると結構な斜度が赤木平まで続いているが、沢状地形の部分が、昨日の雲ノ平への登りと同じような感じで、樹林がきれいに開けていて登りやすい。 雨に加えて、ガスで視界が利かない。赤木平までは何とか見えるものの、その上は真っ白だ。モチがあがらないまま、のんびりペースで赤木平を通過。その先は、鞍部から赤木岳に続く尾根を登り、尾根を上り詰めてしまうと最後雪庇に阻まれるので途中から北ノ俣とのコルに向かって沢にルートを変更し