DV冤罪というのは星の数ほど多く、保護命令が出たケースなんかでも、実は冤罪だというのは、かなりの割合を占めていると考えている。しかし、反面、どうみてもDVという事案もかなりある。 うちの事務所では、DV加害者側の相談をうける場合も結構あるが、加害者にも二種類あって自分が間違えたことをしたという「自覚ができている人」と、「自覚ができていない人」がいる。 自分がDVであるという「自覚ができる人」は、暴力の原因が、「ついかっとなって手が出てしまった」というケースがほとんどである。相手を支配し、自分の主張を通すために殴打したというケースではない。精神的には、夫婦間に、支配服従の関係はなく、あってもそれほどではない。女性にもDVはあるが、女性のDVは、たいてい、このパターンである。 このパターンでは、夫婦関係はかなりの緊張状態にあったから、配偶者が、ある日、逃げ出しても、その原因が自分にあることを自