C87で買った作品のレビュー、今度は本の紹介です。 音楽だけでなく絵も描くボカロP・ピノキオピー。これまでに同人で6枚、商業レーベルから2枚のCDをリリースしていますが、画集はこれが初となります。 発行した2014年末時点での最新作から、2009年の活動開始時までを遡り、その期間のほぼすべてのイラストを網羅した構成となっています。またそれだけでなく、それぞれの絵に寄せられたコメントが非常にリアルで生々しいため、ひとつの文化資料としての価値も高い一冊です。"ピノキオピーの視点から見たボカロ界隈の歴史書"とも言えるでしょう。当時の雰囲気を知っている人なら、尚更感傷に浸れるのではないでしょうか。 ピノキオピー ビジュアルコレクション「OSOBA」 この画集に収録されているイラストは、基本的に自身のオリジナル曲動画のために描いたものなので、こうして画集の形で横断的に鑑賞していると、これまでに見えて